100万円以下からの中古で走りも楽しむ! おすすめスポーツセダン3選!

スポーツセダンは爽快な走りが楽しめて実用性にも富むという理想的な選択肢ですが、中古車市場ではその価格帯もさまざまです。今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、中古車市場で100万円以下から購入できる、スポーティで爽快な走りが面白く、快適性にも満足できるセダンを3車種ご紹介しましょう。(2024年9月版)

3代目 日産 ティアナ(L33型/2013-2020年) / ラグジュアリーな快適さとスポーティな走りの両立

ティアナ 2014年モデル

中古車価格帯: 65-250万円 平均中古車価格:157.5万円

ティアナは快適性を重視した日産のラグジュアリー・セダンですが、2013年に登場した3代目のL33型は北米を主市場とする5代目アルティマと兄弟車となり、「思いのまま走ることのできる愉しさ」と「走る快適性」をテーマに掲げて開発され、スポーティな走行性能を強めたものとなっています。もちろんティアナはスポーツカーではありませんから、スポーティと言っても、“大人のセダン”としての走行性能の範疇になります。

ティアナ 2014年モデル

ティアナのエンジンには3.5LのV型6気筒などが用意されていましたが、この3代目では2.5Lの直列4気筒のみとなり、CVTとの組み合わせで滑らかな加速を提供。静かな走行ができ、長距離ドライブでも快適です。また、新設計のリヤ・マルチリンク・サスペンションには世界初のコネクトブッシュを新採用し、高い操縦安定性を実現しています。

ティアナ 2014年モデル

外観は少し日本車離れしたスポーティさとエレガンスを兼ね備えた洗練されたスタイルにまとめられ、高級感のある素材とデザインの内装は、ラグジュアリーな雰囲気を楽しめ、快適な乗り心地も特長となっています。特に「全部載せ」のXVグレードが買い得感が高いでしょう。

ティアナ 2014年モデル

その反面、弊メディアが実車オーナーに対して実施している『モーターファン ユーザーアンケート』には、CVTの特性によりダイレクトなスポーツ感はやや控えめで、操作性は安定しているものの、FR駆動車のような鋭いコーナリング性能には欠けるという声が寄せられています。

詳細スペック: XV (FF) / DBA-L33型

全長×全幅×全高(㎜)=4880×1830×1470

ホイールベース(㎜)=2775

エンジン:2.5ℓ 直列4気筒DOHC

駆動:FF

最高出力:173ps(127kW)/6000rpm

最大トルク:23.9kgm(234Nm)/4000rpm

使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

トランスミッション:CVT

車重(kg):1470

燃費:14.4km/L(JC08モード)

新車価格:304.5万円

※2014年発売当時のスペック

2代目トヨタ マークX (X130系/2009-2020年) / 力強いV6とFRによる上質で刺激的な走り

マークX 2016年モデル

中古車価格帯: 35-300万円(GRMN、GRスポーツ、カスタムカー除く) 平均中古車価格:167.5万円

トヨタ マークXはトヨタの主力中型セダン、マークⅡの後継モデルとして登場し、今回ご紹介している中では唯一、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)レイアウトを採用している車両です。その2代目となる2009年登場のX130系には、2.5Lあるいは3.5LのV型6気筒エンジンが用意されていました。どちらのV6エンジンも力強い加速とスムーズな走行性能を提供し、ドライバーに楽しい運転体験をもたらしてくれます。ちなみに3.5LのV6はこの2代目で初めて搭載されたエンジンとなります。

マークX 2016年モデル

V6エンジンのパワーとFRレイアウトの組み合わせは、快適で力強い走行を実現、また、操縦性にも優れています。エレガントで落ち着いた外観もマークXの特長で、“大人のセダン”としての魅力を備えています。内装は高級感があり、快適性も抜群。乗り心地が良く、長距離ドライブでもストレスが少ないという声が、弊メディアが実施した『モーターファン ユーザーアンケート』に寄せられています。

