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老舗の電動工具ブランドを引き継ぎ、新時代のパワーツールを続々投入する
『HiKOKI』
2018年に誕生した『HiKOKI(ハイコーキ)』ブランドは、老舗の電動工具メーカー『日立工機』の事業を継承した『工機ホールディングス』が展開する電動・エア工具ブランド。『HITACHI』ブランド時代はどちらかというとプロユースというイメージが強かったが、 ハイコーキとなってからDIYで有名なタレントのヒロミ氏をCCO(Chief Customer Officer(チーフカスタマーオフィサー)=最高顧客責任者)に迎え、一般のDIYユーザーにも訴求する新世代の電動工具を次々とリリースしているのである。
その土台を支えているのが『マルチボルトバッテリー』。従来までは工具のパワーに合わせて、それぞれ電圧の異なる交換バッテリーを用意してきたが、マルチボルトバッテリーは36Vと18Vの電圧を工具に合わせて自動切り替え。対応工具は180種以上で充電器も共用できるので、とてもコストパフォーマンスに優れているのだ。
ラインアップはドライバドリルやインパクトドライバ、高圧洗浄機などのほか、カッターや釘打ち機などの建築用、植木バリカンや刈払機などの園芸用、冷温庫やテレビ・ラジオなどアウトドアレジャー用と多岐にのぼる。クルマ用としては高圧洗浄機やクリーナー、グラインダーなども用意されており、様々な作業で活躍してくれる。
プロユースからアマチュア用まで多様な電動ツールをリリースする世界的企業
『BOSCH』
『BOSCH(ボッシュ)』は1886年にドイツで創業された、世界的なエンジニアリング・テクノロジー企業。クルマでもライトや燃料噴射装置、ECUなど様々な電装機器に採用されているお馴染みのブランドだが、電動工具のラインアップも完全なプロフェッショナル用から家庭用DIY、ガーデニングなど実に多種多様。すべてを紹介するとキリがないので、ここでは家庭DIY用の『DIY18Vリチウムイオンコードレス工具』シリーズにスポットを当ててみた。
18Vリチウムイオンバッテリーを共用できるのは全部で24アイテム(2023年4月現在)。ドリルやカットソーなど一般的なDIY電動工具から、ブロアーや刈払機などのガーデニング用品、さらにクリーナーもラインアップ。
2023年の春に4アイテムが新製品として加わったが、特に注目したいのがコードレススプレー『ESPRAY(イースプレー)118H』。スプレーガンとコンプレッサーがセパレートになっており、軽量で取り回し性は抜群。吐出量や噴射パターンもコントロールできるので、クルマのパーツの塗装などにも気軽に使用できるのだ。
またベーシックなコードレス電動工具であるドライバードリル『ED118』も、軽量・コンパクトながら最大40Nmのパワーを誇る、お勧めのアイテムだ。
深紅のボディが映えるアメリカ生まれのプロフェッショナル向け電動工具
『Milwaukee』
その社名が示す通り、1924年にアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで創業した『ミルウォーキーツール』。コーポレートカラーのレッドが目を惹くデザインとなっているが、バッテリーを共用できるコードレス電動工具のラインアップはDC18Vの『M18』シリーズ、DC12Vの『M12』シリーズ、そしてDC3.7Vの『REDLITHIUM USB』シリーズと、主に3つのカテゴリーが用意されている。今回特に注目したのが『REDLITHIUM USB』シリーズだ。
充電には既存のUSB電源を使用するため、車内や家庭内、アウトドアでも気軽に充電できるのが大きなメリット。デメリットとしては電圧が低いため、モーター系の電動工具は現在用意されていない。しかしLEDライト類はいずれも十分な明るさを誇り、軽量・コンパクトとあって実用性も十分なのだ。現在同シリーズは、LEDライト計5アイテムをラインアップ。万が一バッテリーが切れても、予備のバッテリーに交換すれば、引き続き使えるというのは大きなアドバンテージとなっている。
新進気鋭のポータブルLEDワークライト専門メーカー
『Ledlenser』
『Ledlenser(レッドレンザー)』は、1993年にドイツで創業された新進気鋭のポータブルライト専門メーカー。白色LEDの登場当初からLEDフラッシュライトを開発しており、日本初上陸は2001年頃。以来、LEDフラッシュライトの定番として定着しているブランドなのだ。
そんなレッドレンザーの『ワークライト』シリーズが、今春に刷新。4つのカテゴリーで計7モデルがリリースされた。特に注目は『FLEXIBLE(フレキシブル)』シリーズ。自在に調整可能なフレキシブルヘッドは、狭い場所でも直接照射でき、作業効率も大幅にアップ。また、リーク検査などに有用なUVライトを装備したモデルもラインアップ。プロからアマチュアまで納得できるワークライトに仕上がっている。
もうひとつの注目は『CLIP(クリップ)』。その名の通りクリップが装着されており、ポケットや帽子などにも簡単に取り付けられてマグネットも装備。ハンズフリーの作業をサポートしてくれるのだ。
ワークライトは作業やシチュエーションによって、必要な機能は様々。それらにきめ細かくサポートしてくれるのが『レッドレンザー』の真骨頂と言えよう。