トヨタがかつて販売していた人気スポーツカー、「セリカ」後継モデルが「GRセリカ」としてブラジルで商標登録されていたことが発覚。新型セリカの発売が濃厚となった。
「ダルマ」の愛称で親しまれた初代セリカは1970年に発売。最終モデルとなった第7世代は1999年から2006年まで販売されていた。もし2025年に新型が発売されれば、実に19年ぶりの復活となる。

ついに「セリカ」の名称が復活し、次世代「GR86」、あるいは新型「MR2」と並行して販売される可能性が高まった。今回新たに発見された商標出願書類によると、新モデルは「GRセリカ」と名付けられ、パフォーマンス重視のGRラインナップに並ぶことになるという。
この商標はトヨタ自動車がブラジルの国立工業所有権庁と経済省に申請したもので、申請日は1月15日、公開日は2月4日となっている。残念ながら、この申請では名前以外に、今後発売される第8世代スポーツカーに関する新たな詳細は何も明らかにされていない。
トヨタがブラジルで商標を取得したことは、GRセリカが日本や欧州などの主要市場に加え、南米でも販売される可能性があることを示唆している。しかし、それが利用可能になるかどうかは、最終的にはトヨタのより広範な戦略と、このクルマのパワートレインが地域の排出ガス規制を満たしているかどうかによって決まるが、どちらも現段階では不明だ。
第7世代セリカは2006年に後継車なしで生産終了となったにもかかわらず、復活は長年にわたり盛んに噂されてきた。トヨタは、2024年11月に副社長の中嶋裕樹氏が日本でのイベントで「セリカ、やります」と発言し、憶測に終止符を打った。
パワートレインの電動化は見送られ、昨年5月に発表された新開発2.0L直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載するのが有力視されている。既存の2.4Lターボエンジンとの比較では、体積、全高ともに10%の低減が実現し、最高出力は400ps超えになるという最新情報を入手した。おそらく、GRヤリスやGRカローラなどのホットハッチと同じくスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」が組み合わされる。

歴史的には、1970年から2006年までに販売された歴代のセリカはすべてフロントマウントエンジンを搭載していた。新型もそれに倣うと思われるが、GRセリカはミッドエンジンレイアウトを採用する可能性がある。この憶測は、トヨタが東京オートサロン2025でミッドエンジンのGRヤリスのプロトタイプを披露したことで勢いを増したが、当初は次期MR2の予告だと考えられていた。
トヨタの最新GRラインナップの正式な発売日はまだ発表されていないため、今年後半に詳細が明らかになるまで待つ必要がある。一方、同社はミッドエンジン・プラットフォームの開発を続けており、GRヤリスMコンセプトは2025年7月にスーパー耐久シリーズでレースデビューする予定だ。
トヨタ次世代スポーツカープロジェクトがついに実現する。






