米国・ニューヨークでチャリティイベント「フェラーリ・ガラ」を開催

フェラーリ主催のNYチャリティオークションで「812 コンペティツィオーネ」が落札された驚異的金額

フェラーリは、ニューヨークのザ・シェッド・パフォーミング・アーツ・センターにおいてチャリティイベント「フェラーリ・ガラ」を開催した。
フェラーリは、ニューヨークのザ・シェッド・パフォーミング・アーツ・センターにおいてチャリティイベント「フェラーリ・ガラ」を開催した。
フェラーリは、米国・ニューヨークにおいて、チャリティイベント「フェラーリ・ガラ(Ferrari Gala)」を開催。ハンドペイントが施された「フェラーリ 812 コンペティツィオーネ」を含む貴重なフェラーリがオークションに掛けられ、グラミー賞を12回受賞したアーティスト、ジョン・レジェンドによるライブパフォーマンスも行われた。

Ferrari Gala

貴重な8台のフェラーリをオークションに出品

地域の教育支援を目的とした今回のチャリティオークションには、8台の貴重なフェラーリを出品。目玉となったのは、フラビオ・マンゾーニのハンドペイントが入れられた「フェラーリ 812 コンペティツィオーネ」だ。
地域の教育支援を目的とした今回のチャリティオークションには、8台の貴重なフェラーリを出品。目玉となったのは、フラビオ・マンゾーニのハンドペイントが入れられた「フェラーリ 812 コンペティツィオーネ」だ。

10月17日、アメリカ合衆国・ニューヨークのザ・シェッド・パフォーミング・アーツ・センターにおいて、チャリティイベント「フェラーリ・ガラ(Ferrari Gala)」が開催された。最新プロトタイプレーシングカー「499P」をはじめ貴重なフェラーリを展示。教育支援を目的としたチャリティオークションが実施され、多くの参加者が集まった。

今回、チャリティオークションに出品されたのは、レーシングカーから貴重なスペシャルエディションまで、バリエーションに富んだ8台のフェラーリ。この中でも主役となったのが、カスタムペイントが施されたイエローの「フェラーリ 812 コンペティツィオーネ」だった。

わずか999台のみが製造された812 コンペティツィオーネをベースに、フェラーリのチーフデザイン・オフィサーを務めるフラビオ・マンゾーニのスケッチからインスピレーションを得た、大胆なハンドペイントの専用エクステリアデザインが入れられている。

812 コンペティツィオーネのオークションは、この日一番の盛り上がりとなり、510万ドル(約7億6000万円)という驚異的な落札価格をつけた。この他にも、812 コンペティツィオーネのスケールモデル、ワンオフのアクセサリー、ユニークなF1体験など、様々なフェラーリ関連商品・体験がオークションにかけられている。

また、会場には1962年型フェラーリ 330 LMと250 GTOも展示された。この2台は、2023年11月13日にニューヨークのRMサザビーズのオークションに出品される予定。250 GTOは、2018年のモントレーでのオークションにおいて、当時の世界最高価格となる4840万ドルで落札されて以来、初めて公式オークションに出品される。

ジョン・レジェンドのライブも実施

オークション後、グラミー・アーティストのジョン・レジェンドのライブぱフォーマンスも行われた。写真は左からF1ドライバーのシャルル・ルクレール、ジョン・レジェンド、フェラーリ会長のジョン・エルカン、F1ドライバーのカルロス・サインツ。
オークション後、グラミー・アーティストのジョン・レジェンドのライブぱフォーマンスも行われた。写真は左からF1ドライバーのシャルル・ルクレール、ジョン・レジェンド、フェラーリ会長のジョン・エルカン、F1ドライバーのカルロス・サインツ。

チャリティオークションによって得られた収益金は、あらゆる階層の子供たちが学ぶための資金として活用される予定。この取り組みは、エンツォ・フェラーリが60年前にマラネロに「アルフレッド・フェラーリ高等教育研究所(Alfredo Ferrari Institute of Higher Education)」を設立したことから始まっている。

フェラーリ・ガラを終えたジョン・エルカン会長は次のようにコメントした。

「ニューヨークでの『フェラーリ・ガラ』は、私たちフェラーリにとっても特別な一夜となりました。フェラーリとアメリカとの恋愛関係がさらに強くなったと実感しています。私たちのお客様の跳ね馬への情熱と知識は、他の追随を許しません。私たちは同じ共同体にあり、多くの価値観を共有しています。今回のようにコミュニティに恩返しをすることで、成功を分かち合っているのです」

オークション終了後、グラミー賞を12回受賞したアーティスト、ジョン・レジェンドがステージに上がり、VIPカスタマー、F1ドライバーのシャルル・ルクレールやカルロス・サインツ、マイケル・マン監督、俳優のアダム・ドライバーやニコラス・ホルトといった特別ゲストを前に、ソウルフルなパフォーマンスを披露した。

今回のインタビューは壁には創業者のエンツォ・フェラーリの写真がかかるフェラーリ・ジャパンの社長室で行われた。

「フェラーリの世界を伝えることがミッション」完璧な日本語を話すフェラーリ・ジャパン新社長

時折ユーモアを交えながら流暢な日本語を話すイタリア人──。今年9月1日、フェラーリ・ジャパンの代表取締役社長に就任したドナート A.ロマニエッロ氏は、すでに20年以上を日本の自動車業界で過ごしたエキスパートである。このインタビューも当然日本語で行われた。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…