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Porsche Experience Center Franciacorta
8番目にオープンしたPECフランチャコルタ
取材でポルシェ・エクスペリエンス・センター(PEC)フランチャコルタを訪れた。もはや公道では発揮しにくいスポーツカーの性能を、思う存分発揮できるのがPECだ。以前からフェラーリなどが一部の顧客向けにサーキット専用マシンを生産しているのもこういった考えからである。
PECはすでに世界中(ドイツ・ライプツィヒ、英国シルバーストーン、USAアトランタ、フランス・ル・マン、USAロサンゼルス、中国・上海、ドイツ・ホッケンハイム、イタリア・フランチャコルタ)でオープンしており、日本の千葉・木更津に2021年オープンしたPEC東京は9番目となる。実はその直前8番目にオープンしたのがPECフランチャコルタだ。
フランチャコルタはスパークリングワインが有名(成城石井とかエノテカでよく見かけるらしい)で、ミッレ・ミリアのスタート地点でもあるブレシア中心部から1時間ほどにある人口3600人の小さな街である。現地スタッフに聞くと、元々PECフランチャコルタは地元の富豪が作ったプライベートコースで、それを最近ポルシェが買い取って、PECに必要な研修用の大規模建造物を建設してPEC施設としてオープンしたのだという。
イタリアの小さな街にあるPEC
5600㎡の敷地はメインの建屋となるカスタマーセンターとハンドリングコースパドックの大きくふたつに分けられる。大きめの体育館ほどもあるカスタマーセンターはルーフの美しい曲線が印象的だ。イタリアの小さな美しい街にあるPECは、エントランス脇の整備された芝生が、これまた美しいのだが、そこを小さな自動芝刈り機が健気に整備している景色も含めて長閑だ。
今回の取材とはポルシェが精力的に推し進める電動化関連のワークショップであるが、そのプレゼンテーションはその建屋の中にある大中小様々なサイズの会議室で行われた。電動レーシングカー「GT4 eパフォーマンス」の試乗が行われたのはハンドリングサーキットだが、それについては後述する。
カスタマーセンターにはハンドリングコースを一望できるレストランもあり、取材でも美味しいパスタを堪能できた。日本のPEC東京もそうだが、それぞれのPECが現地の素材を活かした地産地消的な取り組みもしているだろう。
カレラカップ・イタリアも開催される
他のPECと同様に走るための施設が整っているが、なんといっても。その目玉は全長2.5kmのハンドリングサーキットだ。今回の取材とはEVについてのワークショップだったが、GT4 eパフォーマンスの同乗試乗も行われ、その助手席から見る限りコース幅があって充実したトレーニングができそうだ。
ハンドリングコース以外にも磨かれたコンクリートによる低μ路、急斜面もあるオフロードコースのほかに最新世代シミュレーターやeカートコースもあり、さらにトレーニングルームやシャワールームまで備わるという。ピットはもちろん充実しており、このサーキットでカレラカップのようなイベントも開催されるそうだ。
ポルシェファンでイタリアを休暇で訪れたらぜひ訪問してほしい。ちなみに10番目のPECトロントは2024年までに完成予定だ。
PECフランチャコルタのリンク
https://www.porsche-franciacorta.it/