BRZのアクセスキーを検証してみた
アクセスキーにはドアの解錠ボタン・施錠ボタン・トランクオープナーボタンがある。またアクセスキーが正常に動作しない時に使用するメカニカルキーも内蔵している。
アクセスキーはBRZと通信していて、その動作エリアはドアハンドルとトランクオープナースイッチを中心に約40~80cmが目安。アクセスキーを携帯して動作エリアに入ると、キーレスアクセスが可能となり、アクセスキーのLED表示灯が点滅する。また、ウェルカムライティング機能があり、ポジションランプとテールランプが点灯する。
アクセスキーを携帯していると、BRZの横を通り過ぎるだけでウェルカムランプが点灯するのはご愛敬と言ったところだが、解錠などをしなければしばらくすると自動消灯する。このウェルカムライティングの作動時間は30秒だが、SUBARUディーラーでOFF/10秒/20秒/30秒に設定を変更してもらえる。
ドアの解錠・施錠も普段はアクセスキーを携帯したままで、ドアハンドルに触れるだけでいい。BRZの場合はドアハンドルを握ると解錠、ドアハンドル前端にあるタッチセンサーに触れると施錠となっている。
解錠・施錠の際にはアラームが鳴り、ウインカーも点滅する。なお、解錠後30秒以内にドアを開けなかった場合は自動的に施錠される。この自動施錠が作動するまでの時間はマルチインフォメーションディスプレイで変更可能。車両設定>キーレスエントリー>自動施錠時間を呼び出して、30秒/60秒/90秒/OFFに設定することができる。
BRZにはアクセスキーを使わずにすべてのドアとフューエルリッドを解錠する方法もがある。それは暗証コード式キーレスエントリーというもので、予め登録しておいた5ケタの暗証番号をトランクオープナースイッチに入力して解錠するというものだ。アクセスキーが手元に無い場合に解錠する必要があれば便利なのかもしれないが、とにかく登録、入力が面倒。例えば5963だとトランクオープナースイッチを5回連続で押して、ブザーが1回鳴ったら9回連続押し、ブザーが鳴ったら6回連続押し、ブザーが鳴ったら3回連続押しすると解錠される仕組みなので、それならアクセスキーを取りに戻った方が楽そうだ。
アクセスキーを車内に置いた状態ではドアロックをすることはできないのはもとより、ドアロックした状態でトランク内にキーを置いたままトランクを閉じてもアラームが鳴り、トランクを開けることができる。実はレガシィB4の時にドアロックした状態でトランク内にキーを置いたままトランクを閉じてしまい、JAFを呼んだことがあるので、これとてもありがたい。
アクセスキーが正常に作動しなかった場合は、メカニカルキーをキーシリンダーに差し込んで解錠することができる。なお、キーシリンダーは運転席側ドアハンドルにのみにあり、解錠できるのも運転席側ドアだけだ。
なお、メカニカルキーで解錠した場合、盗難警報装置が監視状態にあれば警報が鳴るので注意が必要だ。
SUBARUディーラーではウインドウリモート開閉機能の設定を頼むこともできる。これは車外からアクセスキーを使って窓の開閉ができるというもの。窓を閉め忘れてクルマを降りてしまった場合は、アクセスキーの施錠ボタンを押し続けていればドアロック後に窓が閉まる。逆に解錠ボタンを押し続けていれば解錠後に窓が開くので、夏場には便利だろう。この機能は初期設定では作動なしとなっているので、6か月点検の時に作動ありに変更してもらった。
実際に試してみるとこの機能はとても便利。酷暑が続いた夏のうちに設定変更してもらえばよかったとちょっと後悔したが、来年も酷暑なら役に立つことだろう。