911を徹底的に改造し、ボディパネルを軽量カーボンファイバーに交換、車体のスタンスを大幅にワイド化。

ポルシェ「964」を電動レストモッド!水平対向6気筒が62kWhパックと電気モーターに

エヴァラッティ ポルシェ 964電動レストモッド 
イギリス・オックスフォードシャー州を拠点とする「Everrati」(エヴァラッティ)は、BEVモデルへの人気を考慮して2019年に設立されたチューナーで、これまでランドローバーなど多くのモデルをBEV化している。

911を徹底的に改造し、ボディパネルを軽量カーボンファイバーに交換、車体のスタンスを大幅にワイド化。

「エヴァラッティ」は、ポルシェ「911」(964型)」をBEV化したレストモッドを発表した。

イギリス・オックスフォードシャー州を拠点とする「Everrati」(エヴァラッティ)は、BEVモデルへの人気を考慮して2019年に設立されたチューナーで、これまでランドローバーなど多くのモデルをBEV化している。

クラシックなポルシェ911は、そのままにしておくことで、そのオリジナルの魅力を後世に残すのが最善と考えるファンも多い。しかし、その考えに固執する純粋主義者がいる一方で、レストモッドシーンに魅了される人々、つまりこれらの車の象徴的な外観を切望しながらも、ボンネットの下にはもっと現代的なものを求める人々も増えているのも事実だ。

エヴァラッティ ポルシェ 964電動レストモッド 

クラシックなポルシェを電動化することでも知られる同社が、「ザ・ヴァイパー・コミッション」と呼ばれる最新プロジェクトを発表した。

チューナーは911を徹底的に改造し、ボディパネルを軽量カーボンファイバーに交換、車体のスタンスを大幅にワイドにした。その後、印象的なヴァイパーグリーンの新しい塗装を施し、フックススタイルの黒いホイールと磨かれたシルバーのリムを組み合わせている。そして外観を完成させるために、ダックテールスポイラーを追加し、ヘッドライトを新設計した。

エクステリアを見ると、このレストモッドは他の改造された964と同じように見える。シャープでアグレッシブ、そして紛れもなくポルシェだ。しかし、内部では、大きな変化が起きている。

エヴァラッティ ポルシェ 964電動レストモッド 

ベースの964の象徴的空冷エンジンはなくなり、62 kWhのバッテリーパックと電気モーターに置き換えられた。エヴァラティは、この電動964が、4秒未満で時速60マイル(96km/h)まで加速できると発表、かつてガソリンで街中を走っていた車としては悪くないだろう。

内装に関しても、エヴァラティは細部にまで手を抜かなかったようだ。キャビンは、ほとんどの表面がブラックレザーでアップグレードされ、グレーのストライプとステアリングホイールに緑のストライプが加わりスポーティーに仕上げている。

同チューナーによると、この911オーナーは、「気候変動と戦うことに深い関心を持っている」ため、エンジンを捨てて電気モーターを採用することにしたという。比較的大きなバッテリーパックを追加しているため、必然的に車の重量も増加するが、これがハンドリングダイナミクスにどのような影響を与えるのか興味がある。

キーワードで検索する

著者プロフィール

APOLLO 近影

APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…