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オーディオテクニカのハイグレードドアチューニングキットでプロがデッドニングすればカーオーディオのサウンドはもっと良くなる!

ドアチューニングはノーマルの車体で不足したサウンド環境を整える最善策。特にプロの施工術なら車体のヤワな部分を見つけ出し、効率的に振動を抑えるのは見どころだ。愛車のサウンドをワンランク上に引き上げる、上質素材とプロの技術に注目だ。

高音質を求めるならドアチューニングは基本

ここ数年の純正カーオーディオでは、有名メーカーのユニットを加えた、ハイグレードモデルも用意されている。しかし、それらはあくまでもスピーカーやアンプといった装備品の変更しているのが特徴。また、スピーカー数を増やすことで誤魔化しているに過ぎず、ハイグレードオーディオを組み合わせるための本質的な改善が行われているとは言い難いのが現実だ。

というのも、カーオーディオのパフォーマンスを引き出すには、環境を整えることが何よりも重要である。スピーカーに合わせてボディパネルが共振してしまってはその本領を発揮することは叶わない。ハイグレードモデルであっても車体構成は変わることなく、その性能をスポイルしているというわけだ。そこで注目したいのがドアチューニングだ。

audio-technica『ドアチューニングキット ハイラインAT-AQ705(価格:3万6300円/税込)』
ドア2枚に施工できるハイグレードモデル。

振動しやすい部分を見つけるのがプロの技

ドアチューニングはノーマルの車体で不足した環境を整える最善策。特にプロの施工術なら車体のヤワな部分を見つけ出し、効率的に振動を抑えるのは見どころ。このヤワな部分を見つけ出すことこそプロの技であり、上質素材のコンビネーションをもってすれば、確実な音質向上につながるというわけだ。

「防振材や制振材は貼れば貼っただけ効果が得られるのですが、それだけ重量が嵩んでしまうため、走行性能を落としてしまうことにもつながります。そのため、必要な部分を見極め最小限の施工が差を生むポイントですね」とは、今回施工してくれたサウンドクオリティ代表の越野さん。

最近のモデルではサービスホールカバーは樹脂製に変更されていることが多く、この振動もスピーカー性能をスポイルする。そのため軽く叩きながら施工部分を探っていく。

ハイグレード素材によってデッドニング効果が変わる

もちろん使用する素材によっては、効果の差異も大きい。今回使用するオーディオテクニカのハイグレードモデル「AT-AQ705」は、少量でも制振効果が高いヴァージンブチルゴムを使用することで効果を高めている。また、吸音材のアコースティックコントロールシートは、スピーカーサイズに合わせてコントロールチップを取り外してチューニング可能。ワンランク上の音場を作り上げてくれるというわけ。

プロの手によるドアチューニングでは多くの部分に制振材が張り込まれる。余分な振動やスピーカーからの反響を抑えることで、純正スピーカーでも音のキレが格段に向上しているのは大きなメリット。高音質を求めるならやはりスピーカーの性能を引き出す環境作りこそ、最優先で取り掛からなければならないチューニングポイントなのである。

スピーカーが発する不要な音の反射を抑えるのが吸音材の機能。ドア内部に貼り付けるため、ハイグレードモデルでは排水性の高い素材を使用しているのも特徴。
細長いポイントチューニング用制振材はサイドビームなどの構造物とアウターパネルを繋ぐことで共振を防ぐ。付属のヘラで密着率を高めるのも作業のポイント。
防音材はインナーパネルとドアトリムの隙間を埋めることで、振動音や軋み音を防ぐための部材。クリップダンパーなどを貼り付ければ万全。

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