ベントレーが「コンチネンタル GT」「フライングスパー」向けV8エンジンの生産を終了

ベントレーがV型8気筒ツインターボエンジンの生産を縮小「4.0リッターV8を搭載するのはベンテイガのみに」

ベントレーは、コンチネンタル GT/コンチネンタル GTC、フライングスパーに搭載される、V型8気筒エンジンの生産終了を発表した。
ベントレーは、コンチネンタル GT/コンチネンタル GTC、フライングスパーに搭載される、V型8気筒エンジンの生産終了を発表した。
ベントレーモーターズ・アジアパシフィックは「コンチネンタル GT」「コンチネンタル GTC」「フライングスパー」に搭載される現行世代の4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンの生産終了を発表した。最初に現行V8エンジンの生産が終了するのは、英国、欧州、中近東、東南アジア、台湾、オーストラリア、ニュージーランド向けのモデルとなる。

Bentley 4.0-litre V8 twin-turbo 

最高出力550PSを発揮する4.0リッターV8ツインターボ

1959年に導入されたベントレー製V8エンジンは、絶え間ない進化を続け、現行世代の4.0リッターV型8気筒ツインターボは、最高出力550PSを発揮する。
1959年に導入されたベントレー製V8エンジンは、絶え間ない進化を続け、現行世代の4.0リッターV型8気筒ツインターボは、最高出力550PSを発揮する。

現行4.0リッターV型8気筒ツインターボは、ベンテイガ・シリーズの一部として存続。今回のコンチネンタル GTとフライングスパー向けV8エンジンの生産終了は、ベントレーの「ビヨンド100」戦略が次のステップへと移行することを意味する。

V8エンジンの搭載が終了するモデルを含めて、ベントレーは2025年までに全ラインナップに新開発のハイブリッドパワートレインを搭載する予定だ。ちなみにベンテイガとフライングスパーには、すでにV6のハイブリッドモデルが導入されている。

V8エンジンは、過去75年にわたって多くのベントレーの心臓として重要な役割を果たしてきた。最初のLシリーズV8エンジンは1959年にS2に搭載され、最高出力182PSを発生した。現行型V8エンジンは3分の2の排気量ながら、最高出力550PS、最大トルク770Nmと、当時の3倍ものパワーを発揮する。

2024年6月に最終ロットをデリバリー

ベントレーは、コンチネンタル GT/コンチネンタル GTC、フライングスパーに搭載される、V型8気筒エンジンの生産終了を発表した。
V8エンジン搭載モデルは、英国・欧州、中東、東南アジア、オセアニアで販売を終了。その後、他の地域向けも、販売が終了する見込みだ。

2012年に4.0リッターV型8気筒ツインターボが導入されて以来、コンチネンタル GT、コンチネンタル GTC、フライングスパーのV8エンジンモデルは、5万3000台以上を生産。そのすべてが英国・クルーの本社ファクトリーにおいて、ハンドメイドで製造されてきた。

V8エンジンを搭載したコンチネンタル GT、コンチネンタル GTC、フライングスパーの最終モデルは、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、フィリピン、台湾、ベトナムにおいて現在も販売が続けられているものの、生産はまもなく完了。2024年6月に最後のデリバリーが行われる予定となっている。それ以降は販売店の在庫、もしくは輸送中のパイプライン在庫車のみが販売される。

2024年夏に正式発表される、ベントレーの新型PHEVパワートレイン「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド」が公開された。

ベントレーがW12後継としてV8ベースの「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド」を開発【動画】

ベントレーモーターズは、同社を象徴する6.0リッターW型12気筒エンジンの後継として、パフォーマンスを強化した完全新設計のV型8気筒ベースのプラグインハイブリッド(PHEV)パワートレイン「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド」を導入する。新型PHEVは、最高システム出力750PS以上を発揮し、EVモードでの航続距離は80kmが確保されている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…