デジタルとアフリカンアートを融合した最新アートカー「BMW i5 フロウ ノストカーナ」

BMWがボディカラーがデジタルに変化する「i5 フロウ ノストカーナ」を公開「1991年のアートカーをオマージュ」【動画】

フリーズ・ロサンゼルスで公開されたデジタルアートカー、「BMW i5 フロウ ノストカーナ」。
アメリカ・ロサンゼルスのアートイベント「フリーズ・ロサンゼルス」において、最新アートカー「BMW i5 フロウ ノストカーナ」が公開された。
南アフリカ出身のアーティスト、エスター・マハラング(Esther Mahlangu)が制作したBMWアートカーへのオマージュ、「BMW i5 フロウ ノストカーナ(BMW i5 Flow NOSTOKANA)」が発表された。BMW i5 フロウ ノストカーナは、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたアートイベント「フリーズ・ロサンゼルス」において初公開されている。

BMW i5 Flow NOSTOKANA

ボディ表面の模様が美しく変化

フル電動サルーン「BMW i5」のボディ表面に、E Ink社と共同開発されたフィルムが貼られ、デジタルアニメーションとして幾何学模様が美しく変化する。右は1991年に公開されたエスター・マハラングの初代アートカー。
フル電動サルーン「BMW i5」のボディ表面に、E Ink社と共同開発されたフィルムが貼られ、デジタルアニメーションとして幾何学模様が美しく変化する。右は1991年に公開されたエスター・マハラングによる初代アートカー。

BMWグループは、芸術と最新テクノロジーが融合したアートカー「BMW i5 フロウ ノストカーナ」を、フリーズ・ロサンゼルスで公開した。

BMW i5 フロウ ノストカーナは、BMWが開発したカラーチェンジテクノロジーと、南アフリカ人アーティストのエスター・マハラングの芸術的センスを融合させた唯一無二の車両。E Ink社と共同開発されたデジタルアニメーション化できるフィルムが貼り付けられており、様々なカラーや模様にボディを変化させることができる。

今回、公開の場に選ばれたフリーズ・ロサンゼルス(Frieze Los Angeles)は、2019年にスタートした国際的なアートフェア。主にコンテンポラリーアートをメインに、様々なビジュアルアートが展示・公開される。 第5回目となる2024年は、2024年2月29日から3月3日までサンタモニカ空港で開催された。

BMWは、2月29日のフリーズ・ロサンゼルスのオープニングにおいて、 i5 フロウ ノストカーナを世界初公開。この現代的な作品は、1991年にマハラングがデザインしたBMWアートカーをオマージュしている。BMWのデザインディレクターを務めるアドリアン・ファン・ホーイドンクは、この美しいi5について次のように説明を加えた。

「このBMW i5 フロウ ノストカーナは、BMWブランドの歴史に敬意を表し、ユニークな方法でBMWの世界的な文化活動を現代に蘇らせました。このクルマは先進的なテクノロジーによってアートとデザインを融合させています。ここでは、テクノロジーそのものがアートになるのです」

マハラングの1991年のアートカーをオマージュ

「BMW i5 フロウ ノストカーナ」は、南アフリカの世界的アーティスト、エスター・マハラング(写真右)が製作した1991年のアートカーをオマージュして製作された。
「BMW i5 フロウ ノストカーナ」は、南アフリカの世界的アーティスト、エスター・マハラング(写真右)が製作した1991年のアートカーをオマージュして製作された。

1991年、マハラングはBMW 525iをベースとした12台目のBMWアートカーをデザイン。女性初、アフリカ人初のアートカー担当アーティストとなった。BMWグループのオープン・イノベーション・リサーチ・エンジニアを務めるステラ・クラークは、1991年当時の作品を現代に蘇らせた経緯を次のように説明する。

「エスター・マハラングのアートからインスピレーションを受けたのは、もう何年も前のことになります。クルマのカラーチェンジというコンセプトは、私の頭の中にあったアイデアでしかなかったのです。今、このアイデアを実現し、エスターと一緒に仕事ができたことが本当に信じられません」

現在、88歳のマハラングは、独特の色彩と幾何学模様を特徴とするアーティスト。彼女独自のテーマを革新的なカラーチェンジテクノロジーによって、最新のフル電動モデル「BMW i5」と組み合わせた。「現代のテクノロジーが私の芸術をどのように広げ、まったく新しい観客がアクセスできるようになるのか。私にはとても魅力的に感じました」と、マハラングは語っている。

フィルムに映し出されるマハラングの芸術作品

フリーズ・ロサンゼルスで公開されたデジタルアートカー、「BMW i5 フロウ ノストカーナ」。
ボディ全体に貼られた、E Ink社製フィルムには数百万個のマイクロカプセルが埋め込まれており、マハラングの作品が映し出される。

マハラングの長男にちなんで名付けられた「i5 フロウ ノストカーナ」は、デジタルアニメーション化できるフィルムがルーフ、ボンネット、リヤセクション、そしてボディ側面にそれぞれ2枚ずつ貼られた。

E Ink社製フィルムには数百万個のマイクロカプセルが埋め込まれており、その中に含まれる色粒子の構造と配列は、電圧をかけることで変化させることが可能。これによってマハラングの作品が持つ典型的なカラーとパターンを、絶えず変化する構図の中で生み出すことができる。

今回、デジタルアニメーションには、BMWグループのサウンド部門クリエイティブディレクターを務めるレンゾ・ヴィターレが特別に作曲したサウンドが組み合わせられた。

BMWのサウンドスケープと南アフリカの文化を融合させるため、ヴィターレはマハラングの声と、彼女がペインティングに使用するフェザーブラシの音を使用。これらにBMWのデザインスタジオで使用される色鉛筆が紙と触れる音や、BMW i5のタッチディスプレイを操作する際に聞こえる音響信号を重ねている。

BMW i5 フロウ ノストカーナを動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…