パウダーピングを纏った「 コンチネンタル GTC」はマリナーとプードルスの共同開発

ベントレーがセンターコンソールにダイヤが輝く「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」を公開

シックなボディカラーに、宝石箱を思わせる美しいインテリアを組み合わせた、世界にたった1台の「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」が公開された。
シックなボディカラーに、宝石箱を思わせる美しいインテリアを組み合わせた、世界にたった1台の「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」が公開された。
ベントレーのコーチビルド&ビスポーク部門「マリナー」は、英国の老舗高級ジュエリーブランド「ブードルス(Boodles)」とコラボレーションした、1台限りの「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」を公開した。

Boodles Commission Continental GTC

ブードルスを象徴するパウダーピンク

マリナーとプードルスのコラボによって製作された、「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」のエクステリア。
ワンオフモデルとして製作された「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」は、テーマカラーとして、ブードルスを象徴するパウダーピングをチョイスした。

英国の老舗クラフトマンシップを象徴する、ブードルスとマリナーがコラボレーションし、美しい宝石のようなワンオフモデルを完成させた。1798年に高級宝飾店として英国ロンドンに設立されたブードルスは、採石からデザイン、最終仕上げまで徹底的にこだわり抜いたジュエリーを扱うことで知られている。

今回公開された「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」は、内外装にブードルスのシグネチャーカラーであるパウダーピンクを採用。コンチネンタル GTCの美しいフォルムによって繊細なコントラストを表現した、美しいショーケースが完成した。インテリアも24Kゴールドのアクセントトリム、天然石の化粧板、丹念に施された「Be Boodles」のブラインドステッチにより、極上の室内空間を実現した。

完成したブードルス コミッション コンチネンタル GTCは、4月11日にロンドンの老舗ベントレーディーラー「ジャック・バークレイズ(Jack Barclays)において公開された。

2023年5月にスタートしたコラボレーション

マリナーとプードルスのコラボによって製作された、「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」のインテリア。
今回のコラボレーションは2023年5月にスタート。ブードルスのクリエイティブチームは、自然光でこそ内装が映えると考え、オープントップのコンチネンタル GTCをベース車両に選んだ。

2023年にブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・オブ・ザ・イヤーを受賞したブードルズとのコラボレーションは、2023年5月にブードルスのクリエイティブチームが、マリナーのワークショップを訪問したことから始まった。

ブードルスのクリエイティブチームは、マリナーのデザイナーとともに、控えめなカラーパレットや希少なマテリアルを選び、複雑な工芸品をイメージした仕様でまとめることを決定。製作チームは、美しいインテリアは日光の下でこそ眺めるに値すると考え、ベース車両としてオープントップのコンチネンタル GTCを選んでいる。

アンスラサイトのエクステリアカラー

マリナーとプードルスのコラボによって製作された、「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」のエクステリア。
エクステリアカラーはシックなアンスラサイトをチョイス。ここにアクセントカラーとして、ブードルスを象徴するパウダーピンクが加えられた。

エクステリアは、時代を超越したエレガントなカラーをチョイス。アンスラサイトのボディカラーに、美しいライトグレーのファブリックルーフが組み合わせられた。足元にはポリッシュタングステンの22インチマリナーホイールが奢られ、ブレーキキャリパーはグロスブラックが選ばれている。

スタイリング・スペシフィケーションのフロントスポイラー、ドアシル、リヤスポイラーのエッジは、ブードルスのシグネチャーカラーであるパウダーピンクのピンストライプがライン状に施された。左右ドア前方のフロントフェンダーには、クロームで「Boodles 1798」の文字が入れられたエクステリアバッジがあしらわれた。

センターコンソールのダイヤモンドペンダント

マリナーとプードルスのコラボによって製作された、「ブードルス コミッション コンチネンタル GTC」のインテリア。
センターコンソールには、本物のダイヤモンドとホワイトゴールドで作られた、1点物の「Be Boodles Bentley」ペンダントトップが嵌め込まれている。

ブードルスは宝石箱の蓋を開ける瞬間をイメージし、インテリアの仕様を決定。コンチネンタル GTCのコクピットに足を踏み入れた時に、同じ驚きの感覚を呼び起こすことを目指したという。

メインのハイドカラーはリネンをチョイス。シートバック、フェイシアトップロール、シフトレバー、ステアリングホイールは淡いグレーのポーポイズが組み合わせられた。パウダーピンクは、ステアリングホイールタブ、インナードアポケット、コンソールサイドのポケット下部のアクセントカラーとして使われている。

シートパイピング、シート、フェイシア、コンソール、ウエストレールのアウトラインをなぞるハンドクロスステッチにもパウダーピンクを使用。ドアパネルとシートバック上部には、ブードルスのロゴをモチーフにした、ブラインドステッチが施された。

センターコンソールにはめ込まれた「Be Boodles Bentley」ペンダントトップは、車両と同様、完全な1点物としてブードルスがハンドメイドで製作。18Kシングルマイン・オリジンホワイトゴールドに、アンティークレースの曲線を模してダイヤモンドをセットした「B」エンブレムが鏡面仕上げであしらわれている。

復刻されたベントレー・ブロワー。構造だけでなく素材や仕上げまで、すべて当時と同様に造られている。12台が造られ、価格は150万ポンド(約2億9000万円)。

「超高級の中の超高級」女王陛下専用リムジンなど手がけるベントレーのビスポーク部門「マリナー」とは?

近年、ベントレーが特に力を入れているのがマリナー部門。通常のモデルでありながらセミオーダーに近い仕上げを施すだけでなく、歴史的モデルの復刻や超少数の特別なモデルを生み出す。まさにベントレーの中のベントレーを具体化する場所なのだ。(GENROQ 2024年1月号より転載・再構成)

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…