2024年度グッドデザイン賞受賞!スズキ&エステー、ヤマハ、ブリヂストン、横浜ゴム、トーヨータイヤの受賞商品はコレだ

公益財団法人日本デザイン振興会は10月16日、「2024年度グッドデザイン賞」を発表した。ここではスズキ&エステー、ヤマハ、ブリヂストン、横浜ゴム、そしてトーヨータイヤの受賞商品をご紹介。

グッドデザイン賞」は公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザイン評価推奨制度で、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に毎年実施されている。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれている。

グッドデザイン賞「2024受賞ギャラリー(すべての受賞商品)」

スズキ&エステー
車用の消臭芳香剤「エアフォレスト ヨワン車用エアケアキューブ」

スズキとエステーが共同開発し、2025年春までに発売が予定されている「Air Forest YOWAN(エアフォレスト ヨワン)車用エアケアキューブ」は、森の香りの力でよどみやすいクルマのニオイ空間にアプローチし、快適な空間へとサポートする、車移動が苦手な方に向けて開発された車用の消臭芳香剤。北海道トドマツの天然精油を配合し、爽やかな心地よいグリーンの香りとなっている。車内の不快臭に対する高い消臭効果がある。

パッケージはトドマツの森林を水彩画タッチのイラストで描写し、森の静けさと清々しい空気を表現。商品名の「YOWAN」は、「Your Wants」の頭文字「Yo」と「Wan」を組み合わせた造語で「森の香りの力を借りて、不快な移動空間にアプローチし、快適なクルマでの移動を希望するあなたの望みに寄り添う」という意味が込められている。

ヤマハ発動機
二輪車安全・普及活動「ヤマハライディングアカデミー」

1968年から続く、ヤマハの安全運転指導の実績を基盤に、楽しみながら、誰もが正しく安全な運転技能を習得するための二輪車安全・普及活動。「つくる・育てる・つながる」を指針に、環境変化に合わせて講習内容を拡充。また、指導人材育成に注力することで持続可能で実効性の高い指導を展開。国や世代等を超えて、楽しく安全なバイクライフに貢献する。

ヤマハ発動機
プレジャーボート「YFR330」

より豊かな「釣り時間」を実現するために、乗船、移動、休息、帰港に至るすべてのシーンを、釣り人のUX視点でデザインした船外機仕様のフィッシングボート。移動速度や、快適な乗り心地、静止時の安定性等に加え、大人数での楽しい釣行を想定したデッキレイアウトや、キャプテンのゆとりを生む操船デバイス等により、充実の実釣体験を提供する。

ブリヂストン
乗用車用プレミアムタイヤ「レグノGR-XⅢ」

「レグノGR-XⅢ」は、静粛性、ハンドリング性にエッジを効かせることで、“静か、やわらか、安らか、気持ちよい、滑らか”という「レグノ史上かつてない空間品質」と「質の高い乗り味」を両立した新しい「REGNO FEELING」を、機能面と外観面から実現したタイヤ。機能面では、新たに商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を適用し、「空間品質」「走行性能」「サステナビリティ」という性能を高レベルで実現している。外観面では、特徴的で流麗なパタンデザインに加え、微細加工技術「LUXBLACK」や分銅繋ぎ模様デザインにより「レグノ」の世界観を表現している。

ブリヂストン
ゴム人工筋肉を活用した柔らかいロボット「モーフ」

「Morph(モーフ)」は、人とロボットの新しい関係性を築くために「ゆだね、ゆだねられる」という体験を提供するゴム人工筋肉を活用した柔らかいロボットで、デザインは「未来のソフトロボット」をイメージ。動物の呼吸や潮の満ち引きなど、センシングした生物の営みや自然の動きを反映したデータを柔らかいゴム人工筋肉にインストールしており、生物ともロボットとも異なる「モーフ」ならではの息遣いを生み出す。

ブリヂストン
空気充填が要らない次世代タイヤ「エアフリー」

「エアフリー」は空気充填が要らない次世代タイヤ。空気の代わりにリサイクル可能なスポークで荷重を支え、薄暗い時間帯においても視認性を最大化する青色を採用することで、安心・安全な移動、メンテナンスの効率化、資源生産性向上を体現するデザインになっている。最適な素材・形状を導出するべく、ブリヂストンのタイヤ技術の知見を活用しながら「エアフリー」独自の設計システムを構築し、ユニークな樹脂スポーク形状が生み出された。

また、使用された青色は、「地域社会の安心安全な移動をエンパワーする(力を与える/支える)青」として「Empowering Blue」と定義。高齢化や過疎化、労働力不足といった課題に直面する「地域社会のモビリティを支える」ことをミッションに、2026年の社会実装を目指して活動を推進している。

横浜ゴム
プレミアムコンフォートタイヤ「アドバンdB V553」

「アドバン・デシベルV553」は“上質な静粛性が持続するプレミアムコンフォートタイヤ”をコンセプトに開発。静粛性をさらに進化させただけでなく、摩耗の進行による静粛性とウェット性能の低下を抑制しており、静けさと安全性がより長く持続する。また、横浜ゴムが展開する電動車対応商品であることを表す独自マーク「E+(イー・プラス)」が打刻されている。

横浜ゴム
SUV・ピックアップトラック用スタンダードオールテレーンタイヤ「ジオランダーA/T4」

「ジオランダーA/T4」はオールテレーンタイヤに求められるオンロード性能とオフロード性能をさらに高次元で両立しながら、よりオフロードイメージの強いデザインを実現したタイヤ。冬用タイヤとして認められた証「スノーフレークマーク」を全サイズで獲得し、冬用タイヤ規制時でも走行可能(※)なタイヤとして認められている。
※冬用タイヤ規制時は走行可能だが、全車チェーン規制の場合はいかなるタイヤ(スタッドレスタイヤを含む)もチェーン装着が必要

トーヨータイヤ
小型EVトラック専用タイヤ「ナノエナジーM151 EV」「ナノエナジーM951 EV」

2商品ともに、EV特有の高トルクによる早期摩耗を抑制するべく、EV専用非対称トレッドパターンを採用。リブ(縦溝)パターンによって耐摩耗性能を、ブロックパターンによってトラクション性能を両立した。また、ゴムコンパウンドのエネルギーロスを低減できる独自のプロセス技術「Nano Composite Polymer(ナノ・コンポジット・ポリマー)」を用いて、最適なコンパウンドを設計。転がり抵抗の低減と耐摩耗性能の両立を実現している。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部