
ムルティプラは、1998年から2010年にかけて製造・販売されたコンパクトMPVだ。当時、そのあまりにクセが強いデザインから、「史上最も醜い車の一つ」と揶揄されたモデルでもある。2004年にはマイナーチェンジで早くもそのクセの強いデザインが改められ、2010年に完全に生産終了となったが、中国市場では「Zoyte」という名称で2013年まで製造されていた。

お馴染みTheotlle氏に協力を得た、予想CGのフロントエンドには、全幅に広がるスリムなLEDデイタイムランニングライトを装備、その下にメインヘッドライトユニットが配置されるスプリットデザインが採用されている。

側面からはゆるやかにラウンドするルーフラインが確認できるほか、後部にはスポーティーなルーフスポイラーを装着、スリムなC字型LEDテールライトが装備されている。オリジナルはMPVだったが、後継モデルは完全なコンパクトミニバンとなり、そのルックスは現在開発中と噂されるトヨタ「エスティマ」のベイビーバージョンと言えそうだ。
量産型のプラットフォームには、フィアット「グランデパンダ」の「Smar Car」を採用、この基盤はBEVを始め、ハイブリッド、内燃機関にも対応可能なもので、ステランティスの新型コンパクトモデルに幅広く使用される予定となっている。

パワートレインもグランデパンダと共有する可能性があり、ハイブリッドとBEVバージョンをラインアップ。BEVは44kWhバッテリーパックを積み、モーターは115psを発揮、航続可能距離は320kmと予想されている。また、ハイブリッドは、48Vハイブリッドシステム+最高出力100psを発揮する1.2L直列3気筒エンジンが期待できるだろう。
このムルティプラ復活計画が事実なら、2026年以降にコンセプトモデルでお披露目される可能性もありそうだ。




