欧州Dセグメントの主要3ブランドでは、アウディ「A5」新世代がすでに発売、好スタートを切っているが、BMW「3シリーズ」は次期型の開発が始まったばかりで登場まで約1年半かかる予定だ。

一方メルセデス・ベンツは、第5世代となる現行型Cクラス(W206/S206)を2021年に発売、ライフサイクル中期のアップデートは2025年春から夏に、ステーションワゴンは2026年に導入する計画となっている。現行型発売からすでに4年が経過しているが、これまでカモフラージュされたプロトタイプは1つも見られなかった。

Cクラス改良新型のエクステリア最大の変更は2点ある。1つは「CLA」と同様に、同社のロゴである三つ星の形をしたLEDデイタイムランニングライトが装備される。

もう一つの注目はグリルだ。現行Cクラスのグリルには目立ったフレームがなく、バンパーに埋め込まれているだけだが、改良新型ではスリーポインテッドスターをより強調すべく、非常に目立つメッキの輪郭を装備、Eクラス風に高級化されると予想されている。

このプロトタイプの後部に変更は見られないが、おそらく今後着手され、テールライト内部にも三つ星LEDが配置される可能性あるだろう。

カメラマンによると、プロトタイプ内部にはピラーからピラーまでのデジタルダッシュボードのセットアップは搭載されていなかったというが、現世代はまだまだ販売される予定のため、どこかのタイミングでハイテクスクリーンの搭載は必要となるはずで、今後の動向に注視したい。

同ブランドにとって最大の気がかりは、ライバルBMW「3シリーズ セダン/ツーリング」次期型が2026年から2027年に発売されることだろう。次世代3シリーズには、大胆な新しいスタイリング、まったく新しいマルチパワートレインプラットフォーム、根本的に再設計されたインテリアを備えるなど、ノイエ・クラッセは、スポーツセダン、そしてワゴンの市場を本当に変える可能性を秘めているからだ。

これに対抗するべく、メルセデスはあらゆる対抗手段を段階的に計画しているはずで、今後Cクラスがどんな進化を見せるか注目される。











