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MERCEDES-AMG GLC
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BMW X3 M
ボディサイズはほぼ同じだが、デザインの違いが際立つ
ボディサイズを「BMW X3 M」と比較すると「メルセデスAMG GLC 43 4マティック」の方が全長、全幅ともにわずかに大きいが、ほとんど同じサイズといえる。ただしデザインは対象的だ。流麗なGLCと、鋭角的なX3 Mとで大きく好みが分かれるだろう。
ホイールベースはX3 Mのほうが25mm短く、最小回転半径は5.8mとなる。GLCには四輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」が備わるのにも関わらず最小回転半径が5.9mに留まるのは、フロント（265/45R20）の大径タイヤ装着のためだろうか。
メルセデスAMG GLC 43 4MATIC
ボディサイズ＝全長4750mm×全幅1920mm×全高1640mm
ホイールベース＝2890mm
車両重量＝1970kg
タイヤサイズ＝265/45R20（前）295/40R20（後）
BMW X3 M コンペティション
ボディサイズ＝全長4725mm×全幅1895mm×全高1675mm
ホイールベース＝2865mm
車両重量＝2020kg
タイヤサイズ＝255/40R21（前）265/40R21（後）
4気筒＋電動補機のパワートレイン vs 伝統の6気筒エンジン
エンジン単体のスペックでは、エンジン排気量が大きいX3 Mが勝る。しかし、最新のGLCは電動パワーサプリを有効に使ってハイパフォーマンスを実現している。GLCはベルトドライブの48Vマイルドハイブリッドシステムに加え、ギャレット社と共同開発した電動ターボチャージャーによりターボラグを解消し、少ない排気量を補っている。
またトランスミッションに、トルクコンバーター式より滑らかさは欠けるものの、ダイレクトな動力伝達を可能とする湿式多板クラッチ式を採用している点もGLCの特徴だ。
メルセデスAMG GLC 43 4MATIC
エンジン形式＝直列4気筒ガソリンターボエンジン+モーター
排気量＝1991cc
最高出力＝421PS/6750rpm
最大トルク＝500Nm/5000rpm
トランスミッション＝9速AT
駆動方式＝AWD
BMW X3 M コンペティション
エンジン形式＝直列6気筒ガソリンターボエンジン
排気量＝2992cc
最高出力＝510PS/6250rpm
最大トルク＝650Nm/2750-5500rpm
トランスミッション＝8速AT
駆動方式＝AWD
BMW X3 Mより安価な最新のGLC
凝ったパワートレインに加え、四輪操舵システムが標準装備となるにも関わらずGLCの車両本体価格は、X3Mよりも約200万円ほど安い。
とはいえX3 Mも負けてはいない。最新のGLCと比べれば古典的と言えるが、BMW M GmbHが手がける6気筒エンジンは何ものにも代え難い魅力がある。
どちらも一般公道では持て余すほどのエンジン出力とシャシー性能を秘めたハイスペックSUVであることは間違いない。最新のパワートレインを搭載するGLCを好むか、伝統を重んじたX3 Mを好むかが、比較するうえで大きなポイントとなるだろう。
