【WEC】「マクラーレン 720S LMGT3 Evo」は6位でゴール

WEC第2戦イモラ「マクラーレン 720S LMGT3 Evo」がポイント初獲得「突然の雨でタイヤ戦略が奏効」

決勝レース中の雨によって、多くのチームが混乱するなか、2台のタイヤ戦略を分けたマクラーレンは、95号車が6位入賞を果たすことになった。
決勝レース中の雨によって、多くのチームが混乱するなか、2台のタイヤ戦略を分けたマクラーレンは、95号車が6位入賞を果たすことになった。
4月21日、イタリアのイモラ・サーキットにおいて、FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦「イモラ6時間レース」の決勝が行われ、LMGT3クラスに参戦したユナイテッド・オートスポーツ(United Autosports)の「マクラーレン 720S LMGT3 Evo」の95号車が6位入賞を果たした。

McLaren 720S LMGT3 Evo

ハイパーポールで10番手を獲得した59号車

開幕戦カタールは2台が完走したものの、ポイントに届かなかったマクラーレン。イモラ6時間の予選では、59号車がハイパーポール進出を果たした。
開幕戦カタールは2台が完走したものの、ポイントに届かなかったマクラーレン。イモラ6時間の予選では、59号車がハイパーポール進出を果たした。

2024年シーズンのWECに、ユナイテッド・オートスポーツは2台の「マクラーレン 720S LMGT3 Evo」をエントリー。59号車をジェームス・コッティンガム、ニコラス・コスタ、グレゴワール・ソーシー、95号車はジョシュ・ケイギル、ニコ・ピノ、佐藤万璃音の3人がドライブする。

4月19日金曜日に行われたフリー走行において、2台の720S LMGT3 Evoは合計128周を走行。20日土曜日へと予選に臨み、59号車のコッティンガムが上位10台によって争われるハイパーポール進出を果たした。95号車のケイギルは15番手で予選を終えている。

10番グリッドから決勝レースをスタートした59号車は、オープニングラップのハイパーカー同士の接触による混乱のなかで3つポジションを上げて見せる。立ち往生したマシンを回収するため、セーフティカーが導入された後、コッティンガムは6番手まで順位を上げた。また、ケイギルもトップ10圏内をキープした。

難コンディションのレースで95号車が6位入賞

レース中盤以降に降り始めた雨によって、荒れた展開となってレースで、95号車が6位でフィニッシュ。マクラーレンにシーズン初のポイントを持ち帰った。
レース中盤以降に降り始めた雨によって荒れた展開となってレースで、95号車が6位でフィニッシュ。マクラーレンにシーズン初のポイントを持ち帰った。

2台のマクラーレン 720S LMGT3 Evoは順調にトップ10圏内を走行し、2時間が経過したところでドライバー交代のためにピットへ。59号車はコスタ、95号車はピノにバトンタッチするが、どちらのドライバーも降り出した雨に悩まされることになる。

再びセーフティカーが導入される可能性を考慮し、チームは59号車を先にピットインさせてウエットタイヤに交換。断続的に降り続く雨を受けて、チームは戦略を分け、 95号車をスリックタイヤに履き替いてコースに復帰する。多くのチームが滑りやすいコンディションに苦しみ、コースアウトを喫するなか、2台の720S LMGT3 Evoは安定した走りを見せ、2戦連続のダブルフィニッシュを達成。95号車が6位で走り切り、シーズン初ポイントをチームへと持ち帰った。また、59号車は11位で走り切った。

ユナイテッド・オートスポーツのリチャード・ディーンCEOは、イモラ6時間を終えて次のようにコメントした。

「今回のレースは、開幕戦カタールから大きく前進することができました。この6週間、技術的な問題もなく、2台のマシンをフィニッシュまで走れる状態に持っていくため、チームは堅実な作業を続けました。イモラでは予選がうまくいかず後手に回ってしまいましたが、決勝は6名のドライバー全員が素晴らしい走りを見せてくれました。ユナイテッド・オートスポーツ、マクラーレン、そしてドライバーたちがここまで頑張ってくれたことに、あらためて感謝しています」

マクラーレンとユナイテッド・オートスポーツは、WECに導入されたLMGT3クラスに、2台のマクラーレン 720S LMGT3 Evoをエントリー。厳しいレースを2台が走り切った。

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