【詳報】ホンダの電動SUV『プロローグ』が北米向けに発表! 航続距離482kmを達成し、使い勝手抜群の広い室内空間を実現!

このたびホンダは電動化戦略における重要なマイルストーンとなるSUVスタイルのEV、新型『プロローグ』を北米で発表した。現時点では日本市場投入の可否などは未定だが、まずは「満を持して」という感のあるその内容をご紹介しよう。

このたびホンダは、同社の電動化戦略における重要なマイルストーンとなるSUVスタイルのフルEV、新型『プロローグ』を発表した。この新たなミッドサイズSUVは、SUVに求められる冒険心を訴求しながらも、クラストップレベルのホイールベースによって広い室内空間を確保しているのが大きな特徴だ。

水平基調の流麗なラインで構成されたクリーンかつシンプルなキャビンは、上質な素材で快適性も抜群。車載システムには、Googleビルトインと安全支援システムの「ホンダ・センシング・スイート」が標準装備されており、コネクティビティにも抜かりはない。

電動パワートレインは、シングルモーター(FWD)とデュアルモーター(AWD)の両仕様が設定され、デュアルモーター仕様は最高出力288hp、最大トルク451Nmを発揮。航続距離は、85kWhのバッテリーを搭載し、EPA(米国環境保護庁)が定める基準で約482km以上が確保されている。

それでは現時点で公開されている内容を余さずご紹介しよう。

クリーンで流麗なSUVスタイル

ホンダ『プロローグ』のスタイリングは、ロサンゼルスのホンダ・デザイン・スタジオが主導しているが、バーチャルリアリティ(VR)ツールを活用してデザインされている。シンプルでクリーンなボディは、ロー&ワイドで流麗なシルエットを持ちばがら、ホンダ史上最大となる21インチホイールを装着した堂々としたスタンスが特長となっている。クラス最長のホイールベース(3093mm)は、ゆったりとした広い空間を生み出している。また、ホンダはEVのブランド・アイデンティティをさらに高めるため、スタイリッシュな書体の新デザインのホンダ・ネームバッジが採用されている。

プロローグのエクステリアカラーには、カリフォルニア州レイクタホ周辺の自然の美しさと色彩にインスパイアされた、新色ノースショア・パールをはじめとする、7色が用意されている。

電動デュアルモーターを搭載し、航続距離は482km!

電動パワートレインでは、走行性能と航続距離が両立されている。走行性能では、フロントとリヤにプロローグのために最適化したマルチリンク式のサスペンションを採用。シングルモーター(FWD)とデュアルモーター(AWD)の両仕様が設定され、特に最高出力288hp、最大トルク451Nmを発生するデュアルモーター仕様は、よりパワフルな加速を実現している。

航続距離は、85kWhのバッテリーを搭載し、EPA(米国環境保護庁)が定める基準で約482km以上を確保。また、DC急速充電では150kW以上の高出力充電にも対応し、約10分で航続距離 約104km相当の充電ができるなど、外出先での充電が便利になっている。

水平基調のクリーンなインテリアをプロローグにも採用!

シビック、HR-V、アコード、CR-V、パイロットで好評を博してきたホンダデザインの方向性をさらに推し進めながら、プロローグのスポーティでモダンなインテリアは、快適性、使いやすさ、広々としたキャビンが最優先されている。

水平基調の流麗なラインで構成されたクリーンかつシンプルなキャビンは、上質な素材と大型のボタンやノブを採用し、すべてのスイッチやコントロールの操作性が重視されている。キャビンは開放的で風通しが良く、パノラミックルーフを装備すると開放的な気分にさせてくれる。

プロローグは5人がゆったりと座ることができ、リヤシートは2段階のリクライニングが可能だ。

リヤシート後方には、最大713ℓのラゲッジスペースが確保されており、ゴルフバッグ3個をフロアに横付けしても十分なスペースがある。標準装備の60:40分割可倒式リヤシートバックをフラットに倒せば、荷室スペースは1633ℓにまで拡大させることができる。ハンズフリーアクセスが可能なパワーテールゲートは、ツーリングとエリートに標準装備されている。

無線アップデート可能なGoogleビルトインも標準搭載

プロローグの車載システムにはGoogleビルトインが標準で搭載され、Google PlayのGoogleアシスタント、Googleマップなどのアプリが含まれている。プロローグのハイテク満載のキャビンには、2つの高精細デジタルスクリーンが装備されている。

スマートなフードレスデザインの標準11インチ運転席デジタル計器ディスプレイと、ワイヤレスでApple CarPlayとAndroid Autoに対応する直感的な11.3インチタッチスクリーンだ。エリートトリムには、7×3インチのヘッドアップディスプレイ(HUD)も追加されている。走行中でも使いやすいよう、タッチスクリーンにはドライバーの手を安定させるためのフィンガーレストが組み込まれている。

コンソールの大型マルチユース・トレイには、照明付きの3.0A USB-C 45W充電ポートを2つ装備。2列目シートには、2つの3.0A USB-C 45W充電ポートが標準装備されている。

システムは、迅速かつ安全な無線アップデートに対応している。安全支援システムには、ホンダ初のリヤクロストラフィックブレーキ、ブラインドゾーン・ステアリングアシスト、歩行者アラートなどを含む安全・運転支援技術『ホンダ・センシング・スイート』が標準装備されている。

なお、現時点では2023年10月25日から東京ビッグサイトで開催される『ジャパンモビリティショー2023』(一般公開は10月28日~11月5日)のホンダブースにおいて展示されることが告知されているが、日本導入の可否や時期などは未定となっている。

■ホンダ プロローグ(北米仕様) 画像ギャラリー

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