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ニューモデル共通の丸型センターディスプレイ
BMWグループのMINIは「MINI カントリーマン」と「MINI 3ドア/5ドア」で構成されるニューモデルファミリーから、デジタル化へと大きく舵を切る。その中心となるのが、MINIを象徴するセンターメーター・コンセプトを踏襲した「MINIインタラクション・ユニット」だ。
自動車業界初搭載となる直径240mmの丸型有機ELディスプレイは、繊細なグラフィックや豊富なカラー表示が可能。新型MINIファミリーのインテリアへと完璧に溶け込み、センター配置となるため、ドライバーだけでなく助手席側のパッセンジャーも快適に使用することができる。
MINIブランドを率いるステファニー・ヴルストは、MINIインタラクション・ユニットの導入について次のようにコメントした。
「新型MINIファミリーから、私たちはデジタルの世界に大きく飛躍します。これは、MINIブランドが持つカリスマ的な伝統を強調することにもなります。丸型センターディスプレイには、初めて導入される丸型のコンテンツで埋め尽くされることになるでしょう。ニューモデルに搭載される“デジタルパワー”は、世界中のMINIのお客様に喜んでいただけると、私は確信しています」
様々な演出を持つ「MINIエクスペリエンス・モード」
新型MINI カントリーマンとMINI 3ドア/5ドアから導入される「MINIインタラクション・ユニット」は、自動車業開初の丸型有機ELディスプレイを中心に構成。ニューモデルのシンプルなインテリアにも自然に溶け込む、爽やかなユーザーインターフェースが採用された。
搭載される最新の「MINIオペレーティング・システム9」は、タッチコントロールに最適化された、MINI専用の親しみやすいデザインを採用。今回、ソフトウェアは、Android オープンソース プロジェクト(AOSP)をベースにBMWグループが独自開発を行っている。
8種類が用意された「MINIエクスペリエンス・モード」は、光、ユーザーインターフェース・デザイン、ドライブモード設定、サウンドを駆使することで、没入感のあるドライビング体験を提供。オプションで用意されたライトプロジェクターを搭載すると、選択したエクスペリエンス・モードに合わせて、ダッシュボード全体をカラフルなグラフィックパターンで演出する。また、オプションのヘッドアップ・ディスプレイに表示されるコンテンツも、これに合わせたデザインとなる。
新開発「MINIナビゲーション・システム」を搭載
新開発の「MINIナビゲーション・システム」は、クラウドをベースに高速かつ正確なルート設定を実現。最新の地図データが、常に車両へとストリーミングされる。また、フル電動モデルでは、充電に最適化されたルートプランが提示され、MINIのドライバーは安心して長距離の旅行を楽しむことができるという。
オプションのオーグメンテッド・ビュー(Augmented View)は、ライブ・ビデオストリームをドライバーに提供し、ナビゲーションに関する最適な追加情報を表示する。カスタマーは様々な地図デザインを選ぶことも可能で、建物を3D化した魅力的なビジュアル・オプションを表示することもできる。
パーソナルアシスタントのMINIとスパイク
「MINIインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、「Hey MINI」という音声コマンドで起動。ドライブアシスタントの「MINI」か、オプションの専用キャラクター「スパイク(Spike)」を、呼び出すことができる。パーソナル・アシスタントは、音声コマンドを介して重要な機能を操作したり、旅行関連のリクエストに応えてくれる。
新型MINI カントリーマンとMINI 3ドア/5ドアは、デビュー時点でフル電動モデルをラインナップ。今回、BMWグループは、電動モデル専用の全く新しいドライビングサウンド、車外に発する特徴的な「MINIブランド・サウンド」、MINIエクスペリエンス・モード用のジングルなど、情報と警告機能を備えた30種類の新しいサウンドシグナルも制作した。