ホンダ・ヴェゼルe:HEV長期レポート | 同じヴェゼルをMMCモデルへ買い換え!

タイヤ交換代を考えて、クルマごと買い換え!? ヴェゼル→マイナーチェンジ後のヴェゼルに乗り換えの見積はどうなる?

手放すことになった筆者VEZEL e:HEV Z FF
突然ですが今乗っているVEZELを手放すことになった。その顛末はこうだ。我が2代目ヴェゼルも早いもので購入(納車は6月初旬)から4年となる。昨年初めての車検を終えそのあとの6カ月点検をちょっと遅れた2月1日に受けたときに話は始まる。
TEXT & PHOTO:山上博也(YAMAGAMI Hiroya)

「タイヤ交換も結構お金がかかるし、クルマごと交換しませんか?」

サンドカーキのボディカラーは家族揃ってお気に入り

最近のディーラーの整備は混んでいて、サービスを受けるにはかなり前もっての予約がいる。急に仕事が入ることも多いカメラマンという職業柄あまり先の予定は入れたくない。できれば予定が入らないことがわかったその前日に入庫予約をしたいのだ。そんな筆者のわがままを「店が閉まる頃に預けていただければ翌日中には隙を見て点検を仕上げておきます」というありがたい提案を受け、そのようにさせていただいた。

走行距離は42,000kmを超えたところでの入れ替えとなる
丸くなったマイチェン版よりシャープなエクステりアの方が実は好きだ

翌日、整備担当から補機バッテリーの交換を勧める電話が入った。車検時にも比重が上がらないのでと交換を勧められていたのでさすがに今回は交換をお願いした。バッテリー代は23,000円だった。

「点検整備は基本終わっているのでバッテリーの交換が済めばクルマはお渡しできるのでもう取りに来ても大丈夫ですよ」と言われ1時間後にVEZELを受け取りに行った。ディーラーにて整備担当より一通り状況説明を聞く。最後にタイヤはもう交換したほうがいいですねと告げられた。

タイヤの交換が必要なことは筆者も気付いていた。走行距離42,000kmのタイヤの溝はせいぜい3分山くらいか。それより問題なのはトレッドサイドのひび割れだ。この半年でひび割れが顕著になり高速など負荷のかかるところではバーストもありそうでちょっと危険だなとは感じていた。タイヤの説明を受けている最中に筆者の営業担当がやってきた。

純正タイヤミシュランプライマシー4のひび割れの様子
タイヤのひび割れは、よく陽があたる駐車場のせいか?

「タイヤの交換が必要だそうですね」と開口一番。

「タイヤ交換も結構お金がかかるし、クルマごと交換しませんか」と思わぬ提案を告げられた。

急な話に今ひとつピンとこない筆者に「点検の際におクルマの査定もさせていただきました。今なら良い金額で下取りできます。とりあえずタイヤ交換のお見積もりをあとで連絡します。それとともに新車への入れ替えのご提案をさせていただきますね」というカタチでこの日は帰宅した。帰りがけ、乗り換えの話が出るならバッテリー交換しなくてもよかったんじゃないとちょっと思った。

乗り換えで月の支払いはいくらになる? 下取り価格は?

果たして数日後メールにて「同じVEZELのZに乗り換えの場合、今より月々の支払いが5,000円程お安くなりそうですが、いかがでしょう?」という提案を受けた。同じといっても、マイナーチェンジ後のモデルである。

筆者はVEZELを60回払いの残価設定クレジットで購入している。現行VEZELが2021年発表と同時に購入し6月納車なので支払いが終わるまではあと1年4カ月程期間が残っている。残価設定クレジットいわゆる残クレの場合、期間満了の際は、クルマを返却、または一括買取か再ローンとなる。今乗っている現行VEZELは先代VEZELの残クレが終わる絶妙なタイミングで発売。新型に移行できたが、今回は残クレが終わる来年に3代目VEZEL が出る可能性は極めて低いだろう。
残クレ満了後、再ローンを組んで次世代VEZELを待つのが良いかなと考えていた筆者だったので営業担当の提案に乗るのも悪くないと思い詳しく話を聞くことにした。

