【ジャパン モビリティショー 2023】「BMW X2」がフルモデルチェンジ

2代目「BMW X2」とフル電動モデル「iX2」がワールドプレミア「iX2の最大航続距離約450km」【動画】

パフォーマンス仕様「X2 M35i xDrive」の走行シーン。
伸びやかなフォルムとBEVを含む、幅広いラインアップが展開される新型「BMW X2/iX2」がデビューを飾った。
BMWは、スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)の「X2」を初めてフルモデルチェンジ。流麗なエクステリアを纏い、豊富なパワートレインラインナップが用意された2代目「X2」とフル電動「iX2」は、10月25日に開幕する「ジャパン モビリティショー 2023」において一般公開される。

BMW X2
BMW iX2 

2024年から世界市場での販売を開始

伸びやかなフォルムとBEVを含む、幅広いラインアップが展開される新型「BMW X2/iX2」がデビューを飾った。
新型「X2」「iX2」の販売は、2024年3月からスタート。すべての仕様の製造は、ドイツ・レーゲンスブルク工場の単一組立ラインで行われる。

2世代目へと進化を果たした新型「X2」は、ボディサイズを拡大し、伸びやかなシルエットを持つクーペスタイルを纏って登場する。ガソリンとディーゼルに加えて、シリーズとしては初めてフル電動仕様の「iX2」がラインナップに加わった。また、自動運転と自動パーキングを可能にする、最新の「クイックセレクト」と「BMWオペレーティング・システム9」を備えた「BMW iDrive」も搭載する。

世界市場へは2024年3月からフル電動仕様の「iX2 xDrive30」、ハイパフォーマンス仕様の「X2 M35i xDrive」、ガソリンとディーゼルを搭載したICE仕様を投入。2024年夏には2種類目のフル電動仕様とディーゼル仕様がラインアップに追加される予定だ。

新型「X2」「iX2」は、BMWグループのドイツ・レーゲンスブルク工場の単一組立ラインでフレキシブルに生産。iX2に搭載される高電圧バッテリーもレーゲンスブルク工場で製造される。

SAVらしい伸びやかなエクステリア

フル電動モデルとして登場した「BMW iX2」のエクステリア。
兄弟モデルのX1と明確に差別化された伸びやかなエクステリアは、ボディサイズの大型化によって実現。これにより室内スペースやラゲッジルームの拡大も手にしている。

今回、兄弟モデルの「X1」と明確に差別化された、大胆なエクステリアデザインを導入。ダイナミックに伸びたルーフラインは、先代から194mm拡大した4554mmの全長、21mm拡大した1845mmの全幅、64mm拡大した1590mmの全高など、大型化されたボディサイズによって可能になった。

ホイールベースと室内幅もワイド化されたことで、前後の居住性とラゲッジルームのスペースもアップ。「X2」の最大積載量は通常時が560L、リヤシートを畳むことで1470Lが確保された。バッテリーを搭載するフル電動モデルながらも「iX2」のラゲッジ容量も通常時で525L、リヤシートを畳むと1400Lにまで拡大する。

フロントセクションは個性的なLEDヘッドライトと、六角形の大型BMWキドニー・グリルで構成。このグリルは、プレミアム・コンパクト・セグメントとしては初めてグリルが輝く「BMWアイコニック・グロー・コンター・ライティング」がオプション設定された。また、マトリックス・ハイビームを備えた「アダプティブLEDヘッドライト」もオプションで装着することができる。

モダンプレミアムな雰囲気のインテリア

フル電動モデルとして登場した「BMW iX2」のインテリア。
「BMWカーブド・ディスプレイ」を備えたインテリアは、モダンプレミアムな雰囲気の中に、SAVらしいスポーティなテイストが盛り込まれた。

インテリアは、モダンプレミアムな雰囲気の中に、スポーティなテイストが盛り込まれた。BMWカーブド・ディスプレイを備えた、シャープな印象のインストルメントパネルは、コントロールパネル一体型のフローティング・アームレストを導入。センターコンソールには、2個のカップホルダーと間接照明、ワイヤレス充電機能を備えたスマートフォントレイが装備される。

新開発のシートは、標準仕様がファブリック製となり、ヴェガンザ・パーフォレーテッド・レザーとキルティングが施されたヴェルナスカ・レザーもオプションで用意。スポーツシート、メモリー機能付き電動シート調整、ランバーサポート、マッサージ機能を追加することもできる。

「2ゾーン・オートマチック・クライメート・コントロール」、ナビゲーションシステムの「BMWマップ」、「スポーツレザー・ステアリングホイール」を標準搭載。自動テールゲート、4基のUSB-Cポート、センターコンソールとトランクの両方に12V電源ソケットも標準で装備される。

デビュー時点で4種類のパワートレインを用意

フル電動モデルとして登場した「BMW iX2」の走行シーン。
2モーターを搭載するBEV仕様の「iX2」を筆頭に、ハイパフォーマンス仕様の「X2 M35i xDrive」、ガソリンエンジン搭載の「X2 sDrive20i」、ディーゼルエンジンの「X2 sDrive18d」と幅広いパワートレインが用意された。

発売開始時点からラインアップされるフル電動仕様の「iX2 xDrive30」は、前後アクスルに1基ずつモーターを搭載する4WD。システム最高出力230kW(317PS)、システム最大トルク494Nmを発揮し、0-100km/h加速は5.6秒、最高速度は電子リミッターで180km/hに制限される。64.8kWh容量の高電圧バッテリーを搭載し、WLTP規定での航続距離は417~449kmが確保された。

パフォーマンス仕様の「X2 M35i xDrive」は、専用のMデザインと、専用シャシーチューンを採用。2.0リッター直列4気筒ガソリンターボは、欧州市場では最高出力221kW(304PS)、米国を含めた世界市場では233kW(321PS)を発揮し、0-100km/h加速5.4秒というパフォーマンスを誇る。足まわりには標準で「アダプティブMサスペンション」を装着し、「Mコンパウンド・ブレーキ」はオプションで設定される。

「X2 sDrive20i」は、48Vマイルドハイブリッド・システムが組み合わされた、1.5リッター直列3気筒エンジンを搭載(最高出力172PS)。「X2 sDrive18d」に搭載される2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(最高出力152PS)も、効率性を中心に改良が実施された。X2のICE仕様は、全て7速DCTが組み合わせられる。

新型BMW X2を動画でチェック!

内燃機関(左)に加えて、BEV(右)が最初から用意された新型X1。

BMWの売れ筋コンパクトSUV「X1」のガソリンモデルとフル電動モデル「iX1」を比較試乗

人気コンパクトSUVの、BMW X1が3代目にフルモデルチェンジした。新型はX1として初となるフル電動モデルもラインナップ。磨き抜かれた新型は大ヒットの予感に満ちていた。電動モデルと内燃機関モデルを比較試乗した。(GENROQ 2023年7月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…