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Pirelli P ZERO CORSA SYSTEM for Enzo Ferrari
かつてのサイズのまま現代の技術を投入
フェラーリとピレリは、エンツォ フェラーリ専用に新開発された「ピレリ Pゼロ コルサ システム(P ZERO CORSA SYSTEM)」タイヤのテストを、イタリアのフィオラノ・サーキットで実施。すべてのテスト・検証プログラムを完了した。
このニュータイヤは、サイズやアスペクト比はオリジナルのエンツォ用タイヤと同一ながらも、最新の素材、コンパウンド、テクノロジーを導入。世界最高レベルのグリップレベル、パフォーマンス、安全性を実現した。エンツォ専用にフロント245/35 R19、リヤ345/35 R19のサイズが用意されており、アクアプレーニング対策として非対称トレッドパターンが採用されている。
F40とF50用ピレリタイヤを純正承認
今回、フェラーリは、ピレリがすでにアフターマーケット用製品としてF40とF50向けにリリースしている、コレツィオーネ・シリーズの「Pゼロ(P ZERO)」と「Pゼロ コルサ システム(P ZERO CORSA SYSTEM)」を正式に純正承認した。
これに合わせる形で、ピレリはF40用オリジナルサイズ(フロント245/40 R17、リヤ335/35 R17)のタイヤウォールに入る、レタリングを当時の仕様にアップデート。さらに、F50用オリジナルサイズ(フロント245/35 R18、リヤ335/30 R18)のタイヤテストもフィオラノで実施され、ハンドリング特性とフィーリング面でオリジナルタイヤと変わらないことが確認された。
288 GTO用交換タイヤも開発中
現在、フェラーリとピレリは、1984年製GTO(288 GTO)用タイヤを開発中。2024年、フェラーリはGTOのデビュー40周年を記念したスペシャルイベント「GTO レガシー・ツアー2O24」を企画しており、このツアーにおいて、GTO用新型タイヤ「チントゥラート P7(Cinturato P7 )」が公開されると見られている。
エンツォ、F40、F50用タイヤと同様、現代の技術と素材を使って製造され、GTOに装着されていたオリジナルサイズ(フロント225/50 R16、リヤ265/50 R16)で販売される予定で、こちらも当時の外観が再現されるという。
GTO用タイヤの開発が終了すると、フェラーリの全スペチアーレモデル(GTO、F40、F50、エンツォ)向けにピレリ製交換タイヤのラインナップが完成。ヒストリック・フェラーリ愛好家が、タイヤの減りや安全性を気にすることなく、そのパフォーマンスを楽しむことができるようになる。