【写真とともに振り返る】レッドブルF1の連勝は2023年後半戦でストップ! それでもフェルスタッペンがF1史上最多年間19勝を記録

FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)の2023年シーズン後半戦は、第14戦オランダGPでスタート。前半戦を全勝で終えたレッドブルだったが、第16戦シンガポールGPで連勝がストップ。それでも王者のフェルスタッペンが年間19勝を挙げ、F1の歴史に名を残した。

第14戦 オランダGP

第14戦の舞台は現役王者であるレッドブルのマックス・フェルスタッペンの母国、オランダ。予選は時折降雨に見舞われるコンディションとなったなか、地元の英雄フェルスタッペンが2023年シーズン9度目のポールポジションを獲得した。決勝も雨絡みとなり赤旗も掲示されるトリッキーな展開となったものの、フェルスタッペンが11勝目をマーク。連勝もF1の個人連勝記録タイとなる9とした。2位はアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ、3位はアルピーヌのピエール・ガスリーという結果となった。

第15戦 イタリアGP

第15戦イタリアGPはモンツァでの開催。ホームグランプリということでフェラーリは特別カラーリングで出場した。そんななか、予選ではフェラーリのカルロス・サインツがポールポジションを獲得。また、2番手のフェルスタッペンに続く3番手にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入った。決勝はフェルスタッペンが優勝、2位に同じくレッドブルのセルジオ・ペレスとなったものの、サインツが3位、ルクレールが4位となり、跳ね馬が地元で存在感を示した。

第16戦 シンガポールGP

第16戦シンガポールでもフェラーリが好調を維持。FP1でルクレールが、FP2~3でサインツが一番時計を記録すると、予選でもルクレールがトップタイムをマーク。2番手となったメルセデスのジョージ・ラッセルを挟んで3番手にはルクレールが入った。一方で、ここまで圧倒的な強さを誇ってきたレッドブル勢はまったく振るわず、フェルスタッペンが11番手、ペレスは13番手に沈んだ。決勝ではサインツが2023年シーズン初勝利を飾り、ついに開幕から続いてきたレッドブルの連勝を14でストップさせた。2位にマクラーレンのランド・ノリス、3位にメルセデスのルイス・ハミルトンという結果となった。フェルスタッペンは5位まで追い上げてチェッカーを受けた。

第17戦 日本GP

第17戦日本GPの舞台は三重県の鈴鹿サーキット。ここでは前戦の不調が嘘だったかのようにフェルスタッペンが躍動。FP1~3すべてでトップタイムをマークすると、予選でも2番手となったマクラーレンのオスカー・ピアストリに0.581秒の差をつけてポールポジションをかっさらった。決勝も勢いそのままに13勝目を飾るとともにファステストラップを記録。レッドブルのコンストラクターズ選手権も確定させた。2位はノリス、3位はピアストリとなり、マクラーレンがダブル表彰台を獲得した。アルファタウリの角田裕毅は12位で母国グランプリを終えた。

第18戦 カタールGP

第18戦カタールGPではマクラーレンが存在感を示した。スプリントではピアストリがポール、2番グリッドがノリスとフロントロウを独占すると、ピアストリが逃げ切りで勝利。2位はフェルスタッペンに譲ったものの、3位はノリスが確保した。決勝でも、フェルスタッペンが14勝目を挙げた一方、ピアストリが2位、ノリスが3位に入り、2戦連続のダブルポディウムを手にした。フェルスタッペンはスプリントの結果により、2023年シーズンのドライバーズチャンピオンを確定させた。

第19戦 アメリカGP

アメリカ合衆国での2グランプリ目となる第19戦アメリカGPは、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催。スプリントではフェルスタッペンがポールから勝利を飾った。決勝では予選の不振から6番グリッド発進となったものの、王者らしい強さを見せて逆転優勝。15勝目を挙げた。2番手でチェッカーを受けたのはハミルトンだったが、レース後の車検で規則違反が発覚し失格に。繰り上がりで2位がノリス、3位がサインツとなった。なお、角田は8位入賞に加え、ファステストも記録した。