マークX 2016年モデル

その反面、V6エンジンのため燃費はあまり良くなく、特にプレミアムガソリン仕様である3.5Lエンジン車は維持費が高くなる可能性があるという声が見られます。さらに、高級志向の車だったためか価格設定が競合他車よりもやや高めだったこともあり、中古車市場では予算がオーバーすることがあるかもしれません。

マークX 2016年モデル

なお、良くも悪くもマークXに関しては、マークXをベースにTOYOTA GAZOO Racingが開発したマークX“GRMN”というコンプリートカーと“走り”に磨きをかけたマークX“GRスポーツ”というエボリューションモデルが話題に上がりますが、これらは確かに速くて走りが楽しいもののスポーツカー寄りの過激な性格であり、“大人のセダン”の範疇で捉えるのはいささか無理があります。またGRMNは現在の中古車市場でも恐ろしく高価であり、GRスポーツも状態の良し悪しが激しいため、万人にオススメし難いものがあるため今回は除外しました。

詳細スペック:250G (FR) / DBA-GRX130型

全長×全幅×全高(㎜)=4730×1795×1435

ホイールベース(㎜)=2850

エンジン:2.5ℓ V型6気筒DOHC

駆動:FR

最高出力:203ps(149kW)/6400rpm

最大トルク:24.8kgm(243Nm)/4800rpm

使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

トランスミッション:6AT

車重(kg):1510

燃費:11.8km/L(JC08モード)

新車価格:267.425万円

※2009年発売当時のスペック

5代目 スバル インプレッサ G4 (GK系/2016-2023年) / AWDとBOXERが導くスマートな走り

インプレッサG4 2016年モデル

中古車価格帯: 83-240万円 平均中古車価格:161.5万円

スバル インプレッサは、スバルの代表的なCセグメント車で、特にAWD(全輪駆動/4WD)システムを強みとしています。現在、インプレッサは2023年に登場した6代目のGU系となっていますが、初代から続いていたセダンが廃止されてハッチバックのみの展開となったため、2016年に登場し2023年まで販売された5代目モデルに設定されていたG4が最後のセダン型となっています。

インプレッサG4 2016年モデル

エンジンは1.6Lあるいは2.0Lのスバル独自の水平対向4気筒エンジンが用意され、2.0Lのマイルドハイブリッド車もありました。いずれもスムーズに回り、安定したパフォーマンスを発揮してドライビングの楽しさを提供してくれます。また、駆動系はFFの2WDと4輪駆動のAWDが用意されていますが、ここはスバル自慢のAWDを選びたいところ。このAWDシステムにより、滑りやすい路面や悪天候でも安定した走行が可能となります。

インプレッサG4 2016年モデル

インプレッサG4は、燃費も比較的良好で維持費も比較的抑えることができ、コストパフォーマンスに優れた一台だという評価が『モーターファン ユーザーアンケート』に寄せられています。また、内装はシンプルながらも使い勝手が良く、実用性が高いという声も見られます。

インプレッサG4 2016年モデル

しかしながらWRX STIやWRX S4などに比べるとスポーツセダンとしてのエキサイティングなパフォーマンスは少し控えめで、運転の楽しさを求める人には物足りないかもしれません。また、デザインがシンプルなため、よりスポーティな外観を求める方には物足りなく感じることがあるかもしれないという声も『モーターファン ユーザーアンケート』に寄せられています。

詳細スペック: 20i-S アイサイト(4WD) / DBA-GK7型

全長×全幅×全高(㎜)=4625×1775×1455

ホイールベース(㎜)=2670

エンジン:2.0ℓ 水平対向4気筒DOHC

駆動:4WD(AWD)

最高出力:154ps(113kW)/6000rpm

最大トルク:20.0kgm(196Nm)/4000rpm

使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

トランスミッション:CVT

車重(kg):1400

燃費:15.8km/L(JC08モード)

新車価格:259.2万円

※2016年発売当時のスペック

以上の車種は、それぞれ異なる特長を持ち、それぞれに走りの楽しさが満喫できるスポーツセダン、あるいはスポーティに走れるセダンです。こんな3台はいかがでしょうか?

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