スタンダードモデルのZ900RSが2022年モデルのカラーを継続販売する中、Z900RSカフェだけが新色の「メタリックディアブロブラック」で2023年モデルを設定。この硬派な黒／金ボディこそ、かつて超クールだったカワサキライダーの象徴！ 革ジャンをコーデするだけで、どハマりするシルエットが完成しそうだ。
REPORT＆PHOTO●川島秀俊
2023年モデルのZ900RSは、新たな排ガス規制に対応する改良エンジンを搭載した。それ以外の変更は「Z900RSカフェ」にマニア垂涎の黒／金カラーが新採用！
『硬派カワサキ』の定番カラーが復刻、Z900RSのネオクラシック感が爆上がり！
現在流行するネオクラシックモデルの中で、大ヒットモデルとして有名なのがカワサキのZ900RS。往年の名車「900スーパー4（以下、通称のZ1）」のフォルムを巧みに現代風へアレンジし、優れた走行性能と相まってZ1に憧れた世代から若手まで多くのファンを虜にしている。すでにZ1などで人気だった「火の玉カラー（通称）」はラインナップされ、争奪戦が繰り広げられたのは記憶に新しい。ネオクラシックモデルだけにカラーリングへのこだわりも強く、ファンなればこそ所有感もひとしおなのだ。
そんなカワサキフリーク注目のZ900RSの中で、フロントカウル装着モデル「Z900RSカフェ」に新色の黒／金モデルが登場した。このカラーリングは往年のカワサキ車では鉄板の硬派仕様で、GPZ900Rなど多くのモデルに採用されてきた人気のカラーだ。モータースポーツではF1ロータスチームが長く黒／金の「JPSカラー」で闘っていた印象が強く、昭和世代の人なら金色のストライプが速さを連想させてくれるだろう。
ネオクラシックを追求するなら、ライディングギアのこだわりも徹底してほしい。勝手な意見で硬派系をキメるなら、ライダースの革ジャンはマストのチョイスだ。ヘルメットは単色の黒系か白系が合わせやすいが、濃色系のシンプルなグラフィックモデルもセンス良くハマりそう。往年のGPライダーであるバリー・シーンのレプリカヘルメットは色こそバッチリ合うが、彼はスズキ（一時期だけヤマハ）のファクトリーライダーだったのでカワサキ車だとビミョーな選択になる。もしも海外製ヘルメットで見つけた際は、参考知識として覚えておいてほしい。
フロントカウル、ローポジションハンドル、専用シートを装備するZ900RSカフェ。スタンダードモデルとは異なるカフェレーサースタイルには、黒／金の硬派なカラーがよく似合う。
Z900RSカフェの特徴となるのがフロントカウル。クラシックテイストを高める絶妙なボリュームで、防風効果にも優れている。
水冷エンジンながら、シリンダーに空冷フィンを模したデザインを盛り込み、往年の「Z1」を彷彿させるディテールへと昇華。マフラーは軽量化に貢献する集合管で、力強いサウンドを響かせる。
サイドカバーの造形とエンブレムは、まさに「Z1」をオマージュしたもの。写真ではわかりにくいが、黒いペイント部分は深みのあるメタリック塗装だ。
シングルシート風の専用シートを装着するZ900RSカフェ。丸いテールランプ＆テールカウルも往年の「Z1」を彷彿させるデザインだ。
旧車でネックとなるのが、現代では頼りなく感じる足周り設計の古さ。その点、ネオクラシックモデルのZ900RSは倒立フロントフォークにラジアルマウントキャリパー採用のダブルディスクブレーキを装備し、安心してライディングできる。
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