温度は約100℃! パワフルスチームで水アカも油脂汚れも落とし、雑菌もウイルスも除去!! クルマにも家にも使えるスチームクリーナーの効果を検証する【CarGoodsMagazine】

日本に高圧洗浄機を普及させた立役者といえる「ケルヒャー」。圧倒的な水圧で頑固な汚れを根こそぎ落とせる便利さは、瞬く間にキレイ好きな日本人を虜にした。業務用に匹敵する強力クリーナーを、家庭で手軽に扱えるようにした功績は大きい。そんなケルヒャーが、高圧洗浄機に続く家庭用ケミカルツールとして力を入れているのが、蒸気の力で汚れを落とすスチームクリーナーだ。正真正銘、約100℃の“パワフルスチーム”でできることとは? スチームクリーナーの実力とその価値を検証する。

マイホームの掃除のみならず愛車の内装クリーニングにも最適

高圧洗浄機が水道の約40倍の水圧で汚れを一気に落とすのに対し、スチームクリーナーは約100℃の高温で汚れを浮かせて落とす。キッチンや洗面所、浴室やリビングなど、主に屋内での使用を想定したクリーナーとなっており、油汚れや水まわしのぬめり、皮脂汚れなどの除去にも効果的。マイホームの掃除に役立つのはもちろん、クルマのシートやチャイルドシート、フロアマットなどの徹底クリーニングにも使用が可能となっている。

高温で汚れを浮かせるので、頑固な汚れも簡単に落ちる。使う場所はアイディア次第ともいえそうだ。

特筆すべきは、ウイルスや雑菌の除去にも効果を発揮すること。スチームクリーナーでしっかり清掃すると99%以上のウイルスやバクテリアを駆除できる。しかも洗剤に頼らずに清掃、除菌ができるので環境にも優しい。ひとつあれば様々なシーンで活用できること請け合いなのだ。

豊富なオプションが標準装備。トータルで考えるとおトク!?

そこで注目したいのが「ケルヒャー」の家庭用スチームクリーナーのなかでも、もっともパワフルかつ機能面も充実した最上位モデル『SC 4 Deluxe』だ。吐出圧力0.35MPaの最強スチーム性能を誇り、しかも使用中にパワーが落ちることもない。加熱用ボイラーと給水タンクは別体式となっており、水を注ぎ足して使用できるため掃除の途中で中断せずに済むのも特徴だ。

最新かつ最強スペックとなる、ケルヒャー『SC 4 Deluxe(実勢価格:6万5780円)』。スチームの強さも3段階でダイアル調整できる。汚れ具合に応じて使い分けられるというわけ。

さらに特筆すべきは、イージーフィックスフロアノズルやカーペットグライダー、ハンドブラシなど、計16種類にも及ぶアクセサリーが標準付属しており多彩なシーンで使い倒せる。オプションで別々に購入して揃えることを考えると、かなりリーズナブルだ。

豊富なオプションを標準装備する最上位モデルの実力をチェック!

その効果を探るべく、まずはカーペットグライダーを装着。シートやフロアマットを清掃してみた。するとクロスがずれることもなく作業性はすこぶる良好。シートやマットがずぶ濡れにならないか心配だったが、しっとりとした程度。汚れがばっちり落ちたうえにすぐに乾いてひと安心。スチーム清掃により除菌できたのも大きなメリットだと感じた。作業後はスチームの温度により毛足のふんわり感も蘇った。

シートやフロアマットは雑菌やウイルスの温床になりがち。スチーム清掃すればキレイになるだけでなく、除菌も行えて一石二鳥。チャイルドシートの清掃にも最適だ。

次はブラシ先端が自動で振動するスチームターボブラシを装着。ホイールの細かい部分に蓄積した頑固汚れを落としてみた。スチームの清掃パワーは侮れず。通常の洗車時には落とし切れなかった汚れが簡単に除去できた。さらに面積が広い場所への使用に適しているというハンドブラシにマイクロファイバーカバーを被せて、ウインドウ清掃を試みる。ガラスに付着した汚れはもちろん、こびりついた水アカまでしっかり落とすことができた。

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