データシステム テレビキット TTV430シリーズ……2万1780円(税込)
データシステム テレビキット TTV437シリーズ……2万7280円(税込)
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停車時と同じようにテレビが見られる
純正のディスプレイオーディオやカーナビでだれもが不満に感じるのが、走行中に映像が見られなくなること。停車中にはキレイな映像でテレビを楽しめていたのに、クルマが動き出した瞬間にメニュー画面や黒い画面が現れ、音声のみに切り替わってしまうのだ。これはメーカーオプション品でもディーラーオプション品でも変わらない。このような機能制限は走行中のドライバーに映像を見せない安全対策ではあるが、助手席や後席の同乗者にとっては楽しみが奪われることになってしまう。ゴールデンウイークや夏休みなどのロングドライブでは「いつもの番組を自宅のように見たい!」と家族や友達からのリクエストが発せられることもあるだろう。
今回紹介するデータシステムの『テレビキット』は、そんな同乗者の不満を一掃する人気のお役立ちアイテムだ。これを利用すればクルマが走行しているときでも停車中と同様に純正AVシステムを使用できるようになる。
存在を感じさせないスマートな装着感
今回新たにリリースされたのは新型プリウス用。ラインアップには小型スイッチを備えた「TTV430」、「TTV437」と、純正風スイッチを備えた「TTV430B-D」、「TTV437B-D」がある。TTV430シリーズはテレビキットのスイッチがONの場合にナビの自車位置が不正確になるというハンデを持つが、TTV437シリーズは影響が出ない。
いずれのモデルも「8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」、「12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」、12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)plus」に適合している。
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コンパクトサイズの本体はダッシュボード内に納められ、純正ユニットとカプラーを接続するだけで取り付けられる。車両側に加工を施す必要がなく、クルマを手放す際にノーマル状態に戻すのも簡単だ。切替タイプのスイッチは両面テープで手が届きやすい好みの場所に貼り付け、ビルトインタイプのスイッチはインパネに設けられている純正スイッチの空きスペースにハメ込む。どちらも目立たない装着が行え、動作確認用のインジケーターを内蔵している。
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走っていてもテレビが見られる! ナビ操作もできる!
データシステムが用意したプリウスのデモカーで動作をチェックしてみたが、『テレビキット』のスイッチをONにしておけば、走り出しても地デジの映像は停車時と変わらず表示されたまま。地デジのため映像が乱れたり音声が途切れたりすることもなく、大画面と相まって自宅リビングのような快適視聴ができる。これまでのように無粋に映像が突然カットされるようなことは一切ない。もちろんドライバーが画面を見ることは厳禁だが、助手席や後席に乗っている人ならばロングドライブでも退屈することがないだろう。これは地デジだけでなくDVDなど他のビジュアル系ソースでも同じだ。
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また、商品名はテレビキットであるが、走行中のカーナビ操作制限も解除ができる。ドライブ中にいつでも助手席の人が立ち寄り地点設定や目的地変更などの操作を行なえるわけだ。
データシステムではプリウス同様、新型車のリリースに合わせて適合モデルを続々とリリースしており、「マツダCX-60用(切替タイプ、スマートタイプ)」、「日産セレナ用(切替タイプ)」、「ホンダZR-V用(切替タイプ、ビルトインタイプ、オートタイプ)」も発売が開始された。最新の適合車種情報は同社公式ウェブサイトに掲載されている。新車購入の際には是非チェックをしてほしい。
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※記事内のテレビ画面はすべてハメ込み合成によるイメージです。