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TOYOTA Gazoo Racingは12月2日、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ RZ “MORIZO Edition”(以下GRカローラ モリゾウエディション)」の抽選申込受付を開始した。受付はGRカローラRZが12月19日まで、GRカローラ モリゾウエディションが12月18日までで、発売は2023年の年初の予定だ。税込車両価格は「GRカローラRZ」が525万円、「GRカローラ モリゾウエディション」が715万円。6月1日の発表当初、GRカローラRZは一般販売と案内されていたが、新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足の影響により、まずは500台の抽選販売となり、今後生産状況を見ながら追加販売を検討していくとのこと。また、走行性能を磨き上げた2シーターの「GRカローラ モリゾウエディション」は、70台の抽選販売とされ、全国のGR Garageで申し込みを受け付ける。
GRヤリス用1.6ℓターボをさらに強化して搭載。GRカローラRZは304ps/370Nm、GRカローラ モリゾウエディションは304ps/400Nmを発揮

GRカローラの開発は、「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい。」というモリゾウこと豊田章男社長の強い想いから始まった。開発手法としては以下が挙げられている。
●レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践
●「水素エンジンカローラによるスーパー耐久シリーズ参戦」を通じ、レースという極限の環境下で水素エンジンを鍛えるとともに、車両を総合的に鍛え直す
●マスタードライバーであるモリゾウや、レーシングドライバーの石浦宏明選手、全日本ラリーチャンピオンの勝田範彦選手、社内の評価ドライバーなど、多様なドライバーによって、壊れるまで、あらゆる道で走り込み。徹底的に不具合を出し改善

エンジンはGRヤリスに搭載した1.6ℓ直列3気筒ターボエンジンをさらに強化。高出力/高トルクに対応できるようピストンを強化したうえ、センターマフラーを追加して排気効率を向上。304ps/6500rpmの最高出力、370Nm/3000-5550rpm(モリゾウエディションは400Nm/3250-4600rpm)の最大トルクを達成した。トランスミッションは6速MTの「iMT」を組み合わせる。


4WDシステムは、同じくGRヤリスへ搭載したスポーツ4WDシステムGR-FOURを、水素エンジンカローラの開発を通じてGRカローラ仕様に最適化して採用。


ボディはカローラスポーツを基本骨格とすることで、ロングホイールベースが生み出す高速域での操縦安定性を受け継ぎながら、ワイドトレッド化により高い旋回性能を実現した。

GRカローラRZ


「GRカローラRZ」は、カローラスポーツの5ドア・5人乗りの利便性をそのままにすることで、日常生活での使い勝手と走る楽しさを高次元で両立したモデル。









GRカローラZR ”MORIZO Edition”

一方「GRカローラ モリゾウエディション」は、モリゾウが自ら試作車のハンドルを握り、「お客様を魅了する野性味」を追求して作り込んだモデル。2シーター化をはじめとする徹底した軽量化、エンジンのトルクアップおよびトランスミッションのギヤ比最適化による動力性能向上、モノチューブアブソーバー、ハイパフォーマンスタイヤ(ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2コネクト)の採用によるコーナリング性能の向上により「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現している。









先述の通り、GRカローラの購入にあたっては抽選申し込みが必要だ。2モデルで申し込み方法等に異なる部分があるので注意したい。
●「GRカローラRZ」
・12/2(金)13:30〜12/19(月)8:59までに公式ウェブサイト専用ページにて申し込み
・2023年1/13(金)当選者に連絡、順次商談
・2023年春より順次納車
●「GRカローラ モリゾウエディション」
・12/2(金)13:30〜12/18(日)にGR Garageにて店頭にて申し込み
・2023年1/6(金)当選者に連絡、順次商談
・2023年春より順次納車
なお、このたびの発表に際し、GRカローラの坂本尚之チーフエンジニア、そして開発ドライバーの石浦宏明選手によるメッセージ動画が公開されている。