反転攻勢はCX-50待ち? 北米マツダ2021年10月セールスデータ

北米マツダの10月セールスは今年初めて前年同月比で前年割れ

北米でもっとも売れているクルマは、CX-5
マツダの米国法人、マツダノースアメリカンオペレーションズ(MNAO)が、2021年10月の北米セールスデータを発表した。10月の販売台数は1万9519台。2020年10月と比較して14.1%減少した。

マツダの10月の北米セールスは、全モデル、前年同月比マイナスという結果になった。

北米マツダ2021年10月のセールス
MAZDA3 2514台(−2.2%)
MAZDA6 815台(−39.9%)
MX-5 Miata 492台(−42.2%)
CX-3 1台(−99.8%)
CX-30 3147台(−2.1%)
CX-5 10177台(−14.4%)
CX-9 2373台(−0.4%)

TOTAL 19519台(-14.1%)

10月は昨年同月比で-14.1%となった。MNAOは、MAZDA6とCX-3の2モデルについては、2022年モデルを北米市場に導入しない=販売終了としているから、この2モデルは在庫整理となっている。CX-30、CX-5といった人気SUVもマイナスとなっているのは、販売不振というより半導体やコロナ禍による部品供給の不足による生産の滞りが原因だろう。

北米マツダ2021年1-10月のセールス
MAZDA3 3万3133台(+19.4%)
MAZDA6 1万5086台(+13.4%)
MX-5 Miata 1万100台(34.6%)
CX-3 5100台(−31.9%)
CX-30 5万621台(+63.3%)
CX-5 14万7520台(+27.0%)
CX-9 3万1172台(+36.8%)

TOTAL 29万2732台(+29.3%)

2021年の1~10月までの月間販売台数の前年同月比を見てみる。
1月 + 6.9%
2月 +8.4%
3月 +104.2%
4月 +184.4%
5月 +69.2%
6月 +28.7%
7月 +35.9%
8月 +4.6%
9月 +0.8%
10月:-14.1%

コロナ禍の大きな影響を受けた2020年春から、2021年に入って販売状況は大きく好転したことがわかる。それが8月から一気に暗転。半導体の供給不足が大きく販売に影を落としている。

マツダは、今月11月に開催されるロサンゼルス・オートショーでおそらく北米専用の新型SUV、CX-50を発表するはずだ。マツダの今後は、半導体の供給の回復とCX-50の成功にかかっている。そして、もちろん、これから登場するラージ・アーキテクチャーによるエンジン縦置き大型モデルの成否も重要になる。

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