サーキットと一般道でも楽しめる最強ライトウエイトスポーツ「アルピーヌ A110R」登場

アルピーヌ A110史上最も過激な「A110 R」が世界に先駆けて横浜でワールドプレミアしたその理由とは

アルピーヌ A110R発表
ドリ車の中を颯爽と駆け抜けて発表会場に姿を現したアルピーヌ A110R。
ライトウエイトスポーツの筆頭、アルピーヌ A110シリーズに新たなラインナップ「A110R」が追加され、その栄えあるワールドプレミアがここ日本は横浜で行われた。さらなる軽量化とエアロダイナミクスを施したA110Rのディティールに迫る。

Alpine A110 R

開発テーマは“過激”

アルピーヌ A110R発表
アルピーヌにとって日本のマーケットがいかに重要であるか語るCEOのロラン・ロッシ氏。

10月4日19時22分、世界中のメディアが集まった横浜の会場に、“ラディカル(過激)”を謳うアルピーヌ A110シリーズ最強の「A110R」が姿を現した。カーボンボンネットやカーボンホイールを纏い、いかにも軽そうなA110Rのスタイリングに、会場にいるプレスたちは魅了されていた。

会場の外には“ラディカル”がテーマということもあり、日産スカイラインやトヨタ・スープラのドリ車が数多並べられ、闇の中で不気味な光を放っている。粋な演出である。

ワールドプレミアの舞台は横浜

アルピーヌ A110R発表
減衰力調整式車高調が新たに採用され、A110Sよりも最低地上高は低められている。

A110Rの登場とともに、アルピーヌのロラン・ロッシCEOのスピーチが始まった。

「日本はアルピーヌにとっても重要なマーケットのひとつです。A110の生産台数の10%が今や日本のオーナーの元に渡っています。日本市場はアルピーヌというスポーツカーの哲学を理解してくれています」

あまり知られてないことかもしれないが、日本におけるアルピーヌのディーラー数は現在19店舗まで増加した。これは世界でも2番目に多い数である。アルピーヌにとって日本でのワールドプレミアは今回が初であり、彼らがいかに日本市場を大切にしているかの証左だろう。

徹底的な軽量設計と空力性能を実現

A110Rのコンセプトは明快である。アルピーヌがF1をはじめとするモータースポーツで培ったノウハウを最大限にフィードバックし、サーキットからワインディングまで刺激的な走りを楽しめるクルマに仕上げたという。

まずこだわったのが“軽さ”である。軽量化へのこだわりは外観を見れば一目瞭然だ。カーボンボンネットやカーボンエンジンカバー、Duqueine社と共同開発したカーボンファイバーホイール、そして専用カーボンシートを採用することで、A110Sよりも34kgの軽量化を実現している。

2022年11月下旬に受注をスタート

F1マシンからの技術が最もフィードバックされたのは、A110Rに採用されたエアロダイナミクスだろう。最新の風洞実験設備の実験から開発されたというスワンネックマウントのリヤスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザーにより、フロントのダウンフォースは14kg増加し(A110S比)、最高速度は285km/hに達するという。

シャシーもA110R専用となっており、アンチロールバー剛性はA110Sよりもフロントで10%、リヤで25%強化されている。

日本のスポーツカーファナティックを虜にしそうなA110シリーズ最高峰に君臨する“R”は11月下旬に日本での受注を開始し、2023年夏頃に順次納車が始まる予定だ。

PHOTO/アルピーヌ・ジャポン

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