日産は現在、クロスオーバーSUV「パトロール」の次期型のティザーキャンペーンを展開している。9月4日に予定されるワールドプレミアまで毎週ティザーイメージが公開されるが、このたび新たな画像がリリースされた。
現行型パトロール(Y62)は2010年から販売されており、2014年と2019年に2度のモデルチェンジが行われている。新世代モデルは、2021年にデビューしたトヨタ「ランドクルーザーJ300」との競争力を高めると期待されている。
次期型では現行モデルと同様に、より高級なインフィニティQX80とラダーフレームの土台を共有する。この2台はプロポーションが同一に見えるが、パトロールはフロントエンドとリヤエンドに独自のスタイリング機能を備えている。
日産の「Vモーション」グリルは、インフィニティのグリルとは形状が異なり、垂直のクロームスラットと下部のモダンなハニカム構造が特徴だ。同様に、テールライトもパトロール独自のもので、垂直に積み重ねられたユニットが水平のLEDバーを介して日産のエンブレムに接続されていることがわかる。
パワートレインは、現行世代のV8をより効率的なV6に交換することが確認されている。おそらく、インフィニティQX80に搭載されている3.5L V6ツインターボユニットだろう。シリンダー数が少ないにもかかわらず、日産はこのエンジンが性能、パフォーマンス、加速、パワーデリバリーの点で現行モデルを「凌駕する」と断言している。
市場ではトヨタのランドクルーザーJ300と対峙するが、日産のグローバル製品戦略・企画責任者であるイヴァン・エスピノサ氏は昨年、新型パトロールはライバルのランドクルーザーよりも「はるかに優れている」と大胆に述べており、期待の大きさがうかがえる。