今回、ホンダが出したプレスリリースには
スーパースポーツ「2代目NSX」最終モデル
「NSX Type S」の先行情報を世界初公開
と書いてある。
新たに投入されるNSX Type Sは、今までのNSXを超えることを目指し、パフォーマンスとデザインを追求した2代目最後のモデルとなるという。
限定カラーとなる新色のマットカラーを設定するなど、スーパースポーツとしての魅力を高めたNSX Type Sは、全世界限定350台、うち国内向けは30台の販売を予定している。
また、「2代目NSXは2022年12月をもってその歴史に幕を閉じます」」とも書いてある。
NSX最終モデルではなく、わざわざ「2代目NSX最終モデル NSX Type S」と書くあたりを見ると、「3代目の可能性」を示唆している、ととれなくもない。もともと、NSXは高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を実現した新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXpericnce)を提案したモデルだ。
となると、New Sports eXpericnceを実現した、おそらくエンジンを積まない電動のNSXがいつか登場する(3代目NSX)可能性がある、と考えても(希望的観測だが)いい。
初代のNSXがNSX専用の栃木・高根沢工場でつくられたように、2代目NSXは、オハイオ州メアリーズビルにある専用工場「パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター(PMC)」でつくられている。現在は、アキュラRDXの「PMCエディション」といったスペシャルなモデルも、熟練した技術を持つ職人の技と先進生産技術を使ってPMCでつくられている。
2代目NSXの歴史は2022年12月で幕を下ろすが、その後、「電動化したホンダ・ブランドの頂点」を体現する「3代目NSX」が登場するかもしれない。
プレスリリースの最後にはこうある。
■継承されるチャレンジングスピリット ~新時代に向けた新たなチャレンジ~
Hondaは、NSXで培った人材、技術などを今後のクルマづくり、モノづくりに生かすことで、来たる電動化や新たな価値を持ったモビリティの中でも、お客さまに引き続き「走る喜び」「操る喜び」を提供していくべく、チャレンジしていきます。
最後に、NSXを愛してくださった、すべての皆さまに心より、感謝いたします。
タイプS(Type S)とはどんなモデルか?
タイプ(Type)がつくと、まず思い浮かぶのは、「Type R」だろう。初代NSXでは1992年にタイプRが追加されている。
ノーマルのままサーキットで全開走行ができるのがタイプRだとしたら、「Type S」は、ワインディングベストを目指したモデルという位置づけだ。
これまで
プレリュード タイプS:1996年11月
初代NSX タイプS:1997年2月
インスパイア/セイバー タイプS:2001年4月
アコード タイプS:2005年11月
S2000 タイプS:2007年10月
などがタイプSとして登場している。最近では北米でアキュラTLXにタイプSが追加されている。