小さくても美味しく炊ける「Panasonic 自動計量IH炊飯器SR-AX1」

小さいからこそ美味しく炊ける「Panasonic 自動計量IH炊飯器SR-AX1」【COOL GADGETS Vol.52】

炊飯の準備からも解放される「自動計量IH炊飯器SR-AX1」。自宅での白飯消費量は一気に増えること請け合い。
炊飯の準備からも解放される「自動計量IH炊飯器SR-AX1」。自宅での白飯消費量は一気に増えること請け合い。
少量の必要な分だけを炊いたり、仕上がり時間を指定して炊き上げることで、白米を楽ちんかつ美味しくジャストタイミングで食べられる。そんな炊飯ロボットを紹介する。(GENROQ 2024年1月号より転載・再構成)

いつでも炊きたてご飯を味わえる炊飯ロボット

0.5合〜2合までの容量に対応する自動計量IH炊飯器。使用後はコンパクトな内釜と蓋だけ洗えばよいので、毎日の炊飯もまったく苦にならない。シンプル・イズ・ベストだ。

皆さん、主食は米派だろうか? それともパン派だろうか? もちろん、その日のメニューにもよるが、とりわけ晩御飯に関して、筆者は圧倒的に米派。そんな僕が大好きなご飯を、圧倒的に楽ちんかつ美味しくジャストタイミングで食べられるのがこの製品だ。

2kg(約13合分)の米びつが一体化された炊飯器は、ネットからリモートで正確に水と米が正確に供給される仕組み。無洗米をIHで少量(0.5合から0.25合刻みで最大2合まで)の必要な分だけを炊いたり、仕上がり時間を指定して炊き上げてくれる、いわば炊飯ロボットなのだ。そんな炊飯ロボットの何がいいかと言えば、使い方次第で“白飯ライフ”が大きく変わることだ。単に美味しいだけではなく、ライフスタイルそのものが変わる。

その時に必要な量だけを炊けばいい

無洗米を2kg入れられる米タンクと600ml貯められる水タンクを採用。米タンクと水タンクから交互に設定した分量が内釜に送られ、設定した分量を正確に炊飯してくれる。

だが、白飯にも各個人によって好みがある。僕が好きなのは炊き立てと冷やご飯という両極端な白飯。炊き立てはその日の温かいおかずに合わせて食したいが、一方で保温して保存するくらいなら、冷飯にした方が旨みが増すと思うからだ(現代の成分分析でも実証されているらしい)。ひとり暮らしや夫婦2人という少人数世帯が多い昨今、完了までに50分前後かかる炊き立て(の後、さらに適度に蒸らした)のご飯を食べるためには、通常は帰宅からしばらく待たねばならないが、コイツがあれば帰宅予定の1時間ほど前に炊飯を指示するか、生活リズムが一定ならばスケジュールで決めておけばいい。自動でできるから楽なのはもちろん、“まとめて炊く”なんて発想も頭の中から消え去る。純粋に、その日、その時に必要な量だけを炊けばいいのだ。

今夜はカレーが食べたいなぁと自動無水鍋をセットしていたり、ちょっと贅沢なレトルトカレーを買って帰る日には、カレーにピッタリの早炊きモードも便利だ。猛烈に今夜カレーだ! と、脳内がカレーだらけになったなら、スマホアプリで早炊きを指示すれば、少し硬めでカレーにぴったりのご飯に仕上がる。通常炊飯の“銀シャリ”モードも含め、仕上がりの硬さ、柔らかさを設定することもできるから、今回は新米だから少し硬めに設定、あるいは好みに応じて少しだけ柔らかめになんて調整も、その日のおかずに合わせて細かく決められる。

炊飯の準備からも解放

こんなに小さくて本当に美味しく炊けるのかって? いや、小さいからこそ美味しく炊ける。というのは、メーカーの受け売りではなく、まさに自分自身で炊き上がりを確認した実感。火力の強いIH炊飯であることはもちろんだが、釜が小さいからこそ火力に余裕のあるパワフルな炊飯となるのだろう。ちなみに本機には保温モードはない。保温機能がないだって!? いやいや、保温こそが白飯好きの大敵だ。スマホで最適なタイミングを決めることができるのだから、保温なんてメシマズな機能は忘れてしまう方がいい。なにより炊き立てを目指そう。そして余ったならば、適度な低温で旨みが増した冷やご飯を、別の方法で楽しめばいい。

炊飯の準備からも解放される本機を迎え入れたら、自宅での白飯消費量は一気に増えること請け合いだ。だって美味しい! の誘惑には、誰にも勝てないのだから。

REPORT/本田雅一(Masakazu HONDA)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)
MAGAZINE/GENROQ 2024年 1月号

PRICE

オープン価格

評価

食はエンタメ。毎日の食事を変えてくれる存在にコスパなんて言葉は無粋だ。機能的な製品だが、コイツを使うとライフスタイルがどう変わるか? という視点で評価したい製品である。

コストパフォーマンス:3
利便性:5
美味しさ:4
炊き分け:4
スマホ連携:5

【問い合わせ】
パナソニック株式会社 調理商品ご相談窓口
TEL 0120-878-694
https://panasonic.jp/suihan/

記事が選択されていません

キーワードで検索する

著者プロフィール

本田 雅一 近影

本田 雅一

テクノロジージャーナリスト、オーディオ&ビジュアル評論家。ガジェットはもちろん、ITやクルマにも精通…