仏独ミドルサルーン「プジョー 508」と「フォルクスワーゲン アルテオン」を較べた

知る人ぞ知る輸入ミドルサルーン「プジョー 508」と「フォルクスワーゲン アルテオン」を較べてみた

プジョー 508とフォルクスワーゲン アルテオン
プジョー 508とフォルクスワーゲン アルテオン
2024年2月29日、「プジョー 508」がマイナーチェンジした。フランス車らしい優雅さを感じさせるサルーンは、質実剛健さが売りのドイツ製サルーンとどのように異なるのだろうか? 508と「フォルクスワーゲン アルテオン」をスペック面から比較してみた。

PEUGEOT 508
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VW ARTEON

ホイールベースの長さが特徴の508

ボディサイズは「プジョー 508」よりも「フォルクスワーゲン アルテオン」が100mm大きい。一方、ホイールベースに注目してみると、アルテオンと508の差は35mmに縮まる。508は、相対的に長いそのホイールベースによって、サルーンらしいスタイリングと高い居住性、さらには高速走行時の安定性を手にしていると言えそうだ。

また、両車の車両重量に大きな違いは見られないが、プラグインハイブリッドである508が大型のバッテリーを備えることによる重量増であるのに対し、アルテオンはAWD機構による重量増である。よって、似たような車重でもドライブフィールに与える影響は実際の数値以上に大きいものとなるだろう。

プジョー 508 GT ハイブリッド

ボディサイズ=全長4770mm×全幅1860mm×全高1420mm
ホイールベース=2800mm
車両重量=1790kg
タイヤサイズ=235/45ZR18

フォルクスワーゲン アルテオン TSI 4MOTION R-Line アドバンス

ボディサイズ=全長4870mm×全幅1875mm×全高1445mm
ホイールベース=2835mm
車両重量=1700kg
タイヤサイズ=245/35R20

PHEVの508と純内燃機関のアルテオン

508は、今回のマイナーチェンジにより、1.6リッター直4ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車のみの設定となった。そのため、2.0リッター直4ガソリンターボエンジンが搭載されるアルテオンとの差はより大きくなったと言えよう。

また、どちらもFFベースのプラットフォームを使用しているが、508はFWDであるのに対し、アルテオンはAWDであるという点も両車の大きな違いだ。

プジョー 508 GT ハイブリッド

エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボエンジン+モーター
排気量=1598cc
最高出力=180PS/6000rpm
最大トルク=300Nm/3000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=FWD

フォルクスワーゲン アルテオン TSI 4MOTION R-Line アドバンス

エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボエンジン
排気量=1984cc
最高出力=272PS/5500-6500rpm
最大トルク=350Nm/2000-5400rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=AWD

補助金を考慮すると価格に差はなし

車両本体価格は、508がアルテオンを40万円ほど上回る。ただ、プラグインハイブリッド車である508には、いわゆる国の補助金から45万円ほどが支給される見込みだ。そのため、実質的な価格差はほとんどないと言ってよいだろう。

そうなると、両車を比較検討する際のポイントは、フランス車とドイツ車のどちらを好むか、あるいは電動パワートレインと内燃機関のどちらを好むか、という点に集約されるのかもしれない。

車両本体価格

プジョー 508 GT ハイブリッド 750万8000円
フォルクスワーゲン アルテオン TSI 4MOTION R-Line アドバンス 710万円

上からプジョー 2008、フォルクスワーゲン T-Cross、ルノー キャプチャー、欧州BセグメントSUV3台。サイズはいずれも全長4m少々とコンパクト。最も大きいのは2008で、最もコンパクトなのはT-Cross。ホイールベースがもっとも長いのはキャプチャーとなる。

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