ちなみにディーラーでのタイヤ交換の見積もりは、純正タイヤと同じミシュラン・プライマシー4で工賃とタイヤ廃棄代込みで217,000円だった。一応交換が必要だと思っていたので、以前よりネットで調べてあった。格安店で1本23,000円弱なので工賃等込みで120,000円前後見ておけばよさそうであった。同じ銘柄のタイヤでも新車装着用と一般小売店のタイヤは多少違うとはいえ、ほぼ倍の金額はなかなかではある。新車装着用にこだわり安くタイヤを手に入れたい場合は、ヤフオクなどで新車はがしと呼ばれるほぼ新品のタイヤを手に入れる方法もある。ヤフオクの送料込みで76,000円というものが調査時でていた。これなら工賃等入れても100,000円以内で納まることもわかってはいた。

今乗っているVEZELを来年まで乗り続けるとするなら、少なくても100,000円は出費が必要になる。諸々考えるとディーラーのセールス氏の提案どおり乗り換えるのもありかなと思い商談することにした。

すっかり残クレ地獄?

MyHondaというアプリで契約書を確認できる。紙では貰っていない。

商談へ行くとさっそく見積もりがでてきた。今と同じVEZEL e:HEV Z (FF)での見積もりだ。オプションが付いていなかったので今と同じようにコネクテッドナビにプレミアムオーディオ+マルチビューを追加してもらい再見積もりをしてもらう。

見積書にある下取り査定価格は2,030,000円となっていた。現時点での下取り車残債額は1,631,470円らしくその差額分が頭金となる。

Honda Total Carというアプリ上で歴代の所有車を確認できる。

VEZELは昨年のマイナーチェンジで価格はアップしている。まったく同じ仕様(オプション含)で今乗っているVEZELの車両本体価格は3,284,600円。それが今回の見積もりでは3,584,900円と300,300円アップとなっている。が、223,000円値引きが入り値上げ分の価格差は小さくなった。支払い総額は今のものより100,000万円ほど高いのだが、残価率が今回46%と前より変わっているのか月々の支払いは3,500円安くなった。安くなったとはいえ支払い期間が延びただけとも言えるので、これがお得なのかは怪しいところではあるが、来年6月の残クレ満了時にあれこれ考えずに済むしタイヤ代もかからないので良しとしマナーチェンジ版VEZELの購入を決意した。

契約書を作ってもらい「すっかり残クレ地獄にはまっていますね」と営業担当に言葉を投げかけながらサインをした。契約日は2月中旬、3月末には納車されるらしい。現行VEZELが出たときの1年待ち以上の状況を思い出すと随分と納車が早まったものだ。話を聞くとディーラーのグループ会社である程度先に発注をかけているらしい。

今回購入のカラー、スレートグレー・パールのVEZEL。写真はZ PLaY

今回購入したVEZELのボディカラーは、スレートグレーを選んだ。この色は試乗会の撮影の時から気に入っていた。今乗っているサンドカーキもかなり気に入っているのだがマイナーチェンジで廃版となってしまったので選びようがない。妻はかなりこのサンドカーキが気に入っていて今回色が変わることに落胆していたが致し方ない。逆に次男は「スレートグレー一択でしょ」と喜んでいる。

話は少し戻るが不人気色ではないらしいが、スレートグレーという王道ではない色を選んだせいか、「ちょっと先に発注をかけているなかにあるか確認します」と不安そうに営業担当者は商談の席を離れたが「大丈夫です」とにこにこと戻ってきた。これで無事購入完了となった。

というわけで2代目VEZELを2代目マイナーチェンジ版VEZELに乗り換えることになりました。納車されたらオーナーとしてマイチェン前後の比較をこの場でお知らせするのでどうぞよろしく。

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著者プロフィール

山上博也 近影

山上博也

フォトグラファー。札幌市出身。株式会社ヴュー代表でWEB・DTPデザイナーだったりもする。
幼少より好き…