【画像150枚】日本初公開! 新型メルセデス・ベンツEクラスをじっくり見る! W124オーナーから見たポイントは?【東京オートサロン2024】

2024年1月12日(金)から14日(日)まで千葉県の幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2024』の会場でこの2月に発売されるメルセデス・ベンツ新型Eクラスが日本初公開され、全国ディーラーで受注受付が開始された。筆者は1990年式のW124(メルセデス・ベンツ300E)を所有するが、新型Eクラスの予想を遥かに超えたエクステリアデザインの恰好良さ、インテリアの質感の高さや先進的なデザイン、細かい配慮の行き届いた設計に驚き、思わず写真を撮りまくり!

東京オートサロン2024会場で新型『Eクラス』を発表!

メルセデス・ベンツ E350eスポーツEdition Star
2.0L直列4直噴ガソリンターボエンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)、ボディカラーはヴェルデシルバー(メタリック)(188)。

1月12日から14日まで千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2024の会場で2月発売のメルセデス・ベンツ『新型 Eクラス』が初公開となり、同時に全国ディーラーで受注受付が開始された。

ロングノーズでキャビンを後ろめにしているが居住性や視界良好なところが良い。前後の繊細でエッジが効いたプレスや格納式のドアプルハンドルを採用するなど古き良き伝統と新しさを融合させた美しいデザインがとても気に入った。

チューニングカーの祭典であるオートサロンで新型Eクラスがお披露目と聞いても正直それほど注目していなかったのだが、まずデザインがとても気に入った。ガラリと変わったわけではなく、これまでの正常進化でありながら、細部のアレンジが上手い。ロングノーズでどこかクラシカルでありながら、美しく繊細で伸びやかなデザイン。セダンは難しい尻下がりのデザインでありながら重くならず、絶妙な3次元デザインでまとめられていて美しい。

これだけの電子機器を搭載しながら、癒される空間の演出が素晴らしい。スイッチ類が少なく、シンプルなインテリア。インパネの上部はステッチ入りのソフトパッドで覆われ、その下のエアコンの吹出口はモニター上部を一周するようにさり気なくデザインされており、存在が気にならない。センターコンソールも蓋を閉めている状態は落ち着く。

デザインを優先すると室内は狭くなりがちだが、『 新型 Eクラス』の車内は広く、車内がとても心地良い。インパネの先進的な3つのモニターが目を引くが、それだけではない。乗員が癒され、快適に心地良く移動できるよう、細心の注意を払って空間をデザインされている。

異形断面を持つAピラーはドライバーから見ると細く見えて死角が少ない。オフセット衝突時には高い安全性を確保してくれそうな形状だ。
パッシブセーフティに効きそうな極太Bピラー。前後のサイドウインドゥにかかるほど結合部を張り出して剛性確保している。その代わり、リヤサイドウインドウは四角く、広く、全て下まで降りきるのが素晴らしい。

安全性も高い。近年、衝突安全性向上のため、太くなりがちなAピラーは強度を持たせながらもドライバーの死角をなるべく少なくするよう考慮されたデザインで視界がとても良い。サイドクラッシュの安全性がいかにも高そうなBピラーはかなり太く、ガッチリした形状でサイドウインドウと被るほど結合部で剛性を重視した形状であることがわかる。『新型Eクラス』は自動車としての基本をしっかりと抑えたクルマであるこということを理解した上でその他のスペックを見ていきたい。

新型Eクラスのパワートレインは全車モーターを搭載するハイブリッドモデルでガソリンとディーゼルの2.0L直列4気筒ターボエンジンがあり、ミッションは9速ATを組み合わせる。展示車のセダンが『E350eスポーツEdition Star』。

『E350eスポーツEdition Star』はプラグインハイブリッド(PHEV)でEV走行可能な航続距離が112km。プラグインハイブリッド車のトップクラス。尻下がりの難しいデザインをシャープなエッジを効かしたラインや面の熟成によってエレガントにまとめているのは凄い。スリーポインテッドスターが浮かび上がるテールランプはユニークだ。
トランクルームはやや浅めで高さ410mm、最大容量370L(プラグインハイブリッド以外は高さ500mm、容量540L)なのは従来モデルの2倍くらいの大容量バッテリーが下部に収まるためだが、ゴルフバック2つは積める。開口部とフラットになっている上、4対2対4分割可倒式シートでラゲッジルームから倒すことができるなど使い勝手は良い。

大型のバッテリーをトランク下に収める2.0L直列4気筒直噴ガソリンターボエンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)車で1回の充電でEV走行可能な航続距離が112km(プラグインハイブリッド車のトップクラス)を誇る。例えば片道30km程度の通勤距離ならば自宅に充電環境があれば、電気しか使わないで移動可能だ。

