目次
ホンダはSUV、アキュラはセダンが好調だった21年7月の北米ホンダ
北米ホンダ(American Honda)の7月は、半導体不足により主要モデルの在庫に制約があったものの、販売台数は13万5542台を記録。前年同月比8%増の好成績を残した。
北米ホンダはホンダブランドと高級部門のアキュラブランドを展開しているが、ホンダブランドで特に好調だったのはトラックだ。アメリカでいうところのトラックとは、要するにSUVのこと。HR-V(日本名ヴェゼル)は、いまだに先代モデルが継続販売されているのに1万3832台と、前年同月比+64.6%の絶好調ぶり。そのほかのSUVも、パスポートが4594台(同+39.6%)、パイロットが1万4506台(同+20.5%)と大幅に前年を上回るセールスを記録した。また、発売から間もない新型シビック(セダン)も2万8318台(同+12.4%)と、順調なスタートダッシュを切っている。
一方、アキュラブランドも好調で、7月としては過去最高の販売台数を記録。貢献したのはセダンで、エントリーセダンのILXは前年同月比+59.1%の1957台、ミッドセダンのTLXも同+48.5%の2800台が売れた。
アキュラNSXの月販最高は91台。月平均は23台
順調な販売パフォーマンスの一方、寂しいニュースも流れた。8月3日に、2022年12月をもってNSXが生産終了となることが発表されたのだ。2代目は開発も生産もアメリカで行われるなど、北米をメインターゲットにしていることは明確だった。その北米で、NSXはいったいどれくらい売れたのだろうか。
2代目NSXは2015年1月のデトロイトショーで初お披露目され、北米では2016年6月からデリバリーが開始。翌2017年4月には91台を販売したが、これが北米における2代目NSXの月別最高販売台数となった。
2018年になると、販売台数は伸び悩んだ。10数台というのがアベレージで、一桁台になることも珍しくなかった。8月には大幅な改良を施した2019年モデルを発表。そのおかげもあり、2019年になると販売台数はやや上昇。1月と5月には30台以上が売れた。
が、その勢いも長くは続かず、2020年になると一桁台が当たり前。21年7月の販売台数もわずか7台だった。2代目NSXの2016年6月から2021年7月までの総販売台数は1453台、月平均では約23台となっている。
前述の通り、2代目NSXは2022年12月の生産終了が決定した。有終の美を飾るべく、最終モデル「タイプS」がグローバルで350台で供給されるが、日本への割り当てが30台であるのに対して、アメリカ向けは300台。リッチなアメリカのスポーツカーファンには、このチャンスを逃さないでいただきたいものだ。
北米ホンダ(ホンダブランド)・車種別販売台数【2021年7月】
アコード:1万6531台(−4.0%)
シビック:2台8318台(+12.4%)
クラリティ:126台(−40.8%)
フィット:15台(−99.6%)
インサイト:2054台(+6.9%)
CR-V:3万1530台(+3.5%)
HR-V:1万3832台(+64.6%)
オデッセイ:6831台(−6.2%)
パスポート:4594台(+39.6%)
パイロット:1万4506台(+20.5%)
リッジライン:2355台(−15.0%)
トータル:12万692台(+7.4%)
北米ホンダ(アキュラブランド)・車種別販売台数【2021年7月】
ILX:1957台(+59.1%)
NSX:7台(−53.3%)
RLX:7台(−94.8%)
TLX:2800台(+48.5%)
MDX:4290台(−4.5%)
RDX:5789台(+8.9%)
トータル:1万4850台(+13.6%)
北米ホンダ(ホンダ&アキュラ合算)【2021年7月】
トータル:13万5542台(+8.0%)
※( )内は前年同月比