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Defender × Red Cross
イタリア赤十字社に最新車両を提供
ディフェンダーのルーツは、1948年4月のアムステルダム・モーターショーで世界デビューを果たし、1954年に赤十字社に採用された初代ランドローバーに遡ることができる。英国赤十字に提供された移動式診療車両は、中東のドバイに派遣され、現地で多くの医療従事者や患者をサポートした。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)によって運営される赤十字社の起源は、1863年のイタリア統一戦争。スイス出身の実業家、ジャン-アンリ・デュナンによって立ち上げられた赤十字運動は、現在も世界中で地域社会の支援を続けている。今回、デュナンがソルフェリーノの戦いにおいて提唱した赤十字運動の160周年を記念した祝賀会において、特別装備を施したディフェンダー 130がイタリア赤十字社へと贈呈された。
イタリア赤十字と共同開発され、先進的な衛星通信装備を搭載したディフェンダー 130は、災害が発生した際に最も支援が届きにくい地域において貴重な通信環境を提供。洪水や土砂崩れなどの環境災害時によく見られる携帯電話ネットワーク停止地域へと赴き、救援活動をサポートする。抜群の走破性能に加えてウインチと牽引フックも装備、3000kgの牽引能力も確保された。
200万人以上の困難者に支援を提供
ジャガー・ランドローバー、そしてディフェンダーは英国赤十字社、国際赤十字・赤新月社連盟と協力し、世界中の脆弱なコミュニティの支援を実施。1954年に初代ランドローバーを提供して以来、このパートナーシップは50ヵ国以上において、200万人以上の生活をサポートしてきた。
2019年、JRLは赤十字社と協力し、ディフェンダーの全地形対応能力と走破性能評価するため、プロトタイプをドバイに派遣。さらに新型コロナウイルスのパンデミック期間には、英国赤十字社とともに27台の車両が、英国全土の患者に医薬品と食料を届けている。現在、267台のディフェンダーが赤十字社の活動に従事している。
ディフェンダーのマネージングディレクターを務めるマーク・キャメロンは赤十字社との協力関係について、次のようにコメントした。
「ディフェンダーと、国際赤十字社との長年にわたるパートナーシップは、永続的な協力関係によって、どのようなことを成し遂げられるかを示してきました。これまで、英国赤十字社やIFRCとのパートナーシップは、世界中で200万人以上の人々の生活にプラスの影響をもたらしてきました」
「1954年にドバイの砂漠やケニアの村で始まった支援活動は、今や私たちのDNAの一部となっています。私たちと赤十字社は、舗装道路がなくなり、最も過酷な状況下でも、人類に不可欠な支援を提供しています。これまでの70年と同様に、この先も世界中の困っている人たちを支援できるよう願っています」