『メルセデス・ベンツ E350eスポーツEdition Star』展示車両の合計金額は1251万1000円。
ボディカラーはヴェルデシルバー(メタリック)(188)。
車両価格は988万円にプラスして、オプションでデジタルインテリアパッケージ40万4000円、レザーエクスクルーシブパッケージ(ナッパレザー)75万9000円、アドバンスドパッケージ61万6000円、ドライバーズパッケージ40万9000円、リモートパーキングアシスト15万5000円、パノラミックスライディングルーフ28万8000円。
『メルセデス・ベンツ E220dステーションワゴン アバンギャルド』展示車両の合計金額1235万4000円。。
ボディカラーはオパリスホワイト(メタリック)(885)(16万1000円のオプション)。
車両本体価格は988万円にプラスして、オプションでAMGラインパッケージ50万4000円、デジタルインテリアパッケージ40万4000円、レザーエクスクルーシブパッケージ(ナッパレザー)85万7000円、アドバンスドパッケージ59万円、パノラミックスライディングルーフ28万8000円。
ステーションワゴンのリヤビュー。丸みを帯びたテールデザインも繊細に綺麗にまとめられている。こちらもスリーポインテッドスターの浮かび上がるブレーランプがお洒落だ。

展示車のステーションワゴンが『E220dステーションワゴン アバンギャルド』。2.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン+ハイブリッド車(48VのISG搭載)、トルクコンバーターの前にスターター兼発電機を搭載しているのディーゼル特有のアイドリングストップ後に「プルルン!」となり、始動までに若干あったタイムラグと振動がなく、スゥーと滑らかに走り出し、その後、エンジンが始動する。

2.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン+ハイブリッド(48VのISG搭載)
ステーションワゴンの方は十分なラゲッジスペースが確保されている。大きな荷物を積む機会が多い場合はセダンよりワゴンの方も検討したい。トノカバーはパワーゲートの開閉に応じて伸縮するタイプ。
ドアインナーハンドル、各部スイッチ、エアコンルーバー角度調整など手に触れる部分の操作感、質感がとても良いのが印象的だ。
膝の裏まで柔らかくラウンドしたナッパレザーシートの柔らかな掛け心地がに癒される。ダイヤモンドステッチは『Sクラス』で採用していたものと同じものだ。

シートはナッパレザーの非常に柔らかな手触りと質感が印象的で着座位置は低めに感じられる。センターコンソールBOXの開閉、ドアインナーハンドルを開ける時の柔らかさ、エアコン吹出口を動かした時の上質さなど手を触れて操作する各部に抜かりがない。

『MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)』3つの画面を備え、助手席では走行中にテレビや動画再生が可能だ。これだけの機能を満載しながら、エアコン吹出口を目立たなくし、レバーやスイッチ類を極力減らし、派手な加飾も廃するなど周辺デザインをシンプルにすることで、癒される空間を見事に演出している。

デジタルの進化も見逃せない。メルセデスとしては初めてiPhoneを鍵として使用できるデジタルキーに対応し、乗り込めばインパネは助手席まで一体型のディスプレイ『MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)』スーパースクリーンを『EQモデル(電気自動車)』以外で初めて導入。

今回からサードパーティ製のアプリが利用可能になり、機能性と快適性を大幅に向上させた。アプリをダウンロードすれば、例えば『ZOOM』で会議をしたり、『Webex』『TikTok』などなど使用可能だ。車載のカードとWi-fiを使って『Apple Music』『Amazon Music』などが聞ける。

しかしながらデメリットもある。サイズ、ホイールベース共に拡大され、居住性は素晴らしいがSクラスに近づいている。その点は購入の際、注意が必要だ。それさえ気にならなければ、決して安いとは言えない価格も内容に対して見合ったものだと言えるのではないか。

新型Eクラスは開発者がまずメルセデス・ベンツの哲学に沿う形で「安全性と快適性を重視したキャビンがどうあるべきか」ということを徹底研究し、その上でそれを美しく包むエクステリアデザイン、先進的で癒されるインテリアデザインをしているように感じられる。

『新型Eクラス』にはメルセデス・ベンツが大切にしてきた『哲学』が感じられる。

もちろん、これまでもそうしてきたと思うが、熟成に熟成を重ねてきた今回の新型はまず格好いいし、派手すぎない。シンプルで機能的であることを追求し、触るもの全てから『哲学』が感じられる。筆者はW124もそういったところが気に入って所有しているのだが、ここに来てまた再び良い意味で「これぞメルセデス・ベンツ」と感じられる”新型Eクラス”が出てくれたことが素直に嬉しい。

新型メルセデス・ベンツEクラス
『東京オートサロン2024』フォトギャラリー

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著者プロフィール

出来利弘 近影

出来利弘

1969年千葉県出身だが、5歳から19歳まで大阪府で育つ。現在は神奈川県横浜市在住。自動車雑誌出版社でアル…