新設計のスポーツシートのヘッドレストにエンボス加工されたGTの文字や、GT特有のライムグリーンのステッチを確認

具体的な詳細は明らかにされていないが、EV3 GTは、フロントのみのモーターを搭載した標準モデルとは異なり、フロントとリヤの両方のアクスルに電気モーターを統合し、全輪駆動システムを採用。81.4 kWhのバッテリー容量を備えたEV3 GTは、以前発売されたEV6 GTと同等のパフォーマンスを発揮すると予想されている。

KIA EV6 GT は、最高出力367ps/270kWのリヤモーターと、最高出力218ps/160kWのフロントモーターを組み合わせ、合計出力585ps/450kWを実現する優れた仕様を誇っている。このパワーにより、EV6 GTはわずか3.5秒で 0〜100 km/hまで加速する。キアは、ギヤボックスを使用して速度を上げる他のメーカーとは異なり、最大21,000rpmまで回せる高性能モーターを採用し、最高速度260km/hを達成するのだ。EV3 GTが585psに到達するかは不明だが、500ps近くになると噂されている。

そして、他のEV3と同様に、キアの大型EVで提供される800Vのアーキテクチャではなく、400Vの充電技術を採用することになる。少なくとも150kWを出力する充電器で10〜80% 充電するには、他の大容量バッテリーを搭載したEV3と同じ31分かかるという。
このプロトタイプは厳重に擬装されているため、既存のGT-Lineトリムにすでに見られる、ボディワークの変更点を正確に特定することはできない。しかし、エントリーレベルのAirと比較すると、GTラインには光沢のある黒いアーチ、より精悍な外観のバンパー、フルLEDライトが追加されるはずだ。

脚周りには、ポルシェばりのライムグリーンのブレーキ キャリパーが EV6 GT から流用されていることがわかるが、EV3の軽量化と低出力化により、EV6 GT で使用されている4ピストンユニットではなく、安価なスライド式キャリパーをフロントアクスルに取り付けたようだ。
キャビン内には、新設計のスポーツシートのヘッドレストに、エンボス加工されたGTの文字や、GT特有のライムグリーンのステッチが見てとれる。また、ベースのEV3と同様に、12.3インチのインストルメントクラスター、12.3インチのインフォテインメントディスプレイ、そしてそれらの間に配置されたクライメートコントロールの独立した5インチのタッチスクリーンが搭載される予定となっている。
EV3 GTは今年後半にデビューする予定だが、同社が計画している新しいEV3はこれだけではない。全輪駆動は欲しいが絶対的なパフォーマンスにはこだわらない人向けに、最高出力が約230psの、スピードが劣る非GTデュアルモーターバージョンも開発中だという。








