次世代ハイブリッドシステムを導入し、ハイブリッド車のラインナップを現在の7モデルから14モデルに拡大。高級車ブランド“ジェネシス”もハイブリッドモデルを展開
このイベントでヒョンデは、電気自動車(EV)とハイブリッド車の競争力を強化し、バッテリー技術と自律走行車技術を進歩させ、エネルギーモビライザーとしてのビジョンを拡大し、ダイナミックな能力で市場環境に柔軟に対応していくというコミットメントを明らかにした。
張在勲(チャン・ジェフン)プレジデント& CEOはこのように述べた。
「Hyundai Wayのコンセプトのもと、ヒョンデモーター独自の柔軟な対応システムによって、市場に機敏に対応したいと考えています。これにより、不透明な市場環境において持続可能なリーダーシップを確保し、モビリティとエネルギーを中心とした未来を創造するための戦略的な位置づけを確立することができます。
ヒョンデは、自動車製造にとどまらず、さまざまな形態のモビリティメーカーにまで成長することで、ゲームチェンジャーとしての地位を強化していきます。エネルギー事業者としての役割を担い、水素社会を実現することで、エネルギー転換期において世界トップクラスのリーダーシップを維持できる企業へと変貌を遂げたいと考えています」
『Hyundai Way』戦略による市場環境への柔軟な対応方法、および電動化への注力として、
●2030年までに、2023年比30%増の世界年間販売台数555万台を目指す
●2030年までに世界で年間200万台のEV販売を目指す
●一回の充電での航続距離が900kmを超える新EVであるEREV(Extended-Range Electric Vehicle=レンジエクステンダーを搭載したEV)の新モデルを北米と中国に導入予定
●2030年までに、手頃な価格帯から高級車、高性能車に至るまで、全21車種のEVフルラインナップを提供
が挙げられた。
またこのほか、以下の方針が明かされている。
●性能と燃費を向上させた次世代向けハイブリッドシステムを導入(HEVのラインナップを現在の7モデルから14モデルに拡大、高級車ブランド「Genesis」もハイブリッドモデルを展開)
●電池技術の内製化を継続的に推進。手頃な価格のNCMバッテリー(ニッケル、コバルト、マンガンによる三元リチウム電池)の開発と安全技術の強化に取り組む
●自律走行車ファウンドリー事業の商業化を計画、世界の自律走行ソフトウェア企業に自律走行車を供給
●バリューチェーン全体でグループ全体の水素技術力を強化することにより、エネルギー転換期における トップクラスのエネルギーリーダーシップを確保することを目指す
●『Hyundai Way』戦略をサポートするため、2033年までに120.5兆ウォン(約13兆1080億円)の大規模投資を計画
●目標株主利益率(TSR)を35%以上とし、2025年から2027年にかけて4兆ウォン(約4350億円)を上限とする自社株買いを実施