スズキ初の軽EV発売

スズキ株式会社 鈴木俊宏社長と新型軽EV「e SKY」

スズキは、6日に東京・新宿区で新型軽乗用EV「e SKY」を発表した。スズキとしては、初となる軽EVである。新型「e SKY」は、「Easy to Switch」をコンセプトに日常に寄り添うEVとして開発された。

ジャパンモビリティショー2023に出品された軽ワゴンEV「eWX」
ジャパンモビリティショー2025に出品された軽乗用BEV「Vision e-Sky」

「e SKY」は、2023年、2025年に開催されたジャパンモビリティショーに参考出品車としてコンセプトモデルを出品し、生活に寄り添う「ちょうどいい」車として開発が進められてきた。

デザインは、スズキの原点である「スズライト」の面影を残す軽快なショルダーラインが、脈々と受け継がれてきた個性を物語っている。前後にあしらった先進的なデジタルグラフィックのLEDランプは、先進性と個性を際立たせるアイコニックな目印だ。

車体色は新色「イマージョンブルーパールメタリック」を含む、全9色11通りのバリエーションを展開している。シックな表情からポップなスタイルまで用意された。

パワートレインには、モーター、インバーター、減速機(ギヤ)を一体化した新開発の油冷方式「eAxle」を採用し、小型・軽量化と高い駆動効率を両立した。

また、駆動用バッテリーには薄型・フラット形状のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載している。安全性と長寿命に優れるだけでなく、ゆとりある室内空間の確保や優れた空力性能の実現にも寄与している。

交流電力消費率97Wh/km、 1充電走行距離310km

親しみやすさと先進性を両立したデザイン、スズキの行動理念である「小・少・軽・短・美」を追求したeAxle、EV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」、回生協調ブレーキを採用し、軽量化・効率化を徹底することで、一充電走行距離 310km、軽EVクラストップの交流電力量消費率 97Wh/km、最小回転半径 4.4mを実現した。

国内乗用車EVナンバーワンの電費により、少ない電気でたっぷり走れる、ゆとりある航続距離を実現している。「e SKY」は、5分間の急速充電で、およそ50km走ることを実現し、日常使いはもちろん、週末のちょっとした遠出にも安心できる軽EVだ。

軽自動車とは何か!

鈴木俊宏社長は、「軽自動車の本質を見直すにあたり、今回のEV開発では『軽自動車とは何か』を一から考え直しました。実際の使われ方を見ると、軽自動車は1日に20km〜30kmほど走る、まさに日常の足として使われています。そうした中で『本当に良いものとは何か』を追求し、必要な機能に絞り込むことは、実はかなりハードルの高い取り組みです。

『ファーストカーに付いている装備がなければ車とは言えない』といったお考えをお持ちの方もいらっしゃる中で、『本当に使う装備、設備、スイッチとは何か』を突き詰めました。地球環境が変化する中で資源を大切にするという考え方が定着してほしいですし、それを自動車メーカーとしてしっかり提案していくことも重要な役割だと考えて取り組んでいます。

仕様面では、まだ上のグレードに引きずられている部分もあると感じています。しかし、これからもお客様と対話を重ねながら『本当に必要な機能とは何か』を追求し、生活の足として使われる軽自動車を極めていきたいと考えています。これはチームスズキが一丸となって取り組んでいきます」と語った。

「e SKY」の価格(税込)は212万円〜で、月間目標販売台数は1,000台。この目標を達成するうえで、車両価格や補助金は、ガソリン軽自動車のユーザーに乗り換えを促す重要な要素となる。
※国の補助金 (CEV補助金) 2026年10月6日~2026年12月31日届出分568,000円。

軽乗用EV「e SKY」価格

機種名駆動駆動用バッテリー
総電力量
一充電走行距離
WLTCモード走行
(km)
交流電力量消費率
WLTCモード走行
(Wh/km)
エコカー減税
(重量税)
価格(円)
A
(受注生産)
2WD26kWh31097免税2,120,000
G2,390,000
X2,790,000