太田哲也の「ジェントルマンレーサーのすゝめ」:第7話

2020 ロータス カップ ジャパン最終戦で奮闘!:後編【太田哲也の「ジェントルマンレーサーのすゝめ」:第7話】

太田哲也の「ジェントルマンレーサーのすゝめ」:第7話
ツインリンクもてぎを舞台に開催された2020年シーズンのロータス カップ ジャパン最終戦。太田哲也氏にとって、実質今シーズン最初で最後のレース、後編をレポート。
2020年のロータス カップ ジャパンは、コロナ禍により全3戦での開催となった。第1戦は濃霧により本戦は中止となり、続く第2戦はマシントラブルで参加できなかった太田哲也氏にとって、ツインリンクもてぎで行われる第3戦が今シーズン実質最初で最後のレースとなった。試行錯誤を繰り返しながら参戦した最終戦の模様をお伝えする。

久しぶりのJAF戦&MT車でのスタートに戸惑う

初のロータス カップ ジャパンの本戦に臨む。久しぶりのMT車によるレースだけに勘を取り戻すのに手間取り、最終的には予選順位と同じ5位でチェッカーを受けた(賞典外の車両が上位にいたため、最終順位は4位)。

さて、何はともあれ、ロータスカップとして、実質初めてのレースである。スターティンググリッドにつく。緊張するなあ。心臓の鼓動が聞こえる。

いつものアマチュアイベントだと、そのまますぐにスタートとなる。気合を入れてエンジンを吹かしたら、あれ!? フォーメーションラップ開始だった。JAF戦なので正式スタートはその後。進行の違いに戸惑いつつも、グリッドにまた着いて、深呼吸を何度かして息を止める。赤ランプが全灯消灯。5番目のポジションからスタート!

全力を振り絞るが予選順位のままゴール

国内屈指のジェントルマンレースだけに、終始クリーンな展開でレースは進んだ。しかしワンメイクでありながら他の車両とのパワー差を感じたのも確か。後にパワーチェックすると10%ほどパワーが落ち込んでいたのを確認した。

スタートは得意なのだ。発進のタイミングは良かった。しかしそこからが良くなかった。MT車でのスタートは何年ぶりだろう。シフトアップを忘れレヴリミッターを打ってしまって失速、1台に抜かれる。次の第1コーナーで大外から進入し抜き返す。ところが立ち上がりで別の1台に抜かれる。あれ、俺のエンジン遅くないか?

次の次のS字コーナーで、クロスラインを取って抜き返すが、混戦で前走車と離れてしまった。

ヘルメットの中で自分に「集中!」と声をかけ、全力で追いかける。だが後半少し追いついたものの、予選順位のまま5番目でゴール。章典外の選手がいたので正式には4位。表彰台には届かなかった。

編集担当からの言葉に涙・・・

2020年シーズンのロータス カップ ジャパンを終え、レースの反省点を語り合う「チームOUTERPLUS」の島影社長(写真右)と太田哲也氏。2021年の継続参戦を検討中だ。

「まあ事実上のデビュー戦ですから、悪くないんじゃないですか」と、GENROQ Webの編集が慰めてくれた。よほど僕が落ち込んでいるように見えたのだろうな。

確かに自分自身に納得がいかない。シーズン当初、多くの参加者と走った初めての走行会では手ごたえがあった。楽勝とはいかなくても、トップクラスには絡めると思っていたのに・・・。自分自身失敗もしたし、練習量も少ないし、反省すべきことは多々ある。

それにしても、ちょっとクルマが遅いな。サーキット発表のリザルト表を見ると、他車の最高速は、速い人で212km/h、その他は全部210~209km/h。しかし自分だけ205km/h。明らかに最高速が遅い。

同じ疑問をロータス千葉の社長も感じて、後日、パワーを測ってくれた。そしたら正常値よりも一割ほど落ちていたとのこと。

喜ぶことなのか悲しむことなのか。社長なりの慰めかもしれないし。自分の気持ちをどう表現していいか、今はまだわからない。

後日、GENROQ Web編集と社長との3人で集まった。

編集「太田さん、来年はどうします?」

太田「まだ気持ちが整理できてなくて、よくわからないなあ」

編集「ここでやめたら逃げたと思われませんか?」

太田「うーん、そうかもしれないね、けど・・・」

編集「社長はどうですか」

社長「乗りかかった舟だから、という気持ちはありますけど」

コロナで時間はたっぷりある。よく考えてみようと思う。ただロータスカップ参戦で、よき仲間たちができたことは確かだ。そしていろいろなことに気づいた一年だった。

REPORT/太田哲也(Tetsuya OTA)
PHOTO/市 健治(Kenji ICHI)、GENROQ Web
COOPERATION/ガレージシマヤ、ヨコハマタイヤ、アライヘルメット

【関連リンク】
太田哲也 オフィシャルサイト

ガレージシマヤ 公式サイト

ヨコハマタイヤ

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