“EV車の電欠”にバイクで瞬時に駆け付け、バイクから給電!充電機能付ガソリンバイク→EV車に即充電OK。未来を見据えた便利機構【TPR】

写真はガソリンバイク(ホンダCBR250RR)に、緊急時対応用の給電システムを導入した試作モデル。EV車の電欠(バッテリー上がり)対応や、災害時の給電などを想定して製作されている。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
TPR https://www.tpr.co.jp/

TPR 緊急時対応用の給電システム……試作品

「EV車が増加した折に起こりうるであろう“電欠”に、どう対応するのか?」この問題を解決するための1つの提案として参考出品された。
グリップ部に仮固定された、EV車を充電するためのコネクタ部(白黒のパーツ)。

「TPR(本社:東京都千代田区丸の内1-6-2)」は自動車を始めとした輸送機械、産業機械、発電用機械で使われるエンジンやトランスミッションを支える部品、また自動車を構成する外装部品や足回り部品などを提供する大手カンパニー。

同社のブースには、緊急時対応用の給電システムが導入されたCBR250RRを展示(給電システムはすべて試作品)。今後、EV車が増加した折に起こりうるであろう“電欠(バッテリー上がり)”に、どう対応するのか? 今回はそれを解決するための提案の1つとして参考出品された。

TPRが試作したこのシステムは、エンジンのクランクシャフトの右側(純正の発電機であるジェネレーターが設置されている側)に、別途「発電用モーター」を接続。エンジン始動すると、発電用モーターも回転して発電を開始し、電欠したEV車のバッテリーに電気を供給するしくみ。

車両のリア右側には、サイドケースに入ったEV用普通充電器をレイアウト。またリア左側には、右側との重量バランスを図るため、商用電源化するためのパワーコンディショナー(最大出力4.95kW)を設置。

今回、TPRが電欠対応車にバイクを選んだ理由。それは一般的に四輪よりも現場に駆け付けやすいこと。具体的には、

・バイクは車幅が狭く、渋滞時に強い
・災害時や緊急時は、四輪よりも機動性が高い

TPRでは引き続き、EV車の電欠問題などに関連する研究や、製品づくりを進めていく予定だ。

エンジンを始動すると、発電用モーターも回転して発電を開始。電欠したEV車のバッテリーに電気を供給(充電)するシステム。
車両のリア右側にサイドケースを設置し、EV用普通充電器をレイアウト。
リア左側には右側との重量バランスを図るため、商用電源化するためのパワーコンディショナー(最大出力4.95kW)を固定。
エンジンから発電機の動力を伝達するためのクラッチも導入。

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