ハイコーキ! ボッシュ! ミルウォーキー! レッドレンザー! カーライフの幅を広げる電動ツールの“今”をカーグッズマガジンがフィーチャー!【CarGoodsMagazine】

充電式のリチウムイオンバッテリーの高性能化により、コンパクトタイプでも十分な明るさを誇るLEDワークライトが続々と登場している。
人力では到底出すことができないパワーを発揮し、作業速度も大幅に向上する様々な電動工具たち。クルマのメンテナンスにおいてもドライバードリルやポリッシャー、高圧洗浄機、ブロアー等々、数え上げたらキリがないほど多種多様な電動工具が登場している。元々はプロユースで価格も高価というイメージが強かったが、最近ではかなり価格もこなれてきており、ハイスペックなプロレベルの電動工具を使いこなす一般ユーザーもかなり増えてきているのが実状だ。そこで、最近特に注目を集めている4ブランドの最新電動ツールをピックアップ。各社の動向をフィーチャーしてみた。

老舗の電動工具ブランドを引き継ぎ、新時代のパワーツールを続々投入する
『HiKOKI』

2018年に誕生した『HiKOKI(ハイコーキ)』ブランドは、老舗の電動工具メーカー『日立工機』の事業を継承した『工機ホールディングス』が展開する電動・エア工具ブランド。『HITACHI』ブランド時代はどちらかというとプロユースというイメージが強かったが、 ハイコーキとなってからDIYで有名なタレントのヒロミ氏をCCO(Chief Customer Officer(チーフカスタマーオフィサー)=最高顧客責任者)に迎え、一般のDIYユーザーにも訴求する新世代の電動工具を次々とリリースしているのである。

HiKOKI『コードレスインパクトドライバ WH36DC(DY/CB)(価格:各8万300円/税込】』
『マルチボルト』シリーズのフラッグシップモデルである36Vコードレスインパクトドライバ『WH36DC』に、シックな色合いのセームブルーと、落ち着きのあるデザートイエローの特別限定色が数量限定で新登場。急速充電器のほか、バッテリーが2個付属。

その土台を支えているのが『マルチボルトバッテリー』。従来までは工具のパワーに合わせて、それぞれ電圧の異なる交換バッテリーを用意してきたが、マルチボルトバッテリーは36Vと18Vの電圧を工具に合わせて自動切り替え。対応工具は180種以上で充電器も共用できるので、とてもコストパフォーマンスに優れているのだ。
ラインアップはドライバドリルやインパクトドライバ、高圧洗浄機などのほか、カッターや釘打ち機などの建築用、植木バリカンや刈払機などの園芸用、冷温庫やテレビ・ラジオなどアウトドアレジャー用と多岐にのぼる。クルマ用としては高圧洗浄機やクリーナー、グラインダーなども用意されており、様々な作業で活躍してくれる。

プロユースからアマチュア用まで多様な電動ツールをリリースする世界的企業
『BOSCH』

『BOSCH(ボッシュ)』は1886年にドイツで創業された、世界的なエンジニアリング・テクノロジー企業。クルマでもライトや燃料噴射装置、ECUなど様々な電装機器に採用されているお馴染みのブランドだが、電動工具のラインアップも完全なプロフェッショナル用から家庭用DIY、ガーデニングなど実に多種多様。すべてを紹介するとキリがないので、ここでは家庭DIY用の『DIY18Vリチウムイオンコードレス工具』シリーズにスポットを当ててみた。

BOSCH『コードレススプレー ESPRAY 118H(価格:2万1670円/税込)』※バッテリー別売
スプレーガンとコンプレッサー部がセパレートになっており、取り回し性抜群。塗装タンクは880mlで、広い範囲の塗装にも対応。垂直・水平・円形の3つの噴射パターンを切り替えられ、吐出量の調節も可能。バッテリーは別売となる。

18Vリチウムイオンバッテリーを共用できるのは全部で24アイテム(2023年4月現在)。ドリルやカットソーなど一般的なDIY電動工具から、ブロアーや刈払機などのガーデニング用品、さらにクリーナーもラインアップ。
2023年の春に4アイテムが新製品として加わったが、特に注目したいのがコードレススプレー『ESPRAY(イースプレー)118H』。スプレーガンとコンプレッサーがセパレートになっており、軽量で取り回し性は抜群。吐出量や噴射パターンもコントロールできるので、クルマのパーツの塗装などにも気軽に使用できるのだ。
またベーシックなコードレス電動工具であるドライバードリル『ED118』も、軽量・コンパクトながら最大40Nmのパワーを誇る、お勧めのアイテムだ。

深紅のボディが映えるアメリカ生まれのプロフェッショナル向け電動工具
『Milwaukee』

その社名が示す通り、1924年にアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで創業した『ミルウォーキーツール』。コーポレートカラーのレッドが目を惹くデザインとなっているが、バッテリーを共用できるコードレス電動工具のラインアップはDC18Vの『M18』シリーズ、DC12Vの『M12』シリーズ、そしてDC3.7Vの『REDLITHIUM USB』シリーズと、主に3つのカテゴリーが用意されている。今回特に注目したのが『REDLITHIUM USB』シリーズだ。

Milwaukee『REDLITHIUM USB 充電式スティックライト L4 SL550-301 JP(価格:1万9580円/税込)』
約220度可動するヘッド部にはフラットLEDが両面、先端にはスポットライトを装備。最大550ルーメンという明るさで、輝度は2段階に調節可能。連続点灯で約2時間の使用が可能だ。

充電には既存のUSB電源を使用するため、車内や家庭内、アウトドアでも気軽に充電できるのが大きなメリット。デメリットとしては電圧が低いため、モーター系の電動工具は現在用意されていない。しかしLEDライト類はいずれも十分な明るさを誇り、軽量・コンパクトとあって実用性も十分なのだ。現在同シリーズは、LEDライト計5アイテムをラインアップ。万が一バッテリーが切れても、予備のバッテリーに交換すれば、引き続き使えるというのは大きなアドバンテージとなっている。

新進気鋭のポータブルLEDワークライト専門メーカー
『Ledlenser』

『Ledlenser(レッドレンザー)』は、1993年にドイツで創業された新進気鋭のポータブルライト専門メーカー。白色LEDの登場当初からLEDフラッシュライトを開発しており、日本初上陸は2001年頃。以来、LEDフラッシュライトの定番として定着しているブランドなのだ。

Ledlenser『CLIP W1R Work(価格:4840円/税込)』
クリップ部に強力なネオジウムマグネットを内蔵し、ハンズフリー作業をサポートしてくれる軽量・コンパクトな充電式LEDライト。ランプヘッド部は角度調節が可能で、クリップ部は回転することもできる。

そんなレッドレンザーの『ワークライト』シリーズが、今春に刷新。4つのカテゴリーで計7モデルがリリースされた。特に注目は『FLEXIBLE(フレキシブル)』シリーズ。自在に調整可能なフレキシブルヘッドは、狭い場所でも直接照射でき、作業効率も大幅にアップ。また、リーク検査などに有用なUVライトを装備したモデルもラインアップ。プロからアマチュアまで納得できるワークライトに仕上がっている。

もうひとつの注目は『CLIP(クリップ)』。その名の通りクリップが装着されており、ポケットや帽子などにも簡単に取り付けられてマグネットも装備。ハンズフリーの作業をサポートしてくれるのだ。
ワークライトは作業やシチュエーションによって、必要な機能は様々。それらにきめ細かくサポートしてくれるのが『レッドレンザー』の真骨頂と言えよう。

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