コルベット史上初の電動モデル「E-レイ」がデビュー

コルベット初のハイブリッド仕様「シボレー コルベット E-Ray」はフロントモーター搭載のeAWD【動画】

コルベット初の電動モデルとしてデビューした「シボレー コルベット E-レイ」の走行シーン。
6.2リッターV型8気筒LT2自然吸気エンジンに、ハイブリッドシステム「eAWD」が組み合わせられた、シボレー コルベット E-レイ。
シボレー史上初となる「eAWD」システムを搭載したハイブリッド4WDスポーツ「コルベット E-レイ」がデビューを飾った。6.2リッターV型8気筒LT2自然吸気エンジンに、先進の電動駆動システムを組み合わせ、0-60 mph加速は2.5秒と、あらゆるコンディションで抜群のパフォーマンスを実現している。

CHEVROLET Corvette E-Ray

あらゆる天候化で抜群のパフォーマンスを発揮

コルベット初の電動モデルとしてデビューした「シボレー コルベット E-レイ」の走行シーン。
トルキーなV8自然吸気ユニットとモーターの組み合わせにより、あらゆる天候において最高のパフォーマンスを発揮することが可能になったコルベット E-レイ。

コルベット E-レイは、クーペとハードトップ・コンバーチブルという、ふたつのボディタイプをラインナップ。季節を問わず、どんなコンディションでも走りを楽しめるコルベットを目指して開発された。

新たに導入されたフロントにモーターを配置する電動駆動システム「eAWD」により4WDとなった。直進安定性、あらゆる天候下における信頼性、抜群のグランドツーリングパフォーマンスを確保。これまでにないドライビングエクスペリエンスを実現した。ゼネラルモーターズのマーク・ロイス会長は、コルベット E-レイについて次のようにコメントした。

「1953 年、コルベットによってもたらされた熱狂的な反応は、その後70年に及ぶ情熱、パフォーマンス、 アメリカらしさを持つスポーツカーの歴史の幕開けとなりました。コルベット E-レイは、初の電動化された全輪駆動コルベットとして、新たな道を切り開くことになります」

V8+モーターにより最高出力664PSを発揮

コルベット初の電動モデルとしてデビューした「シボレー コルベット E-レイ」の走行シーン。
コルベット E-レイはプラグインハイブリッドではなく、回生システムによりバッテリーに充電。最高システム出力664PSを実現している。

コルベット E-レイは、6.2リッターV型8気筒LT2自然吸気エンジンと、電動全輪駆動システム「eAWD」という、2つの独立したパワートレインを持つスポーツモデルとして開発された。0-60 mph加速(約96.6km/h)が2.5秒、1/4マイル(約400m)加速が10.5秒と、コルベット史上最速の量産モデルとなる。コルベット担当副社長のスコット・ベルは、E-レイにより新たなコルベット・ファンが誕生すると予告する。

「コルベットは1953年のデビュー以来、シボレーを象徴するモデルとして光り輝いてきました。E-レイの贅沢なパフォーマンスと洗練されたスタイルの融合は、より多くの人々にコルベットを体験していただく、新たなきかっけとなるでしょう」

6.2リッターV型8気筒自然吸気ユニットは、単体で最高出力502PS、最大トルク637Nmをリヤアクスルに供給。ここに1.9kWh容量バッテリーパックと電気モーターから、163PSのパワーと165Nmのトルクがフロントアクスルへともたらされる。これによりシステム最高出力は654PSに達する。

E-レイに搭載されたインテリジェントな「eAWD」システムは、AIにより常に路面を学習。グリップの低い路面や急発進の際には前輪へと駆動力を供給し、車両の安定性を高めるなど、トラクションの状況やドライバーのニーズに合わせてシームレスに適応する。 また、搭載されるバッテリーシステムは充電不要となっており、通常の走行時やブレーキングによる回生エネルギーによって、バッテリーに電力を充電する。

コルベット Z06と共通のワイドボディを採用

コルベット初の電動モデルとしてデビューした「シボレー コルベット E-レイ」のエクステリア。
エクステリアは、コルベット Z06と共通のワイドボディを採用。足元には専用デザインのホイールを装着する。

エクステリアは、Z06と共通のワイドボディが採用された。足元の軽量アルミホイールは、E-レイ専用のツイストファイブ・スポークスターデザイン(4種類の仕上げから選択可能)をチョイス。2024年の新色「リップタイドブルー」「シーウルフグレー」「カクテル」を含む14色のエクステリアカラーが用意され、エレクトリック・ブルーのE-レイ専用「ボディレングス・ストライプ・パッケージ」を組み合わせることも可能だ。また、専用のカーボンフラッシュ「E-Ray」バッジが標準装備される。

シボレーのグローバル・エグゼクティブ・デザインディレクターのフィル・ザックは、そのデザインについて次のように説明を加えた。

「E-レイは従来のコルベットの常識を打ち破る存在です。その洗練されたデザインは、先進性を反映しています。まず、エキゾチックなプロポーションを明確にアピールする、ボディカラートリムが導入されました。インテリアは、洗練された雰囲気やダイナミックなスポーツ性能を演出するカラーやマテリアルをチョイスすることで、お客様それぞれの個性を反映させることができます」

2024年モデルとしてボーリンググリーン工場で製造

様々なオプションを組み合わせることで独自のインテリアを演出可能。生産は米国・ケンタッキー州のGMボウリンググリーン工場で行われる。
様々なオプションを組み合わせることで独自のインテリアを演出可能。生産は米国・ケンタッキー州のGMボーリンググリーン工場で行われる。

コクピットには、2024年型コルベットから導入された、シートやトリム表面に深いグリーンの色調を加える「アルテミス・ディップド・インテリア」を採用。さらに、2種類のカーボンファイバー・トリムパッケージ、3種類のシート、7種類のインテリアカラーなど、複数のオプションを自由に組み合わせることができる。

センターコンソールには、E-レイ専用の「Charge+」と「Stop/Start」ボタンが新たに設けられ、インフォテインメントシステムとインストルメントクラスターも、より一体感のあるデザインに刷新された。

2024年モデルの「コルベット E-レイ」は2023年から発売され、北米における価格はクーペが10万4295ドル、コンバーチブルが11万1295ドル。生産は米国・ケンタッキー州のGMボーリンググリーン工場で行われる予定となっている。

シボレー コルベット E-レイを動画でチェック!

太田哲也、シボレー コルベットを語る

「ミッドシップのコルベットってどうなの?」。太田哲也、新型シボレー コルベットを斬る!

レースシーンの第一線で活躍し、今なおジェントルマンレーサーとしてロータス カップ ジャパンに参戦するなど、精力的にモータースポーツの楽しさを発信している太田哲也氏。グループCをはじめとしてモンスターマシンを数多く操ってきた太田哲也氏にとって、伝統のFRレイアウトを捨てミッドシップモデルへと変貌したシボレー コルベットはどう映るのだろうか?

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