9インチ大画面でエンタメ性能重視!スマホ連携が進化したディスプレイオーディオ、カロッツェリア「DMH-SF500」が登場!

パイオニアからカロッツェリア「DMH-SF500」が、3月より発売される。スマートフォンを接続することでナビ機能やエンタメコンテンツを9インチディスプレイに映し出すことができるディスプレイオーディオはどのような機能をもっているのだろうか?

9インチ大画面のフローティングディスプレイは幅広い車種に対応

スマートフォンと連携して「Apple CarPlay」や「Android Auto」を使用できる。「WebLink」にも国内初対応。

パイオニアから3月に発売予定、カロッツェリアブランドの新製品「DMH-SF500」は、9インチ大画面が魅力のディスプレーオーディオだ。本体部分を1DINサイズ(幅180㎜×高さ50㎜)のスペースに設置し、ディスプレイ部分をフローティング構造にすることで、幅広い車種に対応し大画面を実現してる。また、スマートフォンとの連携は、Apple CarPlay、Android Autoだけでなく「WebLink」にも対応した国内初のモデルだ。

カロッツェリア「DMH-SF500」



「DMH-SF500」はディスプレイをインパネから飛び出して浮いた状態の「フローティング構造」にすることで、今までは2DINスペースの枠には7インチ画面までしか収めることができなかったが、本機は2DINの枠を超えて約1.7倍の9インチ大画面を実現しているところが最大の特徴だ。

幅広い車種に装着可能で、「1DINスペースしかない」「オーディオ取り付け位置が低い」といった、今までは取り付けが難しかった車種でも9インチ大型画面をインパネに収めることができる。

2DINのスペースに収める場合は、「DMH-SF500」本体と余った1DIN分の隙間を埋めるDサイズ小物入れ「AD-379」を組み合わせることによりスッキリ設置することができる。また、フローティングタイプなので、ハザードランプやシフトレバーなどと重なってしまう場合でも、上下に60mm、左右に30mmずつ、奥行き20mmの範囲でディスプレイの位置を調整できるので、干渉を避けてセッティングすることができる。

今回のデモ車両(ホンダ・フィット)では、2DINスペースの下段部分に「DMH-SF500」本体を、上段部分に小物入れを設置。ヒンジ部分の剛性が非常に高いのでディスプレイがグラついたりしない。本機の作りの良さを実感できるポイントのひとつだ。
上下に60mm、左右に30mmずつディスプレイの位置を調整できる。
前後に20mm、角度も大きく変えられるのでハザードランプやシフトレバーなどの干渉を避けて設置可能。

画面はフルフラットで美しい。ブラックとダークシルバーの塗装が施されていて、操作ボタンもフルフラット化することで、まるでタブレットのような現代的でスタイリッシュな造形を実現している。画面の見やすさも工夫されていて、昼夜それぞれ周囲の状況に連動して背景や文字の色が変わり、視認性を向上させる「ライトモード」「ダークモード」の2種類を用意。モードの切り替えは時刻に連動した自動切り替えのほか手動で切り替えることもできる。

「ライトモード」映り込みを軽減して日中でも見やすい。
「ダークモード」夜間での画面の眩しさを軽減できる。

Apple CarPlay、Android Autoだけでなく「WebLink」に国内初対応

スマートフォンとの連携は『Apple CarPlay』と『Android Auto』に対応し、iPhoneやAndroidスマホの地図アプリを9インチの大画面でカーナビとして使用できる。さらに、SiriやGoogleアシスタントによる音声制御で目的地の検索や音楽再生などを行うこともできる。スマートフォンとの高度な連携による優れた操作性と機能性は、カーナビにはないディスプレイオーディオの利点と言えるだろう。9インチ大画面なので地図とオーディオ画面の一覧表示にしても窮屈になることはなく、それぞれきちんと視認できる。

WSVGAという解像度のおかげでディスプレイオーディオにありがちな画面の粗さもない。

そして、「DMH-SF500」は国内初の『WebLink』対応モデルとなっている。WebLinkは、Apple CarPlayやAndroid Auto同様にスマートフォンとディスプレイオーディを連携させるアプリの一種だが、主に海外でシェアを伸ばしているアプリである。それでは、Apple CarPlayとAndroid Autoと何が違うかというと、スマートフォンの画面をそのまま9インチディスプレイに映し出し、さらにディスプレイオーディオの画面で直接操作も可能な「WebLink Cast」というアプリに対応している点だ。

これならば慣れ浸しんだスマートフォンの画面レイアウトで各種アプリを操作することができる。さらに、YouTubeなどの動画コンテンツ(サブスクリプション系の動画配信アプリは非対応)も再生することができるなど、エンタメ性の高さも見逃せないポイントだ。

「WebLink Cast」の使用イメージ。スマホの画面を9インチ画面にそのまま映し出すことができるミラーリング機能がポイント。画面上でタッチ操作することも可能。YouTubeなどの動画コンテンツも再生することができる。

バックカメラの映像も9インチ大画面で確認できる

また、スマートフォン接続以外の拡張性も高い。バックカメラや、別売りのステアリング連動バックガイド線表示アダプターを接続することで、バックカメラ映像にステアリングと連動したガイド線を表示することが可能。9インチの大画面でバックカメラの映像と後退時の予想進路を確認できるので、スムーズに駐車することができる。あわせて、同社ドライブレコーダーの映像を入力することもできる。

バックモニターの映像も9インチの大画面に鮮明に表示。画面が大きいので視認性が高く安心できる。

「DMH-SF500」は、スマートフォンの地図アプリを大型ディスプレーに出力してカーナビとして使用するので、地図データの更新費用も発生しないためランニングコストを抑えることができる。そして、スマホの音楽や動画を9インチ大画面に出力して本体からタッチ操作が可能とエンタメ系のパフォーマンスは申し分ない。


クルマの使用は通勤や通学がメインで、ナビ機能を毎日使うわけではないからカーナビほどのスペックは必要ないが、車内では大きな画面でエンタメコンテツを楽しみたい。というユーザーにとって「DMH-SF500」はコストパフォーマンスにも優れていて、現代のカーライフにピッタリな一台と言えるのではないだろうか。

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