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新型WRXとレヴォーグ どこが同じ?
アメリカで発表された新型スバルWRXは、日本でいうところのWRX S4のこと。そもそも、WRXの成り立ちは、スポーツワゴンであるレヴォーグのセダン版という位置づけだ。
まずは、新型WRXとレヴォーグを並べて見てみよう。
どちらもスバルのSGP(スバル・グローバルプラットフォーム)の最新版であるフルインナーフレーム付を採用する。ボディサイズは
新型WRX
全長×全幅×全高:4669mm×1826mm×1468mm
ホイールベース:2667mm
トレッド:F1530mm/R1540mmm
レヴォーグSTI
全長×全幅×全高:4755mm×1795mm×1500mm
ホイールベース:2670mm
トレッド:F1550mm/R1545mmm
となっている。WRXのスペックは北米のインチサイズをミリメートルに直したものだから、多少の誤差はあるが、ホイールベースの2670mmは共通だろう。
WRXはレヴォーグのセダン版だから、当然と言えば当然だが、フロントドア、フロントウィンドウは共通だ。タイヤサイズは
新型WRX:245/40R18
レヴォーグ:225/45R18
だから、ホイールサイズは同じ。
それでも、WRXの方がタイヤが大きく見えるのは、ブラックアウトされたクラッディングの効果だろう。
インテリアもかなり共通している。気になるのは、パーキングブレーキ。レヴォーグは電動パーキングブレーキだが、新型WRXのコックピットの写真には、いまや懐かしくなったサイドブレーキレバーが見える。日本仕様は、これまで通りだとリニアトロニックCVTのみになるだろうから、その場合はアイサイト(レヴォーグは最新版のアイサイトXを搭載している)が採用され、レヴォーグと同じ電動式パーキングブレーキになるだろう。
新型WRXのデザインの元ネタは、2017年の東京モーターショーで披露されたVIZIV PERFORMANCE CONCEPTだ。ホイールアーチを覆うクラッディングは、すでに、ここで試されている。
こうして並べて見ると、新型WRXとVIZIV PERFORMANCE CONCEPTととてもよく似ている。おそらく、2017年の段階で、WRXのプロジェクトがかなり進んでいたからだろう。VIZIV PERFORMANCE CONCEPTの方がフロントオーバーハングが短く、軽快に見える。これは、水平対向エンジンを搭載するスバルが宿命的に持つハンデがなかったら、こうデザインできるというデザイナーの想いの発露だろうか。
前型WRX S4と比べてみよう
前型WRX S4と新型WRXのボディサイズを比較してみよう。
新型WRX
全長×全幅×全高:4669mm×1826mm×1468mm
ホイールベース:2667mm
トレッド:F1530mm/R1540mmm
前型WRX S4 STIスポーツ
全長×全幅×全高:4595mm×1795mm×1475mm
ホイールベース:2650mm
トレッド:F1530mm/R1540mmm
ホイールベースが20mm(新型がレヴォーグと同じホイールベースだとして)延長されて、全長は74mm長くなり、全幅は31mm広くなり、全高は7mm低くなったことになる。