プジョー初のPHEVは走りもハイレベル!「プジョー3008」【最新SUV 車種別解説】

初代3008のミニバン風から一転、SUVらしさが大幅に増した二代目現行モデルの「プジョー3008」。プジョー初のプラグインハイブリッド車もラインナップされ、EV走行距離も64kmを誇る。グレードとパワーユニットの組み合わせの選択肢が広いことも魅力だ。
REPORT:河村康彦(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:神村 聖/平野 聖 MODEL:林 あやの

プラグインハイブリッド新設 俊敏な走りや動力性能も良好

2009年春に開催されたジュネーブ・モーターショーで初公開をされた、プジョー初のSUVが3008だ。ただし、そんな初代はキャビンの広さが強調され、見方によってはむしろミニバン風の印象が強く受け取れもした。

エクステリア

特徴的なフレームレスグリルやライオンの爪痕をイメージさせるテールランプなど、最新のプジョーデザインを採用。グレード別にデザインと色が異なる18インチアルミホイールが設定されている。最小回転半径は5.6m。

一方、 16年秋のパリ・モーターショーで公開され、日本では17年春に発売が開始された現行の二代目モデルは、SUVらしさがグンと増したスタイリングの持ち主。より長い全長とホイールベースを備え、3列シートをラインナップする5008とは、特にボディのフロントセクションに強い血縁関係を備えている。

インストルメントパネル

2インチのデジタルメーターを小径ステアリングの上から覗く独特のレイアウト。中央にはスマホ連携機能付きの8インチタッチスクリーンが搭載され、「Allure」以外にはワイヤレススマートフォンチャージャーも装備される。

発売当初はFF仕様のみの設定で降雪地帯に多くの人が住む日本では、ショッピングリストに載せて貰えない可能性もあった。しかし、最新バリエーションではそうした不満も解消。 21年1月に日本でも発売されたフェイスリフトモデルには、後輪がモーター駆動されるプジョー初のプラグインハイブリッドモデルも設定された。

居住性

そんな新バージョン「GTハイブリッド4」は、シリーズ中の走りのフラッグシップであることも大きな見どころ。システム出力は300ps/h で0→100km 加速タイムも5.9秒に過ぎないというのだから、その俊足ぶりはちょっとしたスポーツカー並み。

うれしい装備

一部グレードには電動メッシュシェード付きパノラミックサンルーフを採用。フロント側のオープン機能で室内の換気もできる。
月間登録台数   NO DATA
現行型発表    17年3月(マイナーチェンジ 21年1月)
WLTCモード燃費  16.6km/l※「GT BlueHDi」

ラゲッジルーム

後輪側のモーター出力も81 kW≒112ps相当と、WLTCモードでの航続距離が64kmに達するというEVモード走行時にも、街のりシーンには十分な動力性能を発揮してくれる。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/141

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