ベントレー、内装レザーのAI検査プログラムを導入。肉眼では見えない革の欠陥を自動で検出

ベントレーは、ブランドの象徴的な車内インテリアのクラフトマンシップを最適化させる革新的な、AI搭載の革検査プログラムを発表した。AIとカメラ技術の自動化により、天然革で生じやすい肉眼では見えない革の欠陥を検出することができる。廃棄物、コストの削減、革の使用の最適化により、ベントレーの高級レザートリムの持続可能性が向上。1台あたり135.7kgのCO₂排出量が削減され、ベントレーのBeyond100+戦略を後押しする。

高度なカメラ技術と人工知でレザーの品質を検査

ベントレーが発表した、車内インテリアの革検査プログラムは、職人技とデジタル製造のコンセプトを融合させた革新的な技術だ。ベンテイガの高級SUVの内装だけでも約9枚のレザーが必要が必要とされるが、天然製品であるレザーにはすべて、欠陥が生じやすいという性質がある。その中には、虫刺され、穴、傷跡などがあり、最終的にはトリム全体の品質に影響を与える。 ベントレーの革新的な新プロセスでは、高度なカメラ技術と人工知能を使用して、選択されたレザーのカットがすべて最高水準であることが保証される。

フォルクスワーゲングループで初めて採用されたこの最先端の技術により、ベントレーの熟練した同僚による手作業での各皮の検査と監視という骨の折れるプロセスが不要になる。手作業による検査プロセスを自動化することで、システムは最高品質の革を提供し、職人はその革を使って、複雑な手縫いのディテールを施す。新しいレザー検査システムでは、複数のレザーを同時に検査できるため、処理速度も向上する。このプログラムは既存の裁断プロセスと併用され、1台あたり200を超えるトリムパーツに最適なレザーの使用が実現される。同時に、廃棄物とCO₂排出量の削減により、1台あたり135.7kgのCO₂排出削減が実現される。

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