アウディの車載システムMIB3にApp Storeを2023年夏より導入。サードパーティ製アプリがインフォディスプレイで使用可能に!

2023年夏、アウディの車載システムMIB3(第3世代モジュラーインフォテインメントツールキット)の一部モデルにApp Store(アプリケーションストア)を提供することを、ドイツ本国にて発表した。

革新的なデジタルエコシステム

アウディは、車両のデジタル化をこれまで以上に推進するために、App Storeを一部のモデルに統合することをドイツにて発表した。この革新的技術の基盤を提供しているのが、追加の電子コンポーネントによって拡張されたMIB3だ。USBメモリースティックとほぼ同じサイズのアウディ ハードウェアモジュールには、オープンソースのOSがインストールされているため、車両を介してサードパーティ製アプリにアクセスすることができる。

新しいApp Storeにおいて、アウディオーナーは様々なアプリにアクセスして、直接MMIにダウンロードしたり、スマートフォン経由でMMIにダウンロードさせることもできる。App Storeからは、音楽、ビデオ、ゲーム、ナビゲーション、パーキングおよび充電、生産性、天気、ニュースの各カテゴリーのアプリを導入することができる。

たとえば、音楽セクションには、Amazon MusicやSpotifyなどのアプリがラインナップされる。ストアには常に新しいアプリが追加され、拡張される。追加したアプリはMMIにシームレスに実装され、運転中でも安全かつ確実に使用することができる。アプリのポートフォリオは、それぞれのマーケットに合わせて調整されている。

Amazonの音声アシスタントAlexaは、2019年からアウディモデルに搭載されている。今年の夏から、アウディオーナーはいつでもAlexaアプリの最新バージョンにアクセスできるだけでなく、改良されたグラフィックインターフェイスやスマートホームデバイスを管理するための新しいビジュアルコントロールパネルなど、追加機能にもアクセスすることができる。

2023年夏以降、アウディのさまざまなモデルに搭載

サードパーティのアプリを使用するにはデータリンクが必要となる。これは、いわゆる「組み込みSIM」と呼ばれる、車両に搭載されたSIMカードを介して通信が行われる。ヨーロッパのアウディオーナーの場合、携帯電話ネットワークを使用することで、発生するコストはCubic Telecomのデータ使用料に基づいて課金される。最初の25ギガバイトは無料。これまで通りアウディモデルでは、オプションのスマートフォンインターフェイスでAndroid AutoとApple CarPlayがサポートされている。

App Storeは、最新のMIB 3ソフトウェアクラスターを搭載した一部のモデル、具体的にはAudi A4/A5、Q5、A6/A7、A8、Q8 e-tron、Audi e-tron GTで、7月から利用できるようになる。この機能は、2023年に追加のモデルにも拡張される。サードパーティのアプリは、初期生産の車両では利用することができないので、ダウンロードする必要がある。なお、日本国内への導入は未定となっている。

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