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Alpine A110 S
2戦を残して早くもチャンピオンに
2020年シーズン、山野は時代に合った新たなジムカーナの世界を切り拓くことを目指し、オートマチック限定免許で運転できる2ペダル+電動パーキングブレーキ車「アルピーヌ A110 S」を全日本ジムカーナ選手権に投入。前戦までの全5戦中4戦で優勝し(1戦欠場のためノーポイント)、ポイントリーダーとして第6戦岡山国際サーキット・ラウンド(7月23〜24日)を迎えた。
この岡山ラウンドで山野が優勝し、ポイントランキング2番手の選手が3位以下となった場合、シーズン2戦を残して、山野のシリーズチャンピオンが決まる。山野は23日土曜日に行われたヒート1/ヒート2を、貫禄のトップタイムで終える。
翌24日日曜日は、路面温度の上昇でコンディションが悪化するなか、山野は巧みなマシンコントロールを披露。この日もヒート1/ヒート2ともトップタイムを並べ、完全優勝を飾った。さらにランキング2番手の選手が3位で終えたため、山野のシリーズ王座が確定した。
前人未到の通算22回のタイトル獲得
2022年のJG10クラス制覇により、山野はこれまで参戦した全日本ジムカーナ選手権において、通算22回のシリーズチャンピオン獲得となった。山野は以下のようにタイトル獲得の喜びを語っている。
「今回の岡山はコーナリング距離が長く、さらに平均スピードも高いラウンドになりました。セッティングの満足度に関して完璧とはまだ言えませんが、アルピーヌ A110 Sのマシン特性がタイムに表れました。今回は2位にポルシェ 911 GT3が入り、このクラスの車種構成も面白くなってきましたね」
「私の意思に同意してくれたエクセディ、ブリヂストン、ルノー・ジャポンはじめ、スポンサー各社に、そして無償の愛を注いでくれるファンの皆さんに心から感謝しています。これからもクルマの進化や免許制度に合致した、新しいジムカーナの世界を作り上げていきたいです」