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1:ギラギラ油膜を除去してガラスを初期化し、各種の汚れをリセット
まず、雨の日に視界不良を起こす最大の原因といえば油膜。油膜が付着していると雨水を滲ませてしまうだけでなく、夜間は対向車のヘッドライトを乱反射させてしまうため、像がぼやけてしまうことにもつながる。そんな油膜をリセットするのは、梅雨前のガラスケアで最も重要な作業といえるだろう。
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油膜除去の基本がクリーニング効果の高いクリーナーを使うこと。スプレータイプのクリーナーを使えば、フロントからサイド、リアまで手軽に満遍なく油膜を落とすことができるのだ。もちろんフロントガラスなど油膜が頑固に育ってしまった場合には、コンパウンドなどを配合した専用のケミカルが効果的。確実なリセットが叶うというわけ。
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また、油膜と同様にフロントの視界悪化の原因になるのがウロコ汚れやウォータースポット。こういった汚れが付着していると撥水コーティングの被膜が均一に定着しないため、思ったよりも水はじき効果が得られないなんてことにもつながるのだ。そんな頑固な汚れに対応するのが、SaruPika『フロントガラス用ウロコ取り(実勢価格:2980円/税込)』。
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その特徴はプロ仕様の研磨剤「酸化セリウム」を配合すること。そのためウォータースポットなどの頑固な汚れも、素早くスッキリと落とすことができる。もちろんベースになるのは日本製の中性溶剤を使用するため、安心してフロントガラスに使えるスペックだ。ただし溶剤と研磨剤の分離が早いため、使う際にはしっかりと振って攪拌するのとは必須。混ざった状態ならあっという間にリセットしてくれるのだ。
2:視界確保の決め手はやっぱり撥水&超撥水コート
頑固な油膜やウロコ汚れなどを取り除いたら、次のステップは水滴を弾き飛ばすための撥水コーティング。もちろん降雨時にはワイパーも動かすのは当然ながら、ワイパーの拭き取り能力をさらに高めてくれる撥水コーティングは今や基本中の基本というわけだ。
そんな撥水コーティングで、高い効果によって信頼のブランドといえるのが「ガラコ」シリーズである。そんなガラコの中でもシリーズ最強の撥水性と耐久性を誇るのが『ぬりぬりガラコDX』。新技術「SARF」を採用することで、従来以上に平滑で均一な撥水被膜を形成。さらに摩擦抵抗を極限まで減らすことで、弾いた水滴を滑るように吹き飛ばすのが特徴だ。
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後方もしっかりと確認できなければ安全なドライブは楽しめない。そこで注目したいのがSOFT99『ガラコミラーコートZERO(実勢価格:881円/税込)』。フロントウインドウなどで使用する撥水コーティングとは違い、ミラー専用に開発されたこのアイテムは、水滴にして落とすのではなくそもそも水滴を寄せ付けないのが特徴。目に見えないナノレベルの超微細な連続突起によって、水滴を寄せ付けないというわけだ。
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施工方法はスプレーして乾燥させるだけのお手軽アイテム。エアゾルスプレータイプのため、隅々まで均一に吹き付けることができるのも大きな特徴といえる。それにも関わらず、その効果は驚異的で、水をかけてもミラーには水滴も残らないほど。
3:内窓清掃は拭き跡を残さないスッキリ仕上げ
内窓には様々な汚れが付着していることが多く、単純な拭き掃除では落とせないような汚れもある。喫煙者の場合はタバコのヤニが付着していることが多いだろう。また内窓は手が触れてしまう機会が多いため、手跡など脂系の汚れが付いてしまうというわけ。そんな内窓清掃には汚れをしっかりと落とす機能性が重要。そこで注目したいのがSONAX『エクストリームグラスクリア(実勢価格:1680円/税込)』だ。
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その特徴はピュアウォーターテクノロジーを取り入れた拭き上がりのスッキリ感。スプレーして拭き取るだけで脂系の汚れを落としつつ、拭き筋を残さないサッパリ仕上げ。1度拭きでもクリアなガラスが蘇るだけに、不規則な体制で作業せざるを得ない内窓清掃には最適な1本というわけだ。
4:曇り止めのパイオニアがさらに進化! 持久力はこれまでの1.5倍!
内窓を綺麗にしたら次は曇り止めを施行しよう。ガラスのくもり対策として確かな信頼を勝ち得ているのが「クリンビュー」だ。中でも新たに投入された『クリンビューPRIME(実勢価格:1500円前後/税込)』は、効果の持続性を高めるアレンジが加えられ、従来品の1.5倍にも及ぶ持久力を備えている。
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また、塗装技術でも利用される「特殊ウェッティング技術」を応用することで、くもり止め成分がガラス面と強密着するのが特徴。そのため定評のあるくもり止め効果がさらに持続するというわけ。実際に使ってみると、内窓の汚れをぐんぐん落としてくれるのはこれまで通り。油膜などの頑固な汚れもサッパリと落としてくれるため、ガラスのクリアさはワンランクアップ。同時にくもり止め効果も高められるというから、長雨が続くこれからの季節には役立つこと間違いなし。
5:梅雨前メンテの要注意ポイントはワイパー!
降雨時の視界確保には、ワイパーは欠かすことができない装備。そのためワイパーゴムは半年に1回、ワイパーブレードは1年に1回の頻度で交換が推奨され、拭き取り能力を担保させておかなければならない。もちろんこの推奨期間は通常でのメンテナンスサイクルであって、ワイパーの使用頻度、気候や紫外線などの影響によっては期間内であっても拭き取り能力が低下していることもある。そのため定期的に交換されているからといって安心するのではなく、愛車の状態によって交換を行う判断は必要になるだろう。
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6:機能系ウォッシャー液への交換で雨対策の仕上げ
ウォッシャー液には様々な機能を持つアイテムが用意されており、ウインドウの洗浄とともに撥水コーティングなどが同時に行えたりもする。もちろん洗浄力に関しても、水道水とは違い界面活性剤などが配合されているため、付着した汚れをスッキリと落とすことも可能。鳥糞や虫の死骸といった動物性タンパク質の汚れに対して、この性能の違いが明確になる。
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また、中には油膜除去剤が配合されるものもあり、汚れ落としといった面だけでも大きなアドバンテージになる。こういった機能をしっかりと把握してウォッシャー液を選択すれば、より完璧な視界確保が実現できるのだ。