第20戦 メキシコGP

第20戦メキシコGPの予選ではルクレールが2戦連続となるポールポジションを獲得、さらに2番手にサインツが続き、フロントロウを独占した。決勝は3番グリッド発進ながら1コーナーをトップで抜けたフェルスタッペンが16勝目をマーク。2022年に自身が打ち立てた15勝という年間最多勝記録を更新した。2位はハミルトン、3位はルクレールという結果となった。

第21戦 サンパウロGP

ブラジルで行われた第21戦サンパウロGPでは2023年シーズン最後のスプリントが開催された。このレースではノリスが先頭からスタートしたが、2番グリッドから発進したフェルスタッペンが1コーナーへの飛び込みで先行。そのまま逃げ切りで勝利した。フェルスタッペンは決勝でも盤石のレース運びで17勝目をマークした。2位はノリス。3位にはペレスとの争いを0.053秒差で制したアロンソが入った。角田は9位入賞を果たした。

第22戦 ラスベガスGP

第22戦はアメリカ合衆国での3グランプリ目となるラスベガスGP。ネバダ州の大都市ラスベガスでF1のレースが実施されるのは41年ぶりとなった。市街地サーキットでの開催となったが、コース上のマンホールの蓋が外れ、マシンにダメージを与える珍事が発生した。決勝もアクシデント絡みの展開で、2度セーフティカー(SC)が出動する荒れ模様に。フェルスタッペンもスタート直後にルクレールをコース外に押し出したとしてペナルティを受けたが、それを跳ね返す力走で今季18勝目を挙げた。2位は最終ラップでペレスを抜いたルクレールとなり、ペレスは3位でチェッカーを受けた。

第23戦 アブダビGP

2023年シーズン最終ラウンドである第23戦アブダビGP。シーズンを通して圧倒的な強さとを見せたフェルスタッペンはアブダビでも勢いを維持し、予選でシーズン12度目のポールポジションを獲得。決勝でも危なげない走りでトップでチェッカーを受け、史上最多となるシーズン19勝目を手にしてシーズンを締めくくった。2位はルクレール、3位はラッセルという結果となった。また、角田は予選6番手、決勝8位入賞というリザルトで、F1参戦3年目を終えた。

2023FIAフォーミュラ1世界選手権 ドライバーズランキング
Rank.No.DriverTeamPts.
11M.フェルスタッペンレッドブル575
211S.ペレスレッドブル285
344L.ハミルトンメルセデス234
414F.アロンソアストンマーティン206
516C.ルクレールフェラーリ206
64L.ノリスマクラーレン205
755C.サインツフェラーリ200
863G.ラッセルメルセデス175
981O.ピアストリマクラーレン97
1018L.ストロールアストンマーティン74
1110P.ガスリーアルピーヌ62
1231E.オコンアルピーヌ58
1323A.アルボンウィリアムズ27
1422角田裕毅アルファタウリ17
1577V.ボッタスアルファロメオ10
1627N.ヒュルケンベルグハース9
173D.リカルドアルファタウリ6
1824周冠宇アルファロメオ6
1920K.マグヌッセンハース3
2040L.ローソンアルファタウリ2
212L.サージェントウィリアムズ1
2221N.デ・フリースアルファタウリ0
2023FIAフォーミュラ1世界選手権 コンストラクターズランキング
Rank.ConstructorPts.
1レッドブルレーシング・ホンダRBPT860
2メルセデス409
3フェラーリ406
4マクラーレン・メルセデス302
5アストンマーティン・アラムコ・メルセデス280
6アルピーヌ・ルノー120
7ウィリアムズ・メルセデス28
8アルファタウリ・ホンダRBPT25
9アルファロメオ・フェラーリ16
10ハース・フェラーリ12

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