英国で設計、製造されたキャシュカイは、消費者団体「Which?」が毎年実施している信頼性調査において、堂々の第1位を獲得した。専門家によるテストでは、実用性、信頼性、家族への訴求力が高く評価され、信頼性評価5つ星を獲得した。
「この新型車を2023年版の最も信頼性の高いクルマに選出しました。このクルマは、この分野で最も手頃な価格のクルマのひとつでありながら、素晴らしい結果を残しています。新型車であることを理由に否定的な見方をするのは簡単です。しかし、私たちの調査で同じような年式の車を見てみると、このカテゴリーで5つ星を獲得するほど信頼性の高い車はなく、ましてや上位の車の近くにはいません。我々のデータによると、2023年はキャシュカイの年になりそうです」と評した。
新型車を開発したクランフィールドの日産テクニカルセンターのデイビッド・モス研究開発担当上級副社長は、次のように述べている。
「キャシュカイの品質と耐久性を、実際のお客様や専門家のレビュアーに認めていただけたことを嬉しく思います。私たちのエンジニアリング・チームは、最高水準の信頼性を確保するため、開発段階において一連の過酷なテストを実施してきましたので、毎日運転されるお客様からこのような評価をいただけることは、本当にやりがいのあることです」
ベッドフォードシャー州クランフィールドにある日産のテクニカルセンターを拠点とする彼のチームは、日産の新型車が厳しい品質・信頼性基準を満たすよう、発売前に多くの厳しいテストを行なっている。
そのなかには、わずか5週間で3年間のドライブをシミュレートするクライマティック4柱式振動リグも含まれる。エンジニアは車内に乗り込んでインテリアトリムからの軋みやガタつきを聞き取ることもあるという。また、極端な暑さや寒さのテストも行なわれた。さらに、一生使い続けることを想定して、ドアを何度もバタンと閉める専用リグを設置し、ヒンジやドアの素材にダメージがないかどうかをテストする。さらに開発チームは、トランクルームのライナーやトリムの耐久性をテストするために、乳母車、ゴルフクラブ、スーツケースなどのレジャー・アクティビティ用品を保管することもあるそうだ。
日産サンダーランド工場のアラン・ジョンソン製造担当副社長は、
「私たちは『キャシュカイ』を製造していることを誇りに思うとともに、このクルマがお客様に支持され続けていることを大変嬉しく思っています。この賞は、ここサンダーランドにいる6000人のチームと、優れたサプライチェーンパートナーの努力、献身、専門知識の真価を証明するものです」と述べた。
日産自動車(GB)社のアンドリュー・ハンバーストーン社長は、
「信頼性は、お客様が当社の車両を購入する際に最も重視される品質であります。この分野で、Which?のような独立した厳格な組織からお墨付きを得ることができたのは、5万人の消費者はもちろんのこと、日産にとっても大きな喜びです」とコメントした。