フランスのトレムリー工場でステランティスが新型モーター製造を開始

「EVの大量生産にはモーターがそれ以上に必要」ステランティスが2024年までに100万基以上のモーター生産を宣言

ステランティスが日本電産ルロア・ソマーホールディングと共同で立ち上げた「エモーターズ」が、フランス北東部のトレムリー工場で新型モーターの製造を開始した。
ステランティスが日本電産ルロア・ソマーホールディングと共同で立ち上げた「エモーターズ」が、フランス北東部のトレムリー工場で新型モーターの製造を開始した。
日本電産ルロア・ソマーホールディングと、ステランティスが共同で立ち上げたジョイントベンチャー「イーモーターズ(Emotors)」は、フランス北東部のトレムリー工場において、新型電気モーターの生産を開始した。最新設備で製造された電気モーターは、2023年初頭からDS 3 E-テンス、プジョー e-208、ジープ アベンジャー、オペル モッカ エレクトリックなどに搭載される。

2024年までに年間100万基のモーターを製造

ステランティスのトレムリー工場では、2024年までに新型新型電気モーター「M3(写真)」を年間100万台製造する計画を立てている。
ステランティスのトレムリー工場では、2024年までに新型新型電気モーター「M3(写真)」を年間100万基製造する計画を立てている。

ステランティスと日本電産ルロア・ソマーホールディングとの合弁企業「イーモーターズ」は、フランス・ロレーヌ地方のトレムリー工場において、新型新型電気モーター「M3」の生産を開始したことを発表した。

ステランティスは、2024年までにフランスにおける電気モーターの生産能力を年間100万基以上にまで引き上げる予定。さらに電動化ロードマップ「Dare Forward 2030」では、2030年までに欧州における乗用BEV(バッテリー駆動電気自動車)販売構成比を100%とする目標を掲げている。ステランティスのカルロス・タバレスCEOは、新型新型電気モーター「M3」の生産開始について次のようにコメントした。

「電動化に向けた生産体制を構築することは、経済的・地政学的なリスクが叫ばれる中、ステランティス・グループの技術的な独立性を確保することにつながります。また、同時にこの劇的な変化が、我々の生産拠点や従業員に与える影響を軽減することにもなるでしょう。今回の新型モーター製造スタート受けて、今後も我々がフランスにおいて自動車業界のリーダーの地位を確保できると確信しています」

ステランティスの各電動モデルに順次搭載

エモーターズにおいて製造される新型新型電気モーター「M3」は、写真のジープ  アベンジャーをはじめ、ステランティスが製造する各モデルに2023年から搭載される。
イーモーターズにおいて製造される新型電気モーター「M3」は、写真のジープ アベンジャーをはじめ、ステランティスが製造する各モデルに2023年から搭載される。

イーモーターズにおいて製造される新型電気モーター「M3」は、2023年初頭からDS 3 E-テンス、プジョー e-208、ジープ アベンジャー、オペル モッカ エレクトリックに順次搭載。これらのフル電動モデルは最高システム出力115kW(158PS)、最大トルク260Nmを発揮し、後続距離は400km以上が確保される。さらに、この新型モーターは、今後発売される様々なステランティス傘下の各ブランドの新世代モデルにも搭載される予定だ。

PSAグループの世界最大級のディーゼル・エンジン生産拠点だったトレムリー工場は、日本電産ルロア・ソマーホールディングと地元自治体からの支援受けて、2018年からエネルギー転換に取り組んできた。また、工場の従業員はのべ6000時間のトレーニングを受けており、本格的な電気モーター生産に向けた準備を進めてきたという。

トラクシオン・アヴァンの後継車として登場したDS。DSはサスペンション、ステアリング、ギアシフトをすべて油圧でコントロールするなど当時としては画期的なクルマだった